フレンズ・アンド・ラヴァーズ
リリース当時、ちょっとお久しぶりの感じもあったセカンドソロ作。ニルヴァーナのプロデユーサーに駄目もとで電話して即OKを貰ったという経緯から生まれた好作品。彼の完全コントロール下でのソロ作というよりこのバンドの1stアルバムといった趣があってそこがポイントだろう。ギターの比重も増えたがその分、ドライヴ感やロックな勢い、いい意味で俗な部分も戻ってきている。決して大きく取り上げられることはなかったが、雑多な過渡期だった当時の状況を思い返すとそれでも健闘していたと現在思う。とにかく彼は多彩な人だ。音色から曲の旋律まで、隅々に凝っていて飽きない。しかもちゃんとクラシックなロックなイデオムも要所に挟んでいて、古きよき英国ロックを今の音足りえているところも見逃せない。日本人ドラマーの独特のノリもとてもいい勘をしていると思う。曲の完成度はファーストを上回る。個人的好みではファーストだが本作も星5つには変わらない。
ノット・アローン
英国出身のオルタナティヴ・ロック・バンドで、元SUEDEのギタリストの、本国で発表された1st、2ndシングルをカップリングした、ミニ・アルバム的な日本独自の企画盤。
日本の市場で洋楽のシングルは受け入れられにくいのは分かるが、オリジナル・アルバムに、中途半端にボーナス・トラックに入れられるより、本作のような形の方がよっぽど良い。6曲も収録されているだけになおさらだ。
それだけ充実した内容だということでもある。
オーケストラを大々的にフィーチャーし、なおかつメロトロン等キーボードも沢山鳴って、サイケデリックな雰囲気が強い。
これだけの内容をバンドとしてやるには難しかっただろうし、それだけに、彼がソロ活動を始めた意義も、内省的な歌詞とあいまって、よく伝わってくる。
それも、このミニ・アルバム的な形態で、より説得力を増している。
この、日本ならではの企画盤は、シングル、ボーナス・トラックとして以上に、多くのファンにアピールするのではないだろうか。
日本の市場で洋楽のシングルは受け入れられにくいのは分かるが、オリジナル・アルバムに、中途半端にボーナス・トラックに入れられるより、本作のような形の方がよっぽど良い。6曲も収録されているだけになおさらだ。
それだけ充実した内容だということでもある。
オーケストラを大々的にフィーチャーし、なおかつメロトロン等キーボードも沢山鳴って、サイケデリックな雰囲気が強い。
これだけの内容をバンドとしてやるには難しかっただろうし、それだけに、彼がソロ活動を始めた意義も、内省的な歌詞とあいまって、よく伝わってくる。
それも、このミニ・アルバム的な形態で、より説得力を増している。
この、日本ならではの企画盤は、シングル、ボーナス・トラックとして以上に、多くのファンにアピールするのではないだろうか。
ピープル・ムーヴ・オン
<MASTER OF MUSIC>人は挫折または転帰点に立ったときどんな行動をとるのだろうか。それまでの過去の栄光や名声などにしがみつきなかなか変化できない人もいるだろうし、おおいなる変化を望む人もいるだろう。そして彼、バーナード・バトラーは後者を選んだ。彼の波乱の音楽人生をここで詳しく振り返ると長くなるので省略するが、やはりスウェードのギタリストだった彼がバンドの絶頂期に唐突に脱退し、その後のソロ活動を開始するまでの時期は彼の人生においても大きなターニングポイントだったはずだ。そしてバーナードは復帰する。そして”Not Alone”のリリース。一人になったバーナードが『ひとりじゃない』と切々と歌い上げた美しすぎる名曲。当然、彼は過去の栄光も名声もあったはず、しかしそんなことを持ち出してくるようなことはしなかった。・・・このアルバムは彼にとって新たなる出発という意味よりも、これまでの過去への決別ととったほうがいいのかもしれない。基本的にバーナードの作る曲はスケールが大きいため非常にオーケストラ映え(こんな言葉があるのかどうかは知らないが。)する。アルバムを通して聴いているとギタリストのソロアルバムには絶対に聴こえないはずだ。しかし7曲目の"Not Alone"だけは別。彼のギタープレイが十分に楽しめ、また90年代のUKロック界の中でも上位に位置するほどの美メロ。これを聴いて泣いてください。。