SPEED TK RE-MIX~炎のコマ
97年の映画「SPEED2」のテーマソングとなったこの曲。今でも巨人の高橋由伸選手の入場テーマ等、様々なスポーツ競技場で使用されている。
そして、格闘家・桜庭和志がこの曲を入場テーマとして使用したことから、挌闘ファンより問い合わせが殺到、再リリースとなった。
c/wにはGABALLによる「2001 GABALL-MIX」と、TKによる「TK CLUB MIX Version 2.1」を収録。
W杯テーマ「TOGETHER NOW」とともにこの曲も、Keith "KC" Cohenによるエッジの効いたミックスで、スポーツシーンを盛り上げるのに欠かせない。
そして、格闘家・桜庭和志がこの曲を入場テーマとして使用したことから、挌闘ファンより問い合わせが殺到、再リリースとなった。
c/wにはGABALLによる「2001 GABALL-MIX」と、TKによる「TK CLUB MIX Version 2.1」を収録。
W杯テーマ「TOGETHER NOW」とともにこの曲も、Keith "KC" Cohenによるエッジの効いたミックスで、スポーツシーンを盛り上げるのに欠かせない。
考えずに、頭を使う (PHP新書)
いつも桜庭選手の飄々としたファイトスタイルを楽しませて頂いているので、購入しました。
この新書は、そのスタイルを確立するに至った自身の生き方を、必要に応じて最近の試合や昔のエピソードに触れつつ語る、という内容です。机上の論ではなく、ミルコの打撃すら少しも恐れず淡々と戦略をこなした桜庭選手の実像があるだけに、表面的な字面の向こう、さらに何か深い自然さを感じさせてくれる本でした。
中でも私が興味深かったのは、Uインター時代の顧問ビル・ロビンソンに、桜庭選手が持っている才能として指摘されたという『ナチュラル・リフレックス』の話です。ビル氏曰く、『リラックスしていながら、やるべきことを、やるべきときに、自然に反応して出来ること。考えてやるのではなく、反射的に、自然に反応してやっているというような反射能力のこと』
桜庭選手本人が言うには、自分に必要なものを自然に効率的に求めるその能力は、「もしそれを才能というなら、本来誰でも持っているものだと思う」のだそうで、それが社会(競技)の上で上手く働いていないとすれば、それは社会性や文化を身につけ過ぎて、分かりやすくいえば、「みんながやっていること・言っていること」や「今までの前例」を意識して恥ずかしがったり、体裁が悪いと考えてしまうせいで、本然的な自発性を自ら押さえ込んで、殺してしまっているからではないか、とのことです。
本書で語られる桜庭選手の生き様は、そういった余計な様式にとらわれないことの良い見本だと思います。例えば、「部活時代の監督の明らかに理不尽な効率的でない練習は、監督が見ていないときに、ある意味堂々と手を抜いた」とか、「試合前によし勝つぞ!なんて気合を入れても、目の前の相手の動きに対処する考えの邪魔になるから意味がない」、「最初は入場曲が被っていた選手が何人かいて、大抵の選手は嫌がって気にするが、自分は好きだったので気にせず長年使い続けていたら、いつの間にか自分のトレードマークになっていた」などなど。
その他、桜庭選手流の「強さ」とは何かに関して、『プロはいつもお客さんを楽しませることを考える』というお馴染みのプロ論なども語られています。
この新書は、そのスタイルを確立するに至った自身の生き方を、必要に応じて最近の試合や昔のエピソードに触れつつ語る、という内容です。机上の論ではなく、ミルコの打撃すら少しも恐れず淡々と戦略をこなした桜庭選手の実像があるだけに、表面的な字面の向こう、さらに何か深い自然さを感じさせてくれる本でした。
中でも私が興味深かったのは、Uインター時代の顧問ビル・ロビンソンに、桜庭選手が持っている才能として指摘されたという『ナチュラル・リフレックス』の話です。ビル氏曰く、『リラックスしていながら、やるべきことを、やるべきときに、自然に反応して出来ること。考えてやるのではなく、反射的に、自然に反応してやっているというような反射能力のこと』
