未来警察殺人課[完全版] (創元SF文庫)
70-80年代にSF誌などで発表,書籍化もされた二冊,全十五篇を発表順に再構成した作品で,
徳間書店版1巻のあとがき,徳間文庫版1-2巻の解説,SF誌に掲載のインタビューや写真紀行,
そして編者解説を加えた600ページを超えるボリュームは,正に『完全版』と呼べる一冊です.
『SFミステリ』とのことですが,いわゆる謎解きや犯人捜しとは少しばかり毛色が異なり,
ハードボイルドやアクションに近い雰囲気で,お約束(?)の美女との『一夜』もたびたび.
官能小説のような『隠語』も飛び出したり,最後が『そっち系』で締められることも多めです.
また,ストーリ性が強く,ミステリも読む側が積極的に考えるというよりは眺める立場で,
良くも悪くもアッサリとした解決は,「なるほど」と感心させられる話運びとなっています.
ただ,前後半,旧版で言うところの一巻と二巻では,雰囲気が変わってしまった印象で,
前半に比べ,目先を変えてきてはいるものの,似た設定の篇がいくつか見受けられるなど,
間隔が空いていたことや,長丁場にこちらが疲れた部分もありますが,やや息切れの感が….
最近では耳にしない言い回しも,新しい作品に慣れているとちょっと気になるかもしれません.
徳間書店版1巻のあとがき,徳間文庫版1-2巻の解説,SF誌に掲載のインタビューや写真紀行,
そして編者解説を加えた600ページを超えるボリュームは,正に『完全版』と呼べる一冊です.
『SFミステリ』とのことですが,いわゆる謎解きや犯人捜しとは少しばかり毛色が異なり,
ハードボイルドやアクションに近い雰囲気で,お約束(?)の美女との『一夜』もたびたび.
官能小説のような『隠語』も飛び出したり,最後が『そっち系』で締められることも多めです.
また,ストーリ性が強く,ミステリも読む側が積極的に考えるというよりは眺める立場で,
良くも悪くもアッサリとした解決は,「なるほど」と感心させられる話運びとなっています.
ただ,前後半,旧版で言うところの一巻と二巻では,雰囲気が変わってしまった印象で,
前半に比べ,目先を変えてきてはいるものの,似た設定の篇がいくつか見受けられるなど,
間隔が空いていたことや,長丁場にこちらが疲れた部分もありますが,やや息切れの感が….
最近では耳にしない言い回しも,新しい作品に慣れているとちょっと気になるかもしれません.
からくり砂絵 あやかし砂絵 (光文社時代小説文庫)
古典落語に材を採った「花見の仇討」「粗忽長屋」
佐々木味津三の[右門捕物帖]の奇抜な発端部分(しかし本家では腰砕けに終わった)だけを借りて独自の合理的な解決を施した「水幽霊」「首つり五人男」
まさにスタイリッシュさが身上だった都筑氏らしい傑作揃い。
中でも本書のハイライトは強烈なホワイダニットの興味で引っ張る「小梅富士」と「人食い屏風」。異常極まりない状況が論理的に解かれる様は華麗としか表現できない快感。
都筑氏らしいこだわりは、会話を江戸言葉で(巻末の著者自身の解説によれば、注釈が必要にならないよう、江戸に出来るだけ近い明治初期の話し言葉を使ったらしい)地の文を現代語で平明に描く点や、当時の風俗の徹底した時代考証にも表れている。
第一集に続いて迷わず買いの素晴らしい復刊。まったく本書のコストパフォーマンスは驚くほど安い。
佐々木味津三の[右門捕物帖]の奇抜な発端部分(しかし本家では腰砕けに終わった)だけを借りて独自の合理的な解決を施した「水幽霊」「首つり五人男」
まさにスタイリッシュさが身上だった都筑氏らしい傑作揃い。
中でも本書のハイライトは強烈なホワイダニットの興味で引っ張る「小梅富士」と「人食い屏風」。異常極まりない状況が論理的に解かれる様は華麗としか表現できない快感。
