秘すれば花 (キングシリーズ)
まったくもって、これほど非凡な才の作家も稀かと思います。とにかく丁寧に時代考証を
自分の血肉にして書き上げた上質の時代絵巻が広がっていきます。
その説得力は作者の妥協のない描写力のたまものなのでしょう。
まさに一読すれば大竹直子ワールドにぐいぐいと引き込んでくれます。
作中の「女敵」「血の小姓」など美と散華がものの見事に描かれていて、かと思うと
「明治浦島〜」のようにコミカルなお色気満載のドラマであったり、「酔いざめの柿」は
まさに日本映画の一幕のようであったり(個人的に安兵衛と義父らぶ 笑)、
また、あんこ之助のようなカワイイ4コマがあったり、
(ああ、もう書ききれない〜!とにかく一読下さい〜!)
物の見事なその描写は本当に大竹直子ワールドへいざなってくれます。
シリアスもコミカルも、そしてBL作中にあるレディース作も、
男女ものであることなんかんか気にならないくらい、この本が一つの
世界であることを証明してくれる、まさに大竹直子の世界だと思います。
他の方の評で「虜」が20年以上前に見たどなたかの作品と似ているとの事が書かれて
おりましたがどうして「虜が昔の誰かの作品に似ている」ということにばかりこだわって
おられるのか意味がわかりません。「秘すれば〜」の作中には他にも素敵な作品や面白い
作品はあるのになあ。それにサイン会でお見かけした作者さんはお若い方でしたよ。
テンプレ作品というものはごまんとあります。似ている云々で下がる評価の作品ではないことは読めば判る筈。
作者の時代考証に裏打ちされた緻密で丁寧な絵力に凡百の類似作が敵うはずがありません。
圧巻の豪華絢爛時代絵巻を堪能できる数少ない作家のひとりと思います。
買って悔いはナシ。ゼヒ、麗しい大竹直子ワールドを堪能して頂きたいと思います。
弁慶と牛若、リバ ブラボー☆♪
自分の血肉にして書き上げた上質の時代絵巻が広がっていきます。
その説得力は作者の妥協のない描写力のたまものなのでしょう。
まさに一読すれば大竹直子ワールドにぐいぐいと引き込んでくれます。
作中の「女敵」「血の小姓」など美と散華がものの見事に描かれていて、かと思うと
「明治浦島〜」のようにコミカルなお色気満載のドラマであったり、「酔いざめの柿」は
まさに日本映画の一幕のようであったり(個人的に安兵衛と義父らぶ 笑)、
また、あんこ之助のようなカワイイ4コマがあったり、
(ああ、もう書ききれない〜!とにかく一読下さい〜!)
物の見事なその描写は本当に大竹直子ワールドへいざなってくれます。
シリアスもコミカルも、そしてBL作中にあるレディース作も、
男女ものであることなんかんか気にならないくらい、この本が一つの
世界であることを証明してくれる、まさに大竹直子の世界だと思います。
他の方の評で「虜」が20年以上前に見たどなたかの作品と似ているとの事が書かれて
おりましたがどうして「虜が昔の誰かの作品に似ている」ということにばかりこだわって
おられるのか意味がわかりません。「秘すれば〜」の作中には他にも素敵な作品や面白い
作品はあるのになあ。それにサイン会でお見かけした作者さんはお若い方でしたよ。
テンプレ作品というものはごまんとあります。似ている云々で下がる評価の作品ではないことは読めば判る筈。
作者の時代考証に裏打ちされた緻密で丁寧な絵力に凡百の類似作が敵うはずがありません。
圧巻の豪華絢爛時代絵巻を堪能できる数少ない作家のひとりと思います。
買って悔いはナシ。ゼヒ、麗しい大竹直子ワールドを堪能して頂きたいと思います。
弁慶と牛若、リバ ブラボー☆♪
秘すれば花 (講談社文庫)
表題の言葉には、「隠されたところがあればこそ、花としての価値が生まれる」というすぐに分かりそうな意味に留まることなく、「普段は極力見せないようにしておいて、ここぞというときに開示することによって、大きな効果を引き出す」という戦略的な方法論としての意義が含まれる。この方法論は、「能」という一分野だけでなく、広く一般に有効な考え方である。本著には、そのように数百年前の「能」を通じて得られたノウハウを、現代に生きる私たちにとってむしろ新鮮なイメージを持った「人生訓」として受け入れることができる例(意義の解釈)がいくつも掲載されている。まさに、温故知新の書である。