リック・ウェイクマン/ライブ1990 [DVD]
元ストローブス、現在イエスのロック・キーボード・プレイヤーの第一人者リック・ウェイクマンの希少なライヴ映像。キーボードマニアは必見。リックの華麗な指さばきがいっぱい見られる。代表曲『地底探険』や『ヘンリー8世~』のリメイクが聴け、しかもかなり現代的にリアレンジされているのが特徴。一曲目の"Catherine Parr"は、原曲とは全然違う曲に変貌しており、『地底探険』は、オーケストラがいない分はすべてリックがシンセで弾きこなしてしまっている。手弾きでこの厚みを作り出す「キーボードの魔術師」の手品ショー。ぜひともご覧になって頂きたいやはりインスト・ナンバー。初期のソロアルバム「ヘンリー8世と6人の妻」からの演奏が圧巻です。
ユニオン・ツアー1991 [DVD]
アルバムはイマイチだったけれど、ライブは最高だった8人イエスのユニオンツアー。東京公演に2回行きましたが、とても良かったので、なぜか今更出たDVDを買ってみました。CDは未聴ですが収録曲は同じのようなので、私はDVDのみの盤を買いました。よって、DVDの演奏内容、映像、音の3点に関して感想を述べます。
まず演奏ですが、オフステージでは反目もあったと言われていますが、それを感じさせない充実の内容です。ただ、ユニオンツアーなのに、アルバムからの曲目は少なめ。唯一収録のSaving my heartではレゲエ風のイントロからスタートしたり、アルバム収録曲はある意味イエスらしくない曲があっただけに惜しいです。とはいえど、トレヴァー・、ジョン、クリスという歴代イエスで最も充実したヴォーカルアンサンブルが70年代の曲でも発揮されており、以降のライブDVDのような懐メロ展開とは違って、かなり新鮮に聞こえます。楽器アンサンブルも、たとえばAwakenラストのシーケンサー風アルペジオフレーズをトレヴァーが弾いていたりと、映像を見ることで音だけでは分からなかった8人ならではの工夫が分かります。また、ドラムデュオおよびトニー、ジョン以外の各人のソロが収録されているのもプラスです。クリスのWhitefishとAmazing Graceの間に挟まれたTempus Fugit(未記載)まで聴けてしまいます。
次に映像ですが、このツアーで目玉だった円形ステージが使われた公演の映像ではなく、通常ステージの映像のため、遠くからのカメラショットであること、加えて会場の暗さもあり、画質はやや粗めです(変なノイズなどはないですが)。リマスターされているので、良くなっているとは思いますが、カメラのブレやピントズレもあります。このあたり、DVDなのでSD画質と思い、ある程度は割り切って見るしかないですね。
音の方ですが、かつてWowowで放送された円形ステージのライブではイマイチだった音のバランスもこのDVDの公演ではうまくいっており、音質も改善されているようなので、思ったよりは各人の楽器が聞き分けられるのですが、定位をハッキリと分けていないため、たとえばドラムの音が誰の演奏か、映像と合わせて見ないとよく分かりません(ブルフォードのエレドラの音が目立ってホワイトの音が隠れ気味)。5.1chならひょっとしたら楽器の分離をもっと良くしているのかもしれませんが、視聴環境がないので、そのあたりは他の方のレビューに任せたいと思います。
最後に付属品について。日本語解説の他にツアーパンフレットの縮小版が付いてきます。これは日本公演でも発売されたものですが、付属するのは英語版。その上、ややぼけているので、読みにくいですが、結構いろいろ書いているので、これはこれで貴重です。
追記:なんとGonzo Multimediaより直販のリミテッドエディションでは、本編には収録されていなかった、Shock to the system、Lift me up、And you and I、Drum duo、Changesが収録されたDVDが付属しているそうです。えー!
まず演奏ですが、オフステージでは反目もあったと言われていますが、それを感じさせない充実の内容です。ただ、ユニオンツアーなのに、アルバムからの曲目は少なめ。唯一収録のSaving my heartではレゲエ風のイントロからスタートしたり、アルバム収録曲はある意味イエスらしくない曲があっただけに惜しいです。とはいえど、トレヴァー・、ジョン、クリスという歴代イエスで最も充実したヴォーカルアンサンブルが70年代の曲でも発揮されており、以降のライブDVDのような懐メロ展開とは違って、かなり新鮮に聞こえます。楽器アンサンブルも、たとえばAwakenラストのシーケンサー風アルペジオフレーズをトレヴァーが弾いていたりと、映像を見ることで音だけでは分からなかった8人ならではの工夫が分かります。また、ドラムデュオおよびトニー、ジョン以外の各人のソロが収録されているのもプラスです。クリスのWhitefishとAmazing Graceの間に挟まれたTempus Fugit(未記載)まで聴けてしまいます。
次に映像ですが、このツアーで目玉だった円形ステージが使われた公演の映像ではなく、通常ステージの映像のため、遠くからのカメラショットであること、加えて会場の暗さもあり、画質はやや粗めです(変なノイズなどはないですが)。リマスターされているので、良くなっているとは思いますが、カメラのブレやピントズレもあります。このあたり、DVDなのでSD画質と思い、ある程度は割り切って見るしかないですね。
音の方ですが、かつてWowowで放送された円形ステージのライブではイマイチだった音のバランスもこのDVDの公演ではうまくいっており、音質も改善されているようなので、思ったよりは各人の楽器が聞き分けられるのですが、定位をハッキリと分けていないため、たとえばドラムの音が誰の演奏か、映像と合わせて見ないとよく分かりません(ブルフォードのエレドラの音が目立ってホワイトの音が隠れ気味)。5.1chならひょっとしたら楽器の分離をもっと良くしているのかもしれませんが、視聴環境がないので、そのあたりは他の方のレビューに任せたいと思います。
最後に付属品について。日本語解説の他にツアーパンフレットの縮小版が付いてきます。これは日本公演でも発売されたものですが、付属するのは英語版。その上、ややぼけているので、読みにくいですが、結構いろいろ書いているので、これはこれで貴重です。
追記:なんとGonzo Multimediaより直販のリミテッドエディションでは、本編には収録されていなかった、Shock to the system、Lift me up、And you and I、Drum duo、Changesが収録されたDVDが付属しているそうです。えー!
Six Wives of Henry 8
テーマ性が面白い。
苛烈な暴君と見られたヘンリー八世。その6人の妻たちに焦点を当て
それを音楽にしたところが・・・。
ついでにヘンリー八世自身の曲もボーナスとして添えればよかったもしれない。
なお、リマスター盤の登場で、従前から懸念していたこもった曲奏が緩和した点も好材料。
苛烈な暴君と見られたヘンリー八世。その6人の妻たちに焦点を当て
それを音楽にしたところが・・・。
ついでにヘンリー八世自身の曲もボーナスとして添えればよかったもしれない。
なお、リマスター盤の登場で、従前から懸念していたこもった曲奏が緩和した点も好材料。