宇宙は無数にあるのか (集英社新書)
著者,佐藤勝彦先生は米国のアラン・グースとほぼ同時期にインフレーション理論(ノーベル賞級だと私は思いますけど)を独自に提唱された方です.この道の専門家 --- .その著者が語り部となって最新宇宙論を吾ら素人に話しかけるように説明されています.読み進むうちに私はワクワクしてきて,知的スリルのようなものを感じました.欠点は質問ができないことです.何はともあれ,章立てを紹介し,ついで素人の妄想的所感を3点追加します.読者の皆さん,ご面倒でしょうが,私の誤解を訂正して下さい.
第1章 宇宙はどこまでわかったのか
第2章 まだ解明されていない宇宙の謎
第3章 人間に都合よくデザインされた宇宙
第4章 インフレーション理論
第5章 マルチバース
第6章 人間原理をどう考えるか
1. 宇宙を「加速膨張」させるダークエネルギー(61頁)
宇宙は60億年ほど前からダークエネルギーによって加速膨張しているのだそうです.それまでは減速膨張だったのに,何故か膨張を加速した.ならば,空間の拡がる速度が光速を超えた時,地球から見えていた星や銀河は遠い順に消えていき,これが続くと見える星はなくなります.夜空を仰いでも真っ暗になる.見方を逆にすれば,どうなりますか.地球から最遠の星にいる知的生命体は地球がある時点で消えたと判断するでしょう.ならば,ならば,佐藤先生,私の今いるこの空間もやがて光速を超えた速度で拡がり続けることになる.そう考えてもいいのですか.空間が引き延ばされれば,そこにいる未来の地球人も引き延ばされ,バラバラになってしまう(ビッグリップ, 90頁).けれども,第3章にあるように宇宙は人間に都合よくデザインされているなら,人間原理に基づいてダークエネルギーは未来の人間のためにやがて消費尽くされ,加速膨張も終止符をうつ.そのとき宇宙は過去がそうであったように平坦に向かう筈です.前後しますが,ダークエネルギーは真空のエネルギーと称され,ビッグバン直前にインフレーションを起こした斥力を指し,最新宇宙論ではこの斥力が未だに残存して,空間を拡げていると論じます.
2. この宇宙に人類が生まれたのは偶然か,それとも必然か(14頁)
宇宙には人間を存在させるためとしか考えにくい自然法則がいくつもあります.何故そうなっているのか,まことに不思議です.安易に答えれば,人間原理的に神が決めた,となります.では、その神はどこでそれを決めたかという疑問が直ちに芽生える.この宇宙にいてこの宇宙の物理定数を決められませんから,別の宇宙で決めた.ならば,その別の宇宙は誰がつくったか.疑問は疑問を喚び,神の居所はなくなります.神は,ドストエフスキーにすれば人が人として生きるために、人が創出した倫理的仕掛けですが,サイエンスの世界でも人は人間原理に基づいて宇宙論を組み立てているように見えます.佐藤勝彦先生はこれに反発しています.逃げ道を封殺して宇宙を見ようとされます.スティーブン・ホーキングと逆の立ち位置です,そのことが本書でわかりました.宇宙が平坦(曲率ゼロ)化したのは,空間がインフレートし,引き延ばされたからだ(105頁)という先生の説は素人に分かりやすい.宇宙はユニバースでなく無限に存在するマルチバースであれば,その一つが人間原理に叶う物理定数をとっていても不思議ではないという先生の説明も納得できます.私は著者のサイエンティストらしい考え方に共感しました.で,表題の設問は必然であり,同時に偶然です.この宇宙の物理定数が必然宇宙を考える知的生命体を誕生させました.何故,宇宙がその定数になっているか,それは偶然です.別の定数の宇宙では人間は生まれない.数ある宇宙の中でこの宇宙が私を生んだのだと,本書を読んでそう理解しました.
