Charlie Parker With Strings: The Master Takes
1930年代~1940年代のスタンダードナンバーを、パーカーが自在に解釈して吹きまくった素晴らしい音源……と褒め称えてから、ストリングス入りな事とそのアレなアレンジをこき下ろすのがこのアルバムに対する「お約束」の評価のようです(それ自体実にマンネリで通り一遍な評価だが)。バードのプレイはまったくