ドラマからの小説化の本ですが、読みやすく、とてもよく出来ています。
この作品を見て、物事を深く、客観的に、色々な角度で見るようになりまし
た。
内容は真実の愛について考える、裏切られ、自殺をしようとしたサラリーマ
ン、大学教授の２人の物語です。
とにかく話は哲学的で、素晴らしい言葉が多く刻まれています。
ハローベイビーで始まる詩も素晴らしい詩が多く、共感します。
真実の愛の答えを考えること、それがこの本、作品の意図だと思います。
話は暗いものが多いですが、充実していて、何かを感じ、新しい考え方を見
つける、教えられることもしばしばありました。
これから人生、愛についての考え方を形成していく高校生には是非読んで、
考えて欲しいと思います。
純愛よりも深い愛がこの作品からは感じられました。

最終巻……“映画編完結”というので、まさか、まさか映画編完結であって連載終わりじゃないよね……まさかね……本誌で後ろの方だったけどまさかね……と、思いつつ見たらやっぱり最終回でした。うわああああああ好きだったのに！
映画編の流れがちょっとアレだったのかと思いますが。長いしDIDは増えまくるし展開が奪い合いだったりで。
とはいえ好きな漫画だったので残念です。表紙はすごく綺麗ですね。

本編の方はトーリが気の毒でカイリがテメェ、といった感じですがトーリもいつか復帰してノベルと演じるのでしょうか……そうあってほしいと思います。テトラは結構悲惨で脇役という感じでもう少し活躍が見たかったなあ、スターだし。
それにしても最後の子の正体は納得のいくものでしたが、ノベルの正体があれだと聞いてもう、……最後まで悲惨でしたねノベルは。そりゃないだろ……悲しい
この漫画らしいというか、特に四葉やミコやマモリとくっついたりはしなくてあっさりとしていますね。四葉の最後の表情は良いですが……。
でも、ボスが結構愉快な人に見えてきたり、決め台詞で終わったりとなかなかいい最終回でした。もっと、映画編が終わってノベルが成長してハリウッドに出るまで見たかったです。

地元のＣＤ販売店には、この「スノープリンス」が取り扱ってなくて、こちらで購入しました。ＰＶは、まだまだ（当たり前ですが）子供ってところと、天使の様な透き通る声がよかったです。森本君は、娘と同級生なので、同じ年代の子にとっても、嬉しいデビューだったようでした。

野島作品の中でも一、二を争う傑作。
過激なイジメシーンに圧倒されてしまいがちですが
この作品、「少年を殺したのはどの愛か」
という言葉で語られるようにテーマは歪んだ愛
であると思います。
確かにイジメが問題ではあるのですが、それはあくまで表出で、
ではそのイジメの根底にはどんな人間の感情の渦があるのか・・
そこがこのドラマ、とても深く、上手いです。
自身の学歴コンプレックスに固執するあまり最後まで息子の窮地を
悟ることの出来なかった父親・・
誠を愛するあまりに強く憎んでしまった留加・・
留加への独占欲故に誠を陥れた教師・・
母親の過度の受験への期待に圧され優秀な誠を妬み嫉んだ和彦・・
父親の誠に対する、教師の留加に対する、留加の誠に対する、
また母親の和彦に対する、歪んだ愛
少年を殺したのはどの愛でしょうか？
演技、それから曲などの演出も含め、全体の出来としてもとても素晴らしい作品です。
野島作品は人の心の触れたくない柔らかく弱いタブーな部分を、オブラートに包むことなくどんと提示してくるから・・
もう要所要所が本当に・・痛いです。
陰陽双方の感動をよく感じさせられ、
考えさせられる、名作だと思います！

まあ元から良い方向に行くような漫画じゃないんですが、大人がいなくなりほぼ異常な子供たちだけが残された無人島では、暴力やら性的やら支配やらと子供らしからぬ展開に。まさか、というキャラまで“敵側”に回ったりと次巻が待ち遠しいです。
人数は多いものの皆キャラが立っていて出番もあり。でも皆思ったより酷い事しますね……見ていてうわあって。
トーリは手術後どうもノベルに対して危ない感情を抱いているようですし。
しかし不満に思ったのがDID。……いくらなんでも目覚めすぎです。主要の四人くらいならまだしも、次から次へと目覚めて行き何漫画なんだ、といった感じ。ノベルやトーリ達の特徴も薄れてしまいますし……。