都筑氏らしいこだわりは、会話を江戸言葉で(巻末の著者自身の解説によれば、注釈が必要にならないよう、江戸に出来るだけ近い明治初期の話し言葉を使ったらしい)地の文を現代語で平明に描く点や、当時の風俗の徹底した時代考証にも表れている。
第一集に続いて迷わず買いの素晴らしい復刊。まったく本書のコストパフォーマンスは驚くほど安い。
銀河盗賊ビリイ・アレグロ/暗殺心 (創元SF文庫)
今は無きSF雑誌〈奇想天外〉に連載された連作「銀河盗賊ビリイ・アレグロ」(単行本1981年刊行)と〈SFアドベンチャー〉誌に発表された「暗殺心」(単行本1983年刊行)の合本。
一見、典型的なスペースオペラの枠組みやSF的ガジェット、舞台装置の中に著者らしいプロットの捻りを利かせた「ビリイ・アレグロ」の意表を突いた結末は仰天もの。主人公ビリイと相棒ダイジャの掛け合いも面白い。
山田風太郎の忍法帖をよりスタイリッシュにしたような「暗殺心」は作品を彩る架空のオリエンタリズムや、暗殺者たちの特技のアイデアが愉しく、可憐なヒロインの活躍も微笑ましい。
いずれも作者初期の『三重露出』(1964年)や『なめくじに聞いてみろ(餓えた遺産)』(1962年)といったアクションスリラーをヒロイックファンタジーに仕立てたような傑作だが、本書に収録された著者自身の解説に吐露されているように作品世界の設定に徹底的にこだわった作者は単純な枠組みで安易にSFやファンタジーを書く事を良しとしなかった。そのスタイリストぶりこそが都筑道夫の面目躍如なのだが、これほど面白い作品を書けるのだから読者としては、この方面の作品をもっと残しておいて欲しかったというのは贅沢な願いだろうか。
一見、典型的なスペースオペラの枠組みやSF的ガジェット、舞台装置の中に著者らしいプロットの捻りを利かせた「ビリイ・アレグロ」の意表を突いた結末は仰天もの。主人公ビリイと相棒ダイジャの掛け合いも面白い。
山田風太郎の忍法帖をよりスタイリッシュにしたような「暗殺心」は作品を彩る架空のオリエンタリズムや、暗殺者たちの特技のアイデアが愉しく、可憐なヒロインの活躍も微笑ましい。
いずれも作者初期の『三重露出』(1964年)や『なめくじに聞いてみろ(餓えた遺産)』(1962年)といったアクションスリラーをヒロイックファンタジーに仕立てたような傑作だが、本書に収録された著者自身の解説に吐露されているように作品世界の設定に徹底的にこだわった作者は単純な枠組みで安易にSFやファンタジーを書く事を良しとしなかった。そのスタイリストぶりこそが都筑道夫の面目躍如なのだが、これほど面白い作品を書けるのだから読者としては、この方面の作品をもっと残しておいて欲しかったというのは贅沢な願いだろうか。
サビてからでは遅いのだ メルセデス ベンツ ドアストライカー カバー (ブラック, フリー)
いったいどの車種の形状にあうものなのでしょうか?・・少なくとも・・Bクラスには合いませんよ!
W204とかちゃんと型式を記載してもらいたいものです。
購入したのですが・・所有の車2台とも合いませんでした・・
でも・・・最近購入したSLK55AMG(R172)には、取り付けることができましたので、「よし!」とすべきでしょうね!
もちろんSLKですから、2つしか使用しませんでしたが・・
W204とかちゃんと型式を記載してもらいたいものです。
購入したのですが・・所有の車2台とも合いませんでした・・
でも・・・最近購入したSLK55AMG(R172)には、取り付けることができましたので、「よし!」とすべきでしょうね!
もちろんSLKですから、2つしか使用しませんでしたが・・