もうちょっと曲数あってもいいとは思うけど、キャラソンとしては結構満足。良い曲あるしメロディーも強弱あるし。

瞬間スプライン(kicco)やMarital vows(松田理沙)、ごーいんぐまいうぇい(花野香)などなど。Flower doll(青戸由羽)も声優に徹して歌っているので、これぞまさにキャラソンって感じです。

華美で派手な雰囲気を醸す妻が、上京して垢抜けた娘が帰省したかのようで、このシリーズお馴染みの古民家では浮いている。それはさておき、派遣切りにあって自暴自棄に陥った夫の変貌と許されぬ想いが芽生えた義弟の暴発というテーマは悪くないが、妻（兄嫁）をもっと責め立てるような激しさがあればさらに良かったなという物足りなさを感じた作品である。

酒に溺れて嗜虐的に振る舞い始める夫だが、直後に妻がいきなり自慰に耽り出すのが唐突に感じた。その後の義弟のセリフで夫婦の営みが途絶えたことが示されるが、油断すると聞き逃す。秘密を共有する形になってのお口奉仕から関係が始まるのだが、その後も夫の目を忍んで密戯を続ける妻と義弟の爛れた関係に発展して欲しかった。これを後半のメインに据えれば淫猥さをもっと出せたと思う。妻のカラミが物足りないというか勿体ないのである。これだけの美貌と抜群のプロポーションを誇りながらハードなプレイもある程度の汚れも柔軟にこなす人気女優を起用したのに活かし切れておらず、何となく「宝の持ち腐れ」を感じる。

と、ここまで辛口寄りで記したが、花野真衣さんの美しいボディが悩ましく乱れるいやらしさは最低限確保されている。舌をペロペロ旋回させてはずっぽり頬張るお口奉仕や脚の長さが映える腰高な後背位などは見応えがあるし、眉間に皺を寄せた悶え顔も妖艶。絶頂の瞬間が盛り上がりに少し欠ける（翔田千里さんのと似ている）点を除けば申し分の無い女優さんと言える。実はデビューが２００４年と息が長い。熟し始めて色気を振り撒き始めたお年頃、シニアツアーに参加したてのプロゴルファーみたいな、ベテランなのにルーキーみたいな立ち位置で今後しばらくは熟女路線で大活躍する逸材と勝手に期待している。なお、２００９年１０月から「黒木麻衣」に改名したそうな。