帰郷: 三世代警察医物語 (光文社文庫)
新津きよみさんの作品は好きで全作品読んでいます。
今回新たな分野に挑戦と言う事で期待して読みましたが、丁寧に描かれた作品ではあるものの
内容に目新しさは感じられず、登場人物にも魅力を感じませんでした。
淡々と読める作品ではありますが緊迫感もなく盛り上がりに欠けました。
いつも新津さんが描かれる巧みな女性心理描写、日常のホラー・サスペンスの方が
やはり読み応えもありドキドキ感が味わえて良いですね。
今回新たな分野に挑戦と言う事で期待して読みましたが、丁寧に描かれた作品ではあるものの
内容に目新しさは感じられず、登場人物にも魅力を感じませんでした。
淡々と読める作品ではありますが緊迫感もなく盛り上がりに欠けました。
いつも新津さんが描かれる巧みな女性心理描写、日常のホラー・サスペンスの方が
やはり読み応えもありドキドキ感が味わえて良いですね。
さよならは 言わない
久々に小田さんのしっとり系バラードを聴いた気がします。最近はドラマやCMなどのタイアップでも明るく爽やかな楽曲が続いていましたが、今作は冬に相応しい静かで趣のある曲です。
イントロから回想形式で始まり、郷愁的なフレーズが小田さんの透明感ある美声で歌われてゆく。特にサビの美しさは切なさを帯びた歌詞とメロディと共に泣けます。過去を振り返らない事が大人になる事ではなく、<過去>があるからこそ今の自分があり前に進んで行ける…そんな強く切実な想いを内包したような深い楽曲。その中には多分大切な‘誰か’の存在があって、会いたいけれど会えない淋しさもある。誰もが心に持っているような切なさがある。
晴れた日の美しい青空の下よりも、息が白く凍るような寒さの中を一人散歩する時に聴きたくなりますね。小田さんの歌って秋、冬の季節が一番似合うと思うのは私だけでしょうか(^^)発売が楽しみです。
イントロから回想形式で始まり、郷愁的なフレーズが小田さんの透明感ある美声で歌われてゆく。特にサビの美しさは切なさを帯びた歌詞とメロディと共に泣けます。過去を振り返らない事が大人になる事ではなく、<過去>があるからこそ今の自分があり前に進んで行ける…そんな強く切実な想いを内包したような深い楽曲。その中には多分大切な‘誰か’の存在があって、会いたいけれど会えない淋しさもある。誰もが心に持っているような切なさがある。
晴れた日の美しい青空の下よりも、息が白く凍るような寒さの中を一人散歩する時に聴きたくなりますね。小田さんの歌って秋、冬の季節が一番似合うと思うのは私だけでしょうか(^^)発売が楽しみです。
三橋美智也民謡ベスト第五集 中国/四国/九州編
三橋美智也がうたう民謡のCDです。1〜5集あります。流行歌では感じる事のできない本来の民謡歌手三橋美智也の魅力を感じさせてくれる貴重なCDだと思います。三橋美智也ファンなら購入したいCDだと思います。
最後の晩餐 (角川ホラー文庫)
「意地悪な食卓」に続く人気短編集第2弾です。
食に纏わる短編が7編収録されています。
新津さんの本は全て読んでいますが今回も興味をそそられる身近な内容で
読みやすく、時にゾクゾクしながらあっと言う間に読めました。
著者のあとがきで心身共に大変な出来事があった様で、ファンとしては心配になりましたが、これからも素敵な作品を生み出して頂けるととても嬉しいです。
食に纏わる短編が7編収録されています。
新津さんの本は全て読んでいますが今回も興味をそそられる身近な内容で
読みやすく、時にゾクゾクしながらあっと言う間に読めました。
著者のあとがきで心身共に大変な出来事があった様で、ファンとしては心配になりましたが、これからも素敵な作品を生み出して頂けるととても嬉しいです。
桜、ふたたびの加奈子 [DVD]
新津きよみの小説「ふたたびの加奈子」の映画化。
サスペンスミステリー色の強い原作に対し、淡く不思議な印象を抱かせる作品。
劇中幾度となく映される「円」とタイトルにも付された「桜」。
巡る環と過ぎ行く時間。つまり「循環」を繰り返し描いている。
冒頭から重苦しく痛ましい葬儀のシーン。
一方、桜などの草花や青空と言った自然の風景が目に優しい。
特典のメイキングやコメンタリーを見ると、作り手の皆さんが試行錯誤で本当に作りたいものを丁寧に作っているのが解ってとても嬉しかった。
「愛とは神聖なる狂気」を実感させる、その危うい淵に立つ母・容子に広末涼子。
妻の母性というエゴイズムに翻弄されながら、しかし歩み続けようと強く促す「包容力」を体現する夫・信樹に稲垣吾郎。
福田麻由子、高田翔の若い二人とベテラン女優・江波杏子。
皆さん役どころにぴったりなのだが、稲垣のファンとして以下。
劇中伸樹は常に冷静に前を見て生きようとしている。現実を受け入れられない容子に対する為に誰より娘の死を認めなければいけない。
そんな彼がただ一度だけ激情を溢れさせてしまった「ある一瞬」がある。その場面が本当に素晴らしい…!
更に、現実から逃げる妻への怒りや羨望、本当は無くなってなどない悲しみが綯い交ぜになっている姿もまた感嘆の域だ…。
死ぬこと、生まれること、生きること。
母親の悲しみがいつしか激しい執着心へと変わっていく様を許せるか許せないか。
母と父と子が行き着く最後をどう受け止めるか。
サスペンス、ホラー、ハートフル…この映画をどうカテゴライズするか。
それは見る人の経験や立場によって、或いは見る度に違うだろう。
死生観を問う以上賛否両論あるだろうが、どう思う結果になろうと色んな人に見てもらいたい映画だ。
サスペンスミステリー色の強い原作に対し、淡く不思議な印象を抱かせる作品。
劇中幾度となく映される「円」とタイトルにも付された「桜」。
巡る環と過ぎ行く時間。つまり「循環」を繰り返し描いている。
冒頭から重苦しく痛ましい葬儀のシーン。
一方、桜などの草花や青空と言った自然の風景が目に優しい。
特典のメイキングやコメンタリーを見ると、作り手の皆さんが試行錯誤で本当に作りたいものを丁寧に作っているのが解ってとても嬉しかった。
「愛とは神聖なる狂気」を実感させる、その危うい淵に立つ母・容子に広末涼子。
妻の母性というエゴイズムに翻弄されながら、しかし歩み続けようと強く促す「包容力」を体現する夫・信樹に稲垣吾郎。
福田麻由子、高田翔の若い二人とベテラン女優・江波杏子。
皆さん役どころにぴったりなのだが、稲垣のファンとして以下。
劇中伸樹は常に冷静に前を見て生きようとしている。現実を受け入れられない容子に対する為に誰より娘の死を認めなければいけない。
そんな彼がただ一度だけ激情を溢れさせてしまった「ある一瞬」がある。その場面が本当に素晴らしい…!
更に、現実から逃げる妻への怒りや羨望、本当は無くなってなどない悲しみが綯い交ぜになっている姿もまた感嘆の域だ…。
死ぬこと、生まれること、生きること。
母親の悲しみがいつしか激しい執着心へと変わっていく様を許せるか許せないか。
母と父と子が行き着く最後をどう受け止めるか。
サスペンス、ホラー、ハートフル…この映画をどうカテゴライズするか。
それは見る人の経験や立場によって、或いは見る度に違うだろう。
死生観を問う以上賛否両論あるだろうが、どう思う結果になろうと色んな人に見てもらいたい映画だ。