Akoustic Band
チック・コリアのキラキラと輝く感性が至るところに感じられる演奏です。スタンダードの演奏ではなく、それをモティーフにして感ずるがまま縦横無尽にピアノをドライヴする様は、ジャズ界の巨人の名に値する凄みを受けとりました。
チックのピアノは饒舌です。テクニックも凄まじいですが、驚いたのはベースのジョン・パティトゥッチとドラムスのデイヴ・ウェックルの水準の高さです。
三位一体となって繰り広げられるドライヴ感に富んだ演奏は、聴くもの皆が圧倒されたでしょう。見事としか言えません。落ち着きがないという印象もありますが、これだけ突っ走られるとリスナーもついていくしかありません。
「いつか王子様が」は多くのミュージャンが取り上げた名曲ですが、このチックの演奏も歴史に残る名演奏です。軽やかで爽やかで、少しリラックスしながらトリオの心地よい緊張感が伝わるバランスのとれたものでした。
「ソー・イン・ラヴ」「枯葉」という聴きなれた曲もこのトリオの手にかかると一筋縄ではいけません。元のテーマが分からなくなるほど、異なるフレーズィングが展開していきますが、根本には同じ方向性が3人から感じ取れました。
今回の「スペイン(ロング・ヴァージョン)」も好きです。感性の趣くまま音楽が展開されますので、オリジナルの雰囲気とは少し違って聞こえますが、流石に自家薬寵中の「スペイン」ですので、疾走感はたまりません。シンコペーションの面白さは格別ですし、このアルバムで得たグラミー賞受賞は伊達ではないですね。アコースティックの魅力を存分に感じるアルバムでした。
チックのピアノは饒舌です。テクニックも凄まじいですが、驚いたのはベースのジョン・パティトゥッチとドラムスのデイヴ・ウェックルの水準の高さです。
三位一体となって繰り広げられるドライヴ感に富んだ演奏は、聴くもの皆が圧倒されたでしょう。見事としか言えません。落ち着きがないという印象もありますが、これだけ突っ走られるとリスナーもついていくしかありません。
「いつか王子様が」は多くのミュージャンが取り上げた名曲ですが、このチックの演奏も歴史に残る名演奏です。軽やかで爽やかで、少しリラックスしながらトリオの心地よい緊張感が伝わるバランスのとれたものでした。
「ソー・イン・ラヴ」「枯葉」という聴きなれた曲もこのトリオの手にかかると一筋縄ではいけません。元のテーマが分からなくなるほど、異なるフレーズィングが展開していきますが、根本には同じ方向性が3人から感じ取れました。
今回の「スペイン(ロング・ヴァージョン)」も好きです。感性の趣くまま音楽が展開されますので、オリジナルの雰囲気とは少し違って聞こえますが、流石に自家薬寵中の「スペイン」ですので、疾走感はたまりません。シンコペーションの面白さは格別ですし、このアルバムで得たグラミー賞受賞は伊達ではないですね。アコースティックの魅力を存分に感じるアルバムでした。