3. 2012年,「真空の相転移」を裏づけたヒッグス粒子の発見(61頁,126頁)
本書によると,CERNの大型加速器が捉えた粒子はヒッグス粒子だと認定されました.ヒッグス粒子はヒッグス機構から生まれると予言されたものですから,この粒子が存在したことでヒッグス機構の正しさが裏づけされた --- .こう書いても物理に弱い私には真意は理解不能です.ヒッグス機構が南部陽一郎の「自発的対称性の破れ」を下敷きにしている,このことも理解不能です.私はただヒッグス粒子の発見は「真空の相転移」を裏づけるものだという著者の説明を鵜呑みにするだけです.南部理論は,真空でも対称性が破れ,エネルギー状態が変わる,つまり相転移が起きるということも鵜呑みにします.この相転移は統一論(123頁「力の系統図」参照)の予想する三番目の相転移に当たり,エネルギー10×10GeVだそうです.ここが現代の加速器の限界で,大統一理論にたどり着くには桁違いのエネルギー(10の15乗GeV)を要します.これを乗り越え,超大統一理論を実証するには10の19乗GeVのエネルギーを生み出す加速器が必要です.そんなことが可能かと素人の私は疑いますが,挑戦する実験物理学者の意気込みは凄いと思わざるを得ません.
以上,妄言を連ねました.宇宙論は理論で裏づけされるファンタジーです.今は粒子は一次元の弦と考える超弦理論が有力です.それによれば,この宇宙は異次元の空間に浮かぶ三次元の膜(ブレーンワールド)だそうな.もしそうなら,膜に張りついて抜けられない自分を見るようで,何だか愉快になります.私の周囲や政治や社会やらのゴタゴタなど,もうどうでもイイヤ,と気宇壮大にさせてくれました.そんな本です.理科系の読者はもちろん,文化系の方々にも一読を勧めます.視界が180頁にあるように420億光年先までインフレートするでしょう.
第1章 宇宙はどこまでわかったのか
第2章 まだ解明されていない宇宙の謎
第3章 人間に都合よくデザインされた宇宙
第4章 インフレーション理論
第5章 マルチバース
第6章 人間原理をどう考えるか
1. 宇宙を「加速膨張」させるダークエネルギー(61頁)
宇宙は60億年ほど前からダークエネルギーによって加速膨張しているのだそうです.それまでは減速膨張だったのに,何故か膨張を加速した.ならば,空間の拡がる速度が光速を超えた時,地球から見えていた星や銀河は遠い順に消えていき,これが続くと見える星はなくなります.夜空を仰いでも真っ暗になる.見方を逆にすれば,どうなりますか.地球から最遠の星にいる知的生命体は地球がある時点で消えたと判断するでしょう.ならば,ならば,佐藤先生,私の今いるこの空間もやがて光速を超えた速度で拡がり続けることになる.そう考えてもいいのですか.空間が引き延ばされれば,そこにいる未来の地球人も引き延ばされ,バラバラになってしまう(ビッグリップ, 90頁).けれども,第3章にあるように宇宙は人間に都合よくデザインされているなら,人間原理に基づいてダークエネルギーは未来の人間のためにやがて消費尽くされ,加速膨張も終止符をうつ.そのとき宇宙は過去がそうであったように平坦に向かう筈です.前後しますが,ダークエネルギーは真空のエネルギーと称され,ビッグバン直前にインフレーションを起こした斥力を指し,最新宇宙論ではこの斥力が未だに残存して,空間を拡げていると論じます.
2. この宇宙に人類が生まれたのは偶然か,それとも必然か(14頁)
宇宙には人間を存在させるためとしか考えにくい自然法則がいくつもあります.何故そうなっているのか,まことに不思議です.安易に答えれば,人間原理的に神が決めた,となります.では、その神はどこでそれを決めたかという疑問が直ちに芽生える.この宇宙にいてこの宇宙の物理定数を決められませんから,別の宇宙で決めた.ならば,その別の宇宙は誰がつくったか.疑問は疑問を喚び,神の居所はなくなります.神は,ドストエフスキーにすれば人が人として生きるために、人が創出した倫理的仕掛けですが,サイエンスの世界でも人は人間原理に基づいて宇宙論を組み立てているように見えます.佐藤勝彦先生はこれに反発しています.逃げ道を封殺して宇宙を見ようとされます.スティーブン・ホーキングと逆の立ち位置です,そのことが本書でわかりました.宇宙が平坦(曲率ゼロ)化したのは,空間がインフレートし,引き延ばされたからだ(105頁)という先生の説は素人に分かりやすい.宇宙はユニバースでなく無限に存在するマルチバースであれば,その一つが人間原理に叶う物理定数をとっていても不思議ではないという先生の説明も納得できます.私は著者のサイエンティストらしい考え方に共感しました.で,表題の設問は必然であり,同時に偶然です.この宇宙の物理定数が必然宇宙を考える知的生命体を誕生させました.何故,宇宙がその定数になっているか,それは偶然です.別の定数の宇宙では人間は生まれない.数ある宇宙の中でこの宇宙が私を生んだのだと,本書を読んでそう理解しました.
