キャノンズ(字幕スーパー版) [VHS]
ジーン・ハックマン主演作で『こりゃつまらん』と思った作品に今まで出会った事がなかったのだが、とうとうと言って良い作品が今作。
「破壊」や「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」、「リーサル・ウェポン」と言った凸凹コンビによる刑事物と同様の作品だが、
相棒役に起用したのがコメディアンのダン・エイクロイドだったので、今作はコメディ・タッチとなっている。
つまりハックマンは悪党どもには容赦はしない、犯人逮捕の為なら多少ダーティな捜査もやってしまう、何時もと変わらぬキャラを演じているのだが
エイクロイドが多重人格症、しかもハリー・キャラハンにカーク船長、ブッチ・キャシディと言った訳の解らん人格が所構わず現れるトンデモナイ相棒なので
マトモなストーリー展開になろうはずがない。
更にメル・ブルックス・ファミリーのドム・デルイーズが共演していると言う事は、ある程度の映画ファンならどういう流れになるのかはお解りいただけるはず。
演出を担当しているのが「ポーキーズ」のボブ・クラーク監督なので、これも不安要素だったのだが、やはり不安的中といったところである。
脚本にはあのリチャード・マシスンが関わっているだけに、多少期待もしたのだが、兎に角エイクロイドのギャグが空回りと言うか、お寒い限りで笑えない。
彼得意の物真似ギャグは悪くないが、笑いを取るにはもう一つ。
又、ハックマンとのコンビも終始噛み合っておらず、折角の夢の様な?共演が全くと言って良い程、活かされていない。
これは演出家の手腕にも原因が有るのだろう。
冒頭、ボートの追っかけ等結構大がかりなアクション・シーンで始まり、永遠のチンピラ俳優ポール・コスロが生首を釣り竿で吊るしていたりと
一体全体何がおっぱじまるのかと大いなる期待を持たせてはくれます。
エイクロイドが演じる麻薬課のエリス刑事は事件現場の状況分析の天才と言う設定もストーリーを盛り上げる要素かと思いきや、最初だけでした。
ナチスの生き残りやイスラエルのスパイ組織であるモサドが絡んだり、果てはヒトラー出演のポルノ映画なんて『なんじゃそりゃ?』と言った事まで絡んできて
FBIまで登場するなど、お話はかなり大がかりなものとなっていますが、そのどれもが行き当たりばったりな演出で、やっぱりこの監督ではダメかと思った次第。
ちなみに個々のアクション・シーンはそれ程悪くありませんし(特に警察署の駐車場に停めてあったバンを失敬して逃げまくるカーチェイスはグッド)、
撮影当時最も美しかった頃だと思われるナンシー・トラヴィスがモサドのスパイ役で出演しているので(但し、アクションは全く見せてくれませんし、スパイは全然似合わない)
私的にはそこそこ満足のいく作品ではありました。
もしハックマンにもおフザケ演技をさせていれば、ひょっとしたら傑作コメディになっていたかも...