桜庭選手本人が言うには、自分に必要なものを自然に効率的に求めるその能力は、「もしそれを才能というなら、本来誰でも持っているものだと思う」のだそうで、それが社会(競技)の上で上手く働いていないとすれば、それは社会性や文化を身につけ過ぎて、分かりやすくいえば、「みんながやっていること・言っていること」や「今までの前例」を意識して恥ずかしがったり、体裁が悪いと考えてしまうせいで、本然的な自発性を自ら押さえ込んで、殺してしまっているからではないか、とのことです。
本書で語られる桜庭選手の生き様は、そういった余計な様式にとらわれないことの良い見本だと思います。例えば、「部活時代の監督の明らかに理不尽な効率的でない練習は、監督が見ていないときに、ある意味堂々と手を抜いた」とか、「試合前によし勝つぞ!なんて気合を入れても、目の前の相手の動きに対処する考えの邪魔になるから意味がない」、「最初は入場曲が被っていた選手が何人かいて、大抵の選手は嫌がって気にするが、自分は好きだったので気にせず長年使い続けていたら、いつの間にか自分のトレードマークになっていた」などなど。
その他、桜庭選手流の「強さ」とは何かに関して、『プロはいつもお客さんを楽しませることを考える』というお馴染みのプロ論なども語られています。
哀しみのぼく。
プライド崩壊から新日参戦に至るまでの経緯、裏側というよりも、試合の感想や選手の印象、所感で7割ほどしめております。ただ怪我などのネガティブな内容も桜庭選手らしくポジティブに記されていますね。
個人的には新日に参戦してからの内容やプライド崩壊時代からの裏側をもっと深く取り上げてほしかったです。
個人的には新日に参戦してからの内容やプライド崩壊時代からの裏側をもっと深く取り上げてほしかったです。
言わずもがな全格闘技ファン必見の伝説試合です。
グレイシー神話全盛の時代に初めてバーリトゥードでグレイシー一族に明確な敗北を叩きつけました。
前年判定で揉めに揉めて完全に敵対関係になった対ホイラー戦、2月の田村VSヘンゾ戦という流れ~
そしてプライドグランプリという一つのルールに則った大会の1試合にも関わらず、ホイス側からの時間無制限・判定なしの理不尽な条件を全面的に飲んだ気骨な桜庭さん。
プロとして史上最高な伝説のサクマシーンでの完璧な入場演出!
そして、死闘・決闘に相応しい、90分間の試合。
1ラウンド終了間際のひざ十字。。
得意のストレートアームバーを掛けている時の不敵な笑み。。
道着脱がし
はずかし固めからのパウンド
モンゴリアンチョップ
幸せチョップ
非情なローキック攻め
ジャンピングパスガード
全てが観客の心を鷲掴みにした高次元でのプロレス技・・・
何で真剣勝負でこんなことができるのか???
ホイスがリングサイドのホリオンに訴え掛けるシーン。
エリオとホリオンの表情
最後ホリオンが放ったタオル・・・
桜庭さん勝利の瞬間、東京ドームが揺れましたね!
感動の嵐。
長年のカタルシス。
涙涙涙。。。。
完璧な試合。
完璧なドラマ。
格闘技ファンとしてその場に居られたことに感謝できる最高の試合です。
幻想の頂点
夢を見せて頂いた桜庭さんありがとう
グレイシー神話全盛の時代に初めてバーリトゥードでグレイシー一族に明確な敗北を叩きつけました。
前年判定で揉めに揉めて完全に敵対関係になった対ホイラー戦、2月の田村VSヘンゾ戦という流れ~
そしてプライドグランプリという一つのルールに則った大会の1試合にも関わらず、ホイス側からの時間無制限・判定なしの理不尽な条件を全面的に飲んだ気骨な桜庭さん。
プロとして史上最高な伝説のサクマシーンでの完璧な入場演出!
そして、死闘・決闘に相応しい、90分間の試合。
1ラウンド終了間際のひざ十字。。
得意のストレートアームバーを掛けている時の不敵な笑み。。
道着脱がし
はずかし固めからのパウンド
モンゴリアンチョップ
幸せチョップ
非情なローキック攻め
ジャンピングパスガード
全てが観客の心を鷲掴みにした高次元でのプロレス技・・・
何で真剣勝負でこんなことができるのか???
ホイスがリングサイドのホリオンに訴え掛けるシーン。
エリオとホリオンの表情
最後ホリオンが放ったタオル・・・
桜庭さん勝利の瞬間、東京ドームが揺れましたね!
