バッハ―図像と証言でたどる生涯
当時のバッハ本人、およびバッハに関わった人々の証言・書簡によって、バッハの生涯をたどるという内容です。
証言に偏っておりますし、物語として読むのには読みやすいものではないので、はじめてバッハの生涯を学んでみようというひとには、勧められません。既にバッハについての知識を持っているひとが、時折参照する資料集、といったところでしょう。その意味では、一般の「バッハ入門」的な書籍よりは資料の量が多く、参考になります。実直・勤勉なイメージのバッハが、周囲といざこざを繰り返していたという事実が、より明確かつ如実に分かって面白いと思います。
ただ、ときおり挿入されるアンナ・マグダレーナのための練習帳からの抜粋が意味不明・・。また、息子のCPEバッハの(現在では信憑性が低いとされる)「フーガの技法」についての証言を、そのまま紹介している箇所など、そのまま信じることは危険な箇所もあります。他の資料とあわせて参照されるのが良いと思います。
証言に偏っておりますし、物語として読むのには読みやすいものではないので、はじめてバッハの生涯を学んでみようというひとには、勧められません。既にバッハについての知識を持っているひとが、時折参照する資料集、といったところでしょう。その意味では、一般の「バッハ入門」的な書籍よりは資料の量が多く、参考になります。実直・勤勉なイメージのバッハが、周囲といざこざを繰り返していたという事実が、より明確かつ如実に分かって面白いと思います。
ただ、ときおり挿入されるアンナ・マグダレーナのための練習帳からの抜粋が意味不明・・。また、息子のCPEバッハの(現在では信憑性が低いとされる)「フーガの技法」についての証言を、そのまま紹介している箇所など、そのまま信じることは危険な箇所もあります。他の資料とあわせて参照されるのが良いと思います。