「破壊」や「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」、「リーサル・ウェポン」と言った凸凹コンビによる刑事物と同様の作品だが、
相棒役に起用したのがコメディアンのダン・エイクロイドだったので、今作はコメディ・タッチとなっている。
つまりハックマンは悪党どもには容赦はしない、犯人逮捕の為なら多少ダーティな捜査もやってしまう、何時もと変わらぬキャラを演じているのだが
エイクロイドが多重人格症、しかもハリー・キャラハンにカーク船長、ブッチ・キャシディと言った訳の解らん人格が所構わず現れるトンデモナイ相棒なので
マトモなストーリー展開になろうはずがない。
更にメル・ブルックス・ファミリーのドム・デルイーズが共演していると言う事は、ある程度の映画ファンならどういう流れになるのかはお解りいただけるはず。
演出を担当しているのが「ポーキーズ」のボブ・クラーク監督なので、これも不安要素だったのだが、やはり不安的中といったところである。
脚本にはあのリチャード・マシスンが関わっているだけに、多少期待もしたのだが、兎に角エイクロイドのギャグが空回りと言うか、お寒い限りで笑えない。
彼得意の物真似ギャグは悪くないが、笑いを取るにはもう一つ。
又、ハックマンとのコンビも終始噛み合っておらず、折角の夢の様な?共演が全くと言って良い程、活かされていない。
これは演出家の手腕にも原因が有るのだろう。
冒頭、ボートの追っかけ等結構大がかりなアクション・シーンで始まり、永遠のチンピラ俳優ポール・コスロが生首を釣り竿で吊るしていたりと
一体全体何がおっぱじまるのかと大いなる期待を持たせてはくれます。
エイクロイドが演じる麻薬課のエリス刑事は事件現場の状況分析の天才と言う設定もストーリーを盛り上げる要素かと思いきや、最初だけでした。
ナチスの生き残りやイスラエルのスパイ組織であるモサドが絡んだり、果てはヒトラー出演のポルノ映画なんて『なんじゃそりゃ?』と言った事まで絡んできて
FBIまで登場するなど、お話はかなり大がかりなものとなっていますが、そのどれもが行き当たりばったりな演出で、やっぱりこの監督ではダメかと思った次第。
ちなみに個々のアクション・シーンはそれ程悪くありませんし(特に警察署の駐車場に停めてあったバンを失敬して逃げまくるカーチェイスはグッド)、
撮影当時最も美しかった頃だと思われるナンシー・トラヴィスがモサドのスパイ役で出演しているので(但し、アクションは全く見せてくれませんし、スパイは全然似合わない)
私的にはそこそこ満足のいく作品ではありました。
もしハックマンにもおフザケ演技をさせていれば、ひょっとしたら傑作コメディになっていたかも...
足ながおじさん [DVD]
今でも「足長おじさん基金」ってあるけれど、その言葉の元になった映画だよね。
アスティアの相手役になったレスリー・キャロンって「パリのアメリカ人」でジーン・ケリーの相手役だった人でしょ?フランス人だったと思うけれどバレー出身の女優さんでアメリカ人のジーン・ケリーのどちらかと言うとフアランクな動作にクラシックバレーの基本を踏まえたキッチリとした動きのコントラストが面白かった記憶があるけれど、アスティアとの共演ではきちっとした振り付け同士のアスティアとキャロンは見ごたえ充分だった!
アスティアは大好きで殆どの作品は観ているんだけれど、この映画は彼の爛熟期は過ぎているものの確かな技術に裏打ちされた動きには年齢を感じさせないエンターテインメントを超えた芸術と言える作品だと思うね。
それに加えてもう一つの見所と聴き所はジョニー・マーサーが音楽を担当し、トランペットのレイ・アンソニー楽団が演奏と実際映画に出演している事だよ。
このレイ・アンソニーは当時売れっ子トランペッターでテレビ番組を持っていた程の人気だった。
アメリカにいる時に友人に「レイ・アンソニーショー」のヴィデオで見せて貰った思い出があるけれど凄くカッコ良かったねえ。また、今は大御所と言われるジャズプレーヤー達がまだ若い状態で映っているのはお宝映像だよ!ダンスを観たい人も音楽を楽しみにしている人も両方のファンを満足させる要素を持った作品だと思いますね。「足長おじさん基金」は今でも駅や街頭で募金を集めているから何回か小銭だけれど寄付した経験がある。その折「足長おじさん基金」の語源って知ってる?って聞いた事あるんだけれど、高校生の制服を着ている女の子は知らなかったよ。
あの子達に是非とも観て貰いたい映画だね、昔の映画は心温まる良い作品が沢山あった様な気がする。お薦め映画ですよ。
アスティアの相手役になったレスリー・キャロンって「パリのアメリカ人」でジーン・ケリーの相手役だった人でしょ?フランス人だったと思うけれどバレー出身の女優さんでアメリカ人のジーン・ケリーのどちらかと言うとフアランクな動作にクラシックバレーの基本を踏まえたキッチリとした動きのコントラストが面白かった記憶があるけれど、アスティアとの共演ではきちっとした振り付け同士のアスティアとキャロンは見ごたえ充分だった!
