クリムゾン・タイド [DVD]
DVDからの買い替えで見ましたが、映像は格段に
良くなっています。特に潜行する時の波・水しぶきが、
荘厳な音楽に合わせて潜水艦がゆっくりと沈んでゆく
シーンでは、BD見てる!って感じを特に堪能できる。
ディスクとしては、音質・画質共に優秀です。
ジーンハックマン、デンゼル・ワシントン2大俳優の共演作
ですが、とにかくこの2人の演技がもの凄くかっこいい!
特に、ハックマンの台詞は、最初から最期までかっこいい!!
〜同じ艦内で、同じ目的に向かうべき二人が、極限状態で
究極の対立を見せ、且つ双方正しい(間違いであるかも知れない)
という状況に立たされる…。アメリカの映画らしく、基本的には
両者とも英雄的な描かれ方の物語ですが、演技・台詞がとても重厚で、
日本とは言語の違いもあるのでしょうが、個人的に映画としての骨格の
違いの差を、はっきり見せられたと思ったのが本作でした。
英雄らしからぬ英雄表現…っていえばいいのだろうか。ハックマンの
押し付けがましくない「男らしさ」が光る、素晴らしい演技作品です。
今でこそ、この映画の設定のようなことは起こりえませんが、本作の
製作・上映時は、実際に起こり得たかも知れない話です。
ノストラダムスやマヤの予言の前に、人類を滅亡させる最も危険な
存在…それは『人間』そのものでしょうね。
良くなっています。特に潜行する時の波・水しぶきが、
荘厳な音楽に合わせて潜水艦がゆっくりと沈んでゆく
シーンでは、BD見てる!って感じを特に堪能できる。
ディスクとしては、音質・画質共に優秀です。
ジーンハックマン、デンゼル・ワシントン2大俳優の共演作
ですが、とにかくこの2人の演技がもの凄くかっこいい!
特に、ハックマンの台詞は、最初から最期までかっこいい!!
〜同じ艦内で、同じ目的に向かうべき二人が、極限状態で
究極の対立を見せ、且つ双方正しい(間違いであるかも知れない)
という状況に立たされる…。アメリカの映画らしく、基本的には
両者とも英雄的な描かれ方の物語ですが、演技・台詞がとても重厚で、
日本とは言語の違いもあるのでしょうが、個人的に映画としての骨格の
違いの差を、はっきり見せられたと思ったのが本作でした。
英雄らしからぬ英雄表現…っていえばいいのだろうか。ハックマンの
押し付けがましくない「男らしさ」が光る、素晴らしい演技作品です。
今でこそ、この映画の設定のようなことは起こりえませんが、本作の
製作・上映時は、実際に起こり得たかも知れない話です。
ノストラダムスやマヤの予言の前に、人類を滅亡させる最も危険な
存在…それは『人間』そのものでしょうね。
クリムゾン・タイド [Blu-ray]
潜水艦映画として、屈指の傑作でしょう。映画館で4回観たものです。
弾道弾発射の手順も他の資料と照らし合わせて観ても相当忠実に再現されている他、ELF、VLFという潜水艦用の受信に関するシーンもあり、潜水艦好きの方も満足できる内容です。
一般観客向けには、艦長と副長を必ず含む4人(以上)の士官が核の発射命令を確認せねば、核の発射ができない点を何らかの形ではっきり伝えた方がよりわかり易かったでしょう。
ジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントンの名演は勿論ですが、日本で無名の俳優が演ずる最先任下士官(海自流の言い方では先任伍長)も、個人的心情は艦長派だが、海軍軍規に照らして艦長を拘束せよとの副長の命令に従う難しい役を、良い味を出して演じています。(この俳優をその後に観たのは、ドラマのコールド・ケースで現在の犯人役でした。)
トニー・スコットは、トップ・ガンの監督として有名ですが、同映画やデイズ・オブ・サンダーなど少し軽いノリの映画が得意かと思っていましたが、この映画を観て認識を変えました。
余談ですが、エネミー・オブ・アメリカでのトニー・スコットとジーン・ハックマンの組み合わせも印象的でした。
この映画で残念なのは日本語訳におかしな点がいくつかあることです。
特に COB(コッブ) は映画の中でデンゼル・ワシントンが chief of boat と言っているので、海軍に関する知識を多少持っている者なら最先任下士官であることは明白であるのに、当直士官 とまるで意味の違う訳になっています。
尚、英語では伝統的に潜水艦をshipとは言わず、どんな大型の潜水艦でもboatと称します。
弾道弾発射の手順も他の資料と照らし合わせて観ても相当忠実に再現されている他、ELF、VLFという潜水艦用の受信に関するシーンもあり、潜水艦好きの方も満足できる内容です。
一般観客向けには、艦長と副長を必ず含む4人(以上)の士官が核の発射命令を確認せねば、核の発射ができない点を何らかの形ではっきり伝えた方がよりわかり易かったでしょう。
ジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントンの名演は勿論ですが、日本で無名の俳優が演ずる最先任下士官(海自流の言い方では先任伍長)も、個人的心情は艦長派だが、海軍軍規に照らして艦長を拘束せよとの副長の命令に従う難しい役を、良い味を出して演じています。(この俳優をその後に観たのは、ドラマのコールド・ケースで現在の犯人役でした。)
トニー・スコットは、トップ・ガンの監督として有名ですが、同映画やデイズ・オブ・サンダーなど少し軽いノリの映画が得意かと思っていましたが、この映画を観て認識を変えました。
余談ですが、エネミー・オブ・アメリカでのトニー・スコットとジーン・ハックマンの組み合わせも印象的でした。
この映画で残念なのは日本語訳におかしな点がいくつかあることです。
特に COB(コッブ) は映画の中でデンゼル・ワシントンが chief of boat と言っているので、海軍に関する知識を多少持っている者なら最先任下士官であることは明白であるのに、当直士官 とまるで意味の違う訳になっています。
尚、英語では伝統的に潜水艦をshipとは言わず、どんな大型の潜水艦でもboatと称します。
クリムゾン・タイド 特別版 [DVD]
傑作です。原子力潜水艦が舞台なのですが戦闘ものではなく、艦長対副官(副官がデンゼル・ワシントン)の意見の対立によって起こるストーリーをスリリングに見せきってくれます。
艦内に届いたメッセージが完全でなかったことを機に、核ミサイル発射を強引に進めようとする艦長、拙速でそんなことをしたら世界中を核戦争に陥れてしまうからメッセージの確認を優先すべきだ、とする副官。艦内中の人間が、仕事の上下関係・指示命令系統を優先すべきか、人間としてやるべきことは何か、選ぶことを突き付けられます。本当によく出来ていて、結末も気持ちいいです。
艦内に届いたメッセージが完全でなかったことを機に、核ミサイル発射を強引に進めようとする艦長、拙速でそんなことをしたら世界中を核戦争に陥れてしまうからメッセージの確認を優先すべきだ、とする副官。艦内中の人間が、仕事の上下関係・指示命令系統を優先すべきか、人間としてやるべきことは何か、選ぶことを突き付けられます。本当によく出来ていて、結末も気持ちいいです。