ティワ・モエイサイソン監督による鬼畜系の女殺人鬼が登場する血飛沫スプラッター映画怪作（2008年製作）。
原題は「THE MEAT GRINDER」。殺した人肉を調理して客に食わせるタイプの映画である。

冒頭から、家を訪ねて来た男をいきなり片足切断、作業場に運び、指を爪の上から釘で打ち付け貫通させ、固定するという
狂人女（主人公の名はブス、字幕はバスとなっている）の残忍無慈悲な光景が次々と展開されていく。
其処は鈎針で吊るされた遺体やら解体されたばらばら人体やら、調理用の具材が並べられた秘密の部屋であった。

犠牲者を一気に殺して食材にするのではなく、死なない程度ギリギリで保管するという嫌らしさ。
死んだら直ちに具や出汁に使い、鍋の中に生首をぶっこんだり、抜かりは無い。
彼女が何故、異常な所業を繰り返す理由は、回想場面を多用しながら、丁寧に描かれています。
尋常でない物語全編に満ち溢れる不穏な空気と悍ましさ、手抜きのない徹底した残酷描写のオン・パレード。

借金取りの男たちが、油断している隙を狙って、三人続けざまに惨殺するという切株スプラッター光景は衝撃・圧巻。
したたかさと手際の良さを誇る狂人女の鬼畜ぶりは悪夢を見る程で、役者の演技も上手くコミカルな要素は一切無し。

本作は単純なスラッシャー映画ではなく、忌まわしい虐待の過去や夫の家庭内暴力に深く立ち入る物語である。

青年との出会いから恋愛、病弱な一人娘の悲惨な顛末、激化していく精神崩壊、意外な展開もあり、
ラストも強烈な余韻を残してくれる。グロ・ゴア場面、残酷描写が満載なので、
耐久性がある御方にしか、お勧め出来ない映画である。そこが残念なところ。

良く出来てます。
しかしシュールな造りです。
この監督も脚本家もホラーはあまり好きでは無いのかな？

いじめが原因なら理不尽さがなくなって、不快感もなくなります。
突然出て来た女もよく分かりません。

しかしラーメン店主の女殺人鬼。魅力的です。
やはり女の人はこういう体つきでないと・・おっと個人的趣味は置いといて。

観る前は八仙飯店の人肉饅頭をイメージしていたんですが、
こっちの方が映画としても楽しめましたし、グロくて良く撮れてました。
ただ凄くシュールで、あまり意味の無いイメージシーンも多いです。
でも最後は上手くまとめました。

でも惜しいな！ラーメン店が評判になった時の客の反応をもっと強調したり
事件が表沙汰になった時に人々が恐怖して吐くシーンなども欲しかったな。

まあ大方イメージ通りでした合格点です。グロ好きには久々のヒット。