柔道讃歌―母子鯱の章 (1) (ホーム社漫画文庫)
この本の第1巻の最後にはこう書かれています。
「興奮する熱血の本格柔道まんが!男なら必ず読め!」
昭和48年連載開始の古い漫画ですから、当然その当時の風潮、「熱血」がキーワードです。
原作者があの「巨人の星」、「あしたのジョー」の梶原一騎ですから、この本の内容もそれに準拠しています。
当時小学生の私が柔道を知るべくもないのですが、上記の「男なら・・・」のフレーズに騙されて読み始めて見ると、わくわくの連続でした。
何より突進太の師である利鎌竜平の必殺技「天地返し」は、投げた相手をきりもみさせながら上空高くふっとばす超怒級の荒技です。
投げられた相手は受身も取れず、頭から畳へ叩きつけられ失神を余儀なくさせます。
その強さの自信から女だてらに利鎌の兄に挑戦し、投げつけられ失意のうちに死んでいった兄の仇の突進太の母に復讐するべく、山篭りの末編み出した技が天地返しです。
この技を会得しようと何度も試みた、漫画と現実の区別のつかない馬鹿な小学生の私でしたが、この漫画の魅力はそれら、この漫画に登場する数々の必殺技の派手さだけではありません。
一番の魅力は、利鎌を通して語られる原作者の言葉です。
原作者は「男とは・・・」どう生きるべきかを度々、読者に訴えています。
上記の
・男を成長させるものは、優れた敵であり嵐である
を筆頭に
・男の喧嘩は断じて素手でやるもの
・ヘソに力を入れよ、頭に力が入ればカッカ逆上し、肩に力入ればギクシャクしゃちこばる、ヘソに力を入れている限り人間間違いなし
・男にとって一番大事な顔は、何をやらかしても、どういうことがあってもガタつかず、何もなかったような顔だ
など例をあげれば枚挙に暇がありません。
今の時代に読むと、柔道そのものの魅力としては乏しいかもしれませんが、男の進むべき道を指し示してくれる一冊ではないでしょうか。
「興奮する熱血の本格柔道まんが!男なら必ず読め!」
昭和48年連載開始の古い漫画ですから、当然その当時の風潮、「熱血」がキーワードです。
原作者があの「巨人の星」、「あしたのジョー」の梶原一騎ですから、この本の内容もそれに準拠しています。
当時小学生の私が柔道を知るべくもないのですが、上記の「男なら・・・」のフレーズに騙されて読み始めて見ると、わくわくの連続でした。
何より突進太の師である利鎌竜平の必殺技「天地返し」は、投げた相手をきりもみさせながら上空高くふっとばす超怒級の荒技です。
投げられた相手は受身も取れず、頭から畳へ叩きつけられ失神を余儀なくさせます。
その強さの自信から女だてらに利鎌の兄に挑戦し、投げつけられ失意のうちに死んでいった兄の仇の突進太の母に復讐するべく、山篭りの末編み出した技が天地返しです。
この技を会得しようと何度も試みた、漫画と現実の区別のつかない馬鹿な小学生の私でしたが、この漫画の魅力はそれら、この漫画に登場する数々の必殺技の派手さだけではありません。
一番の魅力は、利鎌を通して語られる原作者の言葉です。
原作者は「男とは・・・」どう生きるべきかを度々、読者に訴えています。
上記の
・男を成長させるものは、優れた敵であり嵐である
を筆頭に
・男の喧嘩は断じて素手でやるもの
・ヘソに力を入れよ、頭に力が入ればカッカ逆上し、肩に力入ればギクシャクしゃちこばる、ヘソに力を入れている限り人間間違いなし
・男にとって一番大事な顔は、何をやらかしても、どういうことがあってもガタつかず、何もなかったような顔だ
など例をあげれば枚挙に暇がありません。
今の時代に読むと、柔道そのものの魅力としては乏しいかもしれませんが、男の進むべき道を指し示してくれる一冊ではないでしょうか。
柔道讃歌―母子鯱の章 (6) (ホーム社漫画文庫)
亡くなった父親は本好きの私の為に出張に出ると時たまマンガの本を土産に買ってきてくれたものでした。この「柔道讃歌」もその一作です。オリジナルの単行本だとちょうどこの文庫版のほぼラストに当たるまでの10巻までを買って来てそれっきり忘れ去ったかのように続きの巻は買って来なくなってしまいました。その頃はまだ連載が続行中だった為どうにか書店で立ち読みをして済ませ特別文句は言わずにいたのですが、その後まさか梶原作品というメジャーどころがこれ程の品薄状態になると知っていれば無理にでも全巻買って貰うんだった…! 確かこの巻あたりの突進太はまだ巴黒潮くずしを使っている筈ですが、その後彼は巴津波落としという新必殺技を編み出し、更にそれすらも破られ最後には自らのアイデンティティー巴投げすらも捨て去った(最後に彼が身に着けた技は作品が復刻された時のお楽しみ!)突進太は最終話にて師匠でもあり最強の好敵手でもある利鎌竜平と決着をつけるのでありますよ!