HANA-BI [DVD]
とてつもない名作だと思います。
北野武氏の近著「間抜けの構造」を読んでから見ると、より一層楽しめます。
「よくわからない」「無駄なシーンが多い」などのレビューもあるようですが、、、
確かに、展開を丁寧に説明してくれる類の映画ではないので、見る人を選ぶと思います。
ちなみに、上の著書の中で、武氏は、
"説明しないとわからない客に向けて作ろうとは思わない。
説明が必要な人は、ハリウッド映画かバラエティ番組を見てればいい。"
という旨の見解を語っています。
その意図は、
シーンとシーンの「間」から、出来事を想像させる。
出来事そのものを見せるのではなく、
それはあくまで見る人のアタマのなかで起こる。
それが映画の映画らしい楽しみ方だ、という考え方だと思います。
そう思いながら観ると、
なんてことない場面から、いろんな情景が立ち上がってきます。
それを意図して作られた、とてつもない映画だと思います。
北野武氏の近著「間抜けの構造」を読んでから見ると、より一層楽しめます。
「よくわからない」「無駄なシーンが多い」などのレビューもあるようですが、、、
確かに、展開を丁寧に説明してくれる類の映画ではないので、見る人を選ぶと思います。
ちなみに、上の著書の中で、武氏は、
"説明しないとわからない客に向けて作ろうとは思わない。
説明が必要な人は、ハリウッド映画かバラエティ番組を見てればいい。"
という旨の見解を語っています。
その意図は、
シーンとシーンの「間」から、出来事を想像させる。
出来事そのものを見せるのではなく、
それはあくまで見る人のアタマのなかで起こる。
それが映画の映画らしい楽しみ方だ、という考え方だと思います。
そう思いながら観ると、
なんてことない場面から、いろんな情景が立ち上がってきます。
それを意図して作られた、とてつもない映画だと思います。
たけしの戦国風雲児
BGMはどれも名曲だよ? 『さむらいさんば』とか大好き。
グラフィックもかなり凄い。当時のアドベンチャーをはるかに上回るグラフィックは凄い。そしてハッカーを除けばファミコン史上もっともハイレベルなお色気シーン有り。
最初に言う事。たけし軍団のタレントゲームとして造られたわけ。当時の風雲たけし城をモチーフにしていることからもその辺の事情である。
だが、このゲームはある意味挑戦状を越えた狂気のゲームである。
幾つかイベントを紹介しよう。
『今日から山賊になります』山賊を手下にして旅人を襲う日々が始まります。
『ナンパした茶店の娘をラブホに連れ込んで嫁にします』茶屋で町娘をナンパした後、町で宿屋に宿泊&休憩。するとなぜか嫁に!
『嫁とラブホに入ると一定確率で子供ができます』説明不要。これ以外で子供作れないんだよ。
『お姫様をラブホに連れ込むと逃げられます』
『農民は年貢を搾り取る相手だ』軍を引き連れ年貢をまきあげましょう。反抗されたらチャンス! インベーダーゲームで更に大金ゲット?
『わいろで大名になれ』大名になる為に金を積め!
『ごるふげーむでフルパワーで壁にぶつけると?』じょうだんじゃないよ。
『仕官するにはお笑いだ!』真面目にやろうとすると手間がかかるがお笑いパワーなら楽勝だ。
『ブスな嫁と子供は捨てろ』さすがは戦国時代。嫁も子もあっさり手放せる。
ほとんどが運任せなのが残念すぎる。特に剣術ミニゲームは始まった瞬間に勝ち負けが決定する(高速で竹刀を振る方が負け。じゃんけんで勝つしかない)。
ありとあらゆる部分でいかさまかーどがモノを言う。
こんなゲームを平気で出していた凄い時代があったのである。
賭場のうさぎさんは超セクシー。巫女さんはタイトーなので小夜ちゃんだと言う説あり。
グラフィックもかなり凄い。当時のアドベンチャーをはるかに上回るグラフィックは凄い。そしてハッカーを除けばファミコン史上もっともハイレベルなお色気シーン有り。
最初に言う事。たけし軍団のタレントゲームとして造られたわけ。当時の風雲たけし城をモチーフにしていることからもその辺の事情である。
だが、このゲームはある意味挑戦状を越えた狂気のゲームである。
幾つかイベントを紹介しよう。
『今日から山賊になります』山賊を手下にして旅人を襲う日々が始まります。
『ナンパした茶店の娘をラブホに連れ込んで嫁にします』茶屋で町娘をナンパした後、町で宿屋に宿泊&休憩。するとなぜか嫁に!