3. 2012年,「真空の相転移」を裏づけたヒッグス粒子の発見(61頁,126頁)
本書によると,CERNの大型加速器が捉えた粒子はヒッグス粒子だと認定されました.ヒッグス粒子はヒッグス機構から生まれると予言されたものですから,この粒子が存在したことでヒッグス機構の正しさが裏づけされた --- .こう書いても物理に弱い私には真意は理解不能です.ヒッグス機構が南部陽一郎の「自発的対称性の破れ」を下敷きにしている,このことも理解不能です.私はただヒッグス粒子の発見は「真空の相転移」を裏づけるものだという著者の説明を鵜呑みにするだけです.南部理論は,真空でも対称性が破れ,エネルギー状態が変わる,つまり相転移が起きるということも鵜呑みにします.この相転移は統一論(123頁「力の系統図」参照)の予想する三番目の相転移に当たり,エネルギー10×10GeVだそうです.ここが現代の加速器の限界で,大統一理論にたどり着くには桁違いのエネルギー(10の15乗GeV)を要します.これを乗り越え,超大統一理論を実証するには10の19乗GeVのエネルギーを生み出す加速器が必要です.そんなことが可能かと素人の私は疑いますが,挑戦する実験物理学者の意気込みは凄いと思わざるを得ません.
以上,妄言を連ねました.宇宙論は理論で裏づけされるファンタジーです.今は粒子は一次元の弦と考える超弦理論が有力です.それによれば,この宇宙は異次元の空間に浮かぶ三次元の膜(ブレーンワールド)だそうな.もしそうなら,膜に張りついて抜けられない自分を見るようで,何だか愉快になります.私の周囲や政治や社会やらのゴタゴタなど,もうどうでもイイヤ,と気宇壮大にさせてくれました.そんな本です.理科系の読者はもちろん,文化系の方々にも一読を勧めます.視界が180頁にあるように420億光年先までインフレートするでしょう.
iPhone 5/ 5S 高品質 本革 レトロ調 レザー ケース (モスグリーン)
手触りが予想していたのと違っていて少しざらざらしています。
また、カメラのところに表面のレザーがかぶっていて写真を撮るときに茶色がうつりこんでしまっていたので、少しカットしました。しかし、お値段もお手頃で丈夫そうなのでよしとします♪
また、カメラのところに表面のレザーがかぶっていて写真を撮るときに茶色がうつりこんでしまっていたので、少しカットしました。しかし、お値段もお手頃で丈夫そうなのでよしとします♪
IPhone5 5S / galaxy note3 /galaxy s5 編み込み イントレチャート レザー ケース / スマホ 携帯 カバー【ホームボタン・イヤホンジャック 付き】 (黒 ブラック, galaxy s5)
ダークブラウン購入。
1回目編み込みに亀裂が!交換。
2回目編み込みの隙間があり下の生地が見えてました…交換しようかなぁ…
普通のケースより高い割にはザツです!
1回目編み込みに亀裂が!交換。
2回目編み込みの隙間があり下の生地が見えてました…交換しようかなぁ…
普通のケースより高い割にはザツです!
モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best
モンスターと武器の数が非常に多いです。
モンスターハンターポータブル3rdで全クエストを
クリアした後で始めてプレイしましたが普通に楽しめました。
モンスターハンターポータブル3rdで全クエストを
クリアした後で始めてプレイしましたが普通に楽しめました。
サトウのごはん こだわりコシヒカリ小盛り 150g×20個
残業や飲んで帰って夜遅くに軽く食べたい時にちょうどよい150gサイズです。こういう時は200gはちょっと多いかなって感じてました。
容量が違うだけなので、味や食感は普通のサトウのごはんとまったく同じです。独自の厚釜・直火炊き製法らしいですが、本当においしく炊きあがっています。他のメーカーからも電子レンジのごはんは販売していますが、やはりサトウのごはんが一番おいしいです。
あまり知られていませんが、おにぎりにしてもなかなか美味しいですよ。
容量が違うだけなので、味や食感は普通のサトウのごはんとまったく同じです。独自の厚釜・直火炊き製法らしいですが、本当においしく炊きあがっています。他のメーカーからも電子レンジのごはんは販売していますが、やはりサトウのごはんが一番おいしいです。
あまり知られていませんが、おにぎりにしてもなかなか美味しいですよ。