アスティアは大好きで殆どの作品は観ているんだけれど、この映画は彼の爛熟期は過ぎているものの確かな技術に裏打ちされた動きには年齢を感じさせないエンターテインメントを超えた芸術と言える作品だと思うね。
それに加えてもう一つの見所と聴き所はジョニー・マーサーが音楽を担当し、トランペットのレイ・アンソニー楽団が演奏と実際映画に出演している事だよ。
このレイ・アンソニーは当時売れっ子トランペッターでテレビ番組を持っていた程の人気だった。
アメリカにいる時に友人に「レイ・アンソニーショー」のヴィデオで見せて貰った思い出があるけれど凄くカッコ良かったねえ。また、今は大御所と言われるジャズプレーヤー達がまだ若い状態で映っているのはお宝映像だよ!ダンスを観たい人も音楽を楽しみにしている人も両方のファンを満足させる要素を持った作品だと思いますね。「足長おじさん基金」は今でも駅や街頭で募金を集めているから何回か小銭だけれど寄付した経験がある。その折「足長おじさん基金」の語源って知ってる?って聞いた事あるんだけれど、高校生の制服を着ている女の子は知らなかったよ。
あの子達に是非とも観て貰いたい映画だね、昔の映画は心温まる良い作品が沢山あった様な気がする。お薦め映画ですよ。
妻と女秘書【字幕版】 [VHS]
普遍的なテーマで今見ても全く見劣りしない作品です。脚本、演出とも上手に描かれていて、妻が秘書と夫との仲を疑いはじめる心情が自然に伝わってきて、且つ示唆とウイットに富んでいてとてもいい。『新婚道中記』『孔雀夫人』『天使』あたりの夫婦物の微妙な機微をテーマにした作品がお好きな方にお勧め。秘書役のジーン・ハーロウの恋人役にジェームズ・スチュアートが出ているのも見逃せない。
吸血怪獣ヒルゴンの猛襲 [DVD]
廉価版ということもあり、懐かしくて購入しました。子供の頃
TVで何度か観て、結構、怖かった記憶があります。
その怖さは、巨大な吸盤で顔面から血を吸われるという設
定による、生理的嫌悪感と相まった独特の恐怖でしたが、
今見るとさすがに全然怖くはないですね。
序盤フィルムの傷がひどく「土砂降り」で、画面も暗く見
辛いですが、全体を通して予算に見合う程度に「それなり」
に撮られていて、やる気のない手抜きで失笑するような出
来ではありません。
現在の目で見れば「お粗末」ですが、この頃が懐かしい世
代や、古いB級映画に興味のある若いファンは、観て損は
ないと思います。
TVで何度か観て、結構、怖かった記憶があります。
その怖さは、巨大な吸盤で顔面から血を吸われるという設
定による、生理的嫌悪感と相まった独特の恐怖でしたが、
今見るとさすがに全然怖くはないですね。
序盤フィルムの傷がひどく「土砂降り」で、画面も暗く見
辛いですが、全体を通して予算に見合う程度に「それなり」
に撮られていて、やる気のない手抜きで失笑するような出
来ではありません。
現在の目で見れば「お粗末」ですが、この頃が懐かしい世
代や、古いB級映画に興味のある若いファンは、観て損は
ないと思います。
ホワイト・ライト+17(紙ジャケット仕様)
ある意味、不運なバード。もっと名声も人気も得てしかるべきであったが、バンドというよりも、メンバー各人がのしあがっていこうという一点でのみ結びついていた中で傑出した作曲能力から他のメンバーから妬まれスピンアウト。音楽仲間、特に近年再評価されているが彼の作品の中で最もまとまっている内容。アウトテイクも秀逸。でも本当に聴きこむならアナログを薦めるが。