Mozart: The Piano Sonatas
過去の名ピアニストはたくさんいますが、現在日本人で世界に通用する押しも押されぬ名ピアニストは内田光子です。
モーツアルトピアノソナタの評価は、あなたならどうされるか、とにかくお聞きになってから考えてみてください。
録音もDDDですので、音質は申し分ありません。このソナタ全集は、静かにピアノを聞きたい人には、オーソドックスな演奏ですからお勧めです。ただライヴの様な乗りというか勢いはありません。本当にモーツアルトが、私たちにこれがバロック時代の音楽ですよと語りかけているような、しんみり味わい深い演奏です。Aldo Ciccoliniの全集も気に入っていますが、内田光子がKempffの指導を受けたのですが、すこし音離れが、Artur Rubinsteinに比べると早いようですが、ごく自然なタッチです。
モーツアルトピアノソナタの評価は、あなたならどうされるか、とにかくお聞きになってから考えてみてください。
録音もDDDですので、音質は申し分ありません。このソナタ全集は、静かにピアノを聞きたい人には、オーソドックスな演奏ですからお勧めです。ただライヴの様な乗りというか勢いはありません。本当にモーツアルトが、私たちにこれがバロック時代の音楽ですよと語りかけているような、しんみり味わい深い演奏です。Aldo Ciccoliniの全集も気に入っていますが、内田光子がKempffの指導を受けたのですが、すこし音離れが、Artur Rubinsteinに比べると早いようですが、ごく自然なタッチです。
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第13番&第20番 [DVD]
まず何より、オーケストラ・パートに古楽奏法が取り入れられているのが驚きでした。内田はウィーン・フィルなどとも弾き振りで共演していますが、ここまではやっていなかったものと思われます。今回の共演オケ、カメラータ・ザルツブルクが、ノリントンなどの指導で古楽奏法を完全にマスターしていることが大きかったのでしょう。内田は序奏部などでは椅子から立ち上がりながら、ピアノ演奏時と同じような恍惚とした表情で、オケを颯爽とドライブします。アップになったときの姿は、下手な指揮者を上回るオーラが感じられます。もちろん演奏自体も見事。専任の古楽系指揮者を立てているかと思うほどの完成度です。
ピアノに関しても、CDの全集録音の頃と比べて、内省的な部分と技巧的な部分の振幅が大きくなり、より一層自在感が増しています。心地よい、芯のある明確なタッチ、美しい弱音など、ピアニストとしてもさらなる高みに達しており、他の曲の再録音・映像化も期待したくなります。
画質・音質も極めて優秀。ユニテル制作の演奏会映像の中でも、歴代トップを争う名盤、といって差し支えないと思います。強いていえば、内田の演奏時の、特有の「濃い」表情は、人によってはちょっと息苦しく感じられるかもしれませんけれど…
ピアノに関しても、CDの全集録音の頃と比べて、内省的な部分と技巧的な部分の振幅が大きくなり、より一層自在感が増しています。心地よい、芯のある明確なタッチ、美しい弱音など、ピアニストとしてもさらなる高みに達しており、他の曲の再録音・映像化も期待したくなります。
画質・音質も極めて優秀。ユニテル制作の演奏会映像の中でも、歴代トップを争う名盤、といって差し支えないと思います。強いていえば、内田の演奏時の、特有の「濃い」表情は、人によってはちょっと息苦しく感じられるかもしれませんけれど…