『嫁とラブホに入ると一定確率で子供ができます』説明不要。これ以外で子供作れないんだよ。
『お姫様をラブホに連れ込むと逃げられます』
『農民は年貢を搾り取る相手だ』軍を引き連れ年貢をまきあげましょう。反抗されたらチャンス! インベーダーゲームで更に大金ゲット?
『わいろで大名になれ』大名になる為に金を積め!
『ごるふげーむでフルパワーで壁にぶつけると?』じょうだんじゃないよ。
『仕官するにはお笑いだ!』真面目にやろうとすると手間がかかるがお笑いパワーなら楽勝だ。
『ブスな嫁と子供は捨てろ』さすがは戦国時代。嫁も子もあっさり手放せる。
ほとんどが運任せなのが残念すぎる。特に剣術ミニゲームは始まった瞬間に勝ち負けが決定する(高速で竹刀を振る方が負け。じゃんけんで勝つしかない)。
ありとあらゆる部分でいかさまかーどがモノを言う。
こんなゲームを平気で出していた凄い時代があったのである。
賭場のうさぎさんは超セクシー。巫女さんはタイトーなので小夜ちゃんだと言う説あり。
北野映画ベストセレクション joe hisaishi meets kitano films
まず、構成が素晴らしい。北野作品の定番イントロ〜「菊次郎」で優しくはじまり、「BROTHER」で滑走し、「あの夏」でしっとりし、「ソナチネ」と「キッズ・リターン」で全力疾走、そして「HANA-BI」で思いを込めて締める。このアルバム自体が一つの映画であるかのような錯覚さえおぼえます。
肝心のコンテンツですが、感性の映像作家である北野作品は、よく言われるように極端に台詞とアップが少ない。かなりの心象表現を久石さんの音楽がカバーしている事があらためて感じさせられます。極端な言を言えば、音楽担当をした北野作品は30%強久石さんとの合作と考えてもOKかと。
宮崎作品の方が露出が多い気がしますが、このアルバムを聴くと「映画音楽作家としての」久石譲の凄みを本当に認識させられるのはやはり北野作品での仕事だと思います。
肝心のコンテンツですが、感性の映像作家である北野作品は、よく言われるように極端に台詞とアップが少ない。かなりの心象表現を久石さんの音楽がカバーしている事があらためて感じさせられます。極端な言を言えば、音楽担当をした北野作品は30%強久石さんとの合作と考えてもOKかと。
宮崎作品の方が露出が多い気がしますが、このアルバムを聴くと「映画音楽作家としての」久石譲の凄みを本当に認識させられるのはやはり北野作品での仕事だと思います。
BROTHER [VHS]
何度見ても飽きない作品です。アメリカを舞台にこんなに日本人をかっこよく見せる映画って少ないと思います。そして、本当の意味の"Brother"って血がつながっているとか、そういうことじゃないんだなって思わされました。人間、何人でも「情」ってものはあるのだっ!とにかく感動しました。英語が分からなくてへらへら笑ってお辞儀をしている日本人のイメージを壊してくれます。気持ちが良くなる作品ですっ!
全思考 (幻冬舎文庫)
私は残念なことに北野さんの新刊『超思考』と『今、63歳』の方を先に読んでしまうというミスを犯してしまった。
この2冊は、北野さんが自分を飾り立てていて読むに耐えなかった。
語りおろし(そんな言い方があるのは出版界のおかしなところだと思うが)だから、インタビューの巧拙とか
その後の構成の巧拙も絡んでくるのだろうけれど、
近作の2書と比べて、本作『全思考』には、北野さんの裸の姿が出ている。
後半の映画の話になるとちょっと力が入りすぎているが、
おそらくインタビュアーが北野さんをコメディアンとしてではなく、映画監督だと認識しているからだろう。
本作を読んでよくわかるのは 北野さんは変幻自在ではあるが、核のところにあるのは真のおどけ者だって言うことだ。
北野さんと喋った、クマさんという料理人の独白部分、これは必要だけど、
クマさんというのはああいう口調で喋る人なんだろうか。
この2冊は、北野さんが自分を飾り立てていて読むに耐えなかった。
語りおろし(そんな言い方があるのは出版界のおかしなところだと思うが)だから、インタビューの巧拙とか
その後の構成の巧拙も絡んでくるのだろうけれど、
近作の2書と比べて、本作『全思考』には、北野さんの裸の姿が出ている。
後半の映画の話になるとちょっと力が入りすぎているが、
おそらくインタビュアーが北野さんをコメディアンとしてではなく、映画監督だと認識しているからだろう。
本作を読んでよくわかるのは 北野さんは変幻自在ではあるが、核のところにあるのは真のおどけ者だって言うことだ。
北野さんと喋った、クマさんという料理人の独白部分、これは必要だけど、
クマさんというのはああいう口調で喋る人なんだろうか。