感動の嵐。
長年のカタルシス。
涙涙涙。。。。
完璧な試合。
完璧なドラマ。
格闘技ファンとしてその場に居られたことに感謝できる最高の試合です。
幻想の頂点
夢を見せて頂いた桜庭さんありがとう
ぼく…。
総合格闘技界で活躍するプロレスラー、桜庭和志の自伝。第三弾らしい。一人称「ぼく」で平易な言葉により語られる、2002年8月から2007年6月までの出来事を振り返る自叙伝となっている。
高田道場を離れるに至った理由は多くを語らず「ボタンをポチッと押された」と表現するに留まっているが、PRIDEからHERO'Sへと居場所を変える決意を後押しした直接の理由や谷川貞治との裏でのやり取り、敵であるはずの自分をいつも気にかけてくれるシュートボクセのフジマールに次第に惹かれていく心情や、スキンクリーム塗布で大問題となった秋山成勲戦について、素直で裏表のない彼なりの言葉が綴られている。
グレイシー撃破を果たし一躍時代の寵児となった桜庭に対し、我々ファンは過大な幻想を抱きすぎていたのかもしれない。本書で垣間見えるのは、練習が好きで試合を臨まれれば拒みもせず引き受けるプロとしての根性を持つ桜庭と、けれども酒も煙草もゲームも愛する、どこか頼りなげな普通のあんちゃんとしての桜庭の素顔だ。
アントニオ猪木や前田日明のようなカリスマ性を持つわけではない、そのへんにいる兄ちゃんと背丈も体格もそれほど変わらない桜庭が、格闘界に革命を起こしたグレイシー一族を次々と斬って落としていく姿にファンは惹かれたのではなかったか。そのシビアな戦いの中でさえ、ファンを楽しませる遊び心を失わない、桜庭のプロとしての意識に惹かれたのではなかったか。
猪木や前田なら、相手が体に何かを塗布していると感じた時点で、目突きや金的などの反則を犯してさえ自己の勝利を逃がさなかったかもしれない。不測の事態に我を失った桜庭は、確かに格闘家としては甘かったのかもしれない。
しかし、練習で培った技術を正々堂々と競い合う、そんな気持ちの良い試合をしたいと誰よりも強く願っている桜庭だからこそ、あの試合を見た多くのファンが、あの疑惑に対して強く声を上げたのだろう。
決して完全無欠でも求道者のようにストイックでもない、本書で語られる桜庭の素朴な素顔に、改めて彼の魅力はその人柄に起因するところが大きいのだなぁと感じ入ったのであった。
高田道場を離れるに至った理由は多くを語らず「ボタンをポチッと押された」と表現するに留まっているが、PRIDEからHERO'Sへと居場所を変える決意を後押しした直接の理由や谷川貞治との裏でのやり取り、敵であるはずの自分をいつも気にかけてくれるシュートボクセのフジマールに次第に惹かれていく心情や、スキンクリーム塗布で大問題となった秋山成勲戦について、素直で裏表のない彼なりの言葉が綴られている。
グレイシー撃破を果たし一躍時代の寵児となった桜庭に対し、我々ファンは過大な幻想を抱きすぎていたのかもしれない。本書で垣間見えるのは、練習が好きで試合を臨まれれば拒みもせず引き受けるプロとしての根性を持つ桜庭と、けれども酒も煙草もゲームも愛する、どこか頼りなげな普通のあんちゃんとしての桜庭の素顔だ。
アントニオ猪木や前田日明のようなカリスマ性を持つわけではない、そのへんにいる兄ちゃんと背丈も体格もそれほど変わらない桜庭が、格闘界に革命を起こしたグレイシー一族を次々と斬って落としていく姿にファンは惹かれたのではなかったか。そのシビアな戦いの中でさえ、ファンを楽しませる遊び心を失わない、桜庭のプロとしての意識に惹かれたのではなかったか。
猪木や前田なら、相手が体に何かを塗布していると感じた時点で、目突きや金的などの反則を犯してさえ自己の勝利を逃がさなかったかもしれない。不測の事態に我を失った桜庭は、確かに格闘家としては甘かったのかもしれない。
しかし、練習で培った技術を正々堂々と競い合う、そんな気持ちの良い試合をしたいと誰よりも強く願っている桜庭だからこそ、あの試合を見た多くのファンが、あの疑惑に対して強く声を上げたのだろう。
決して完全無欠でも求道者のようにストイックでもない、本書で語られる桜庭の素朴な素顔に、改めて彼の魅力はその人柄に起因するところが大きいのだなぁと感じ入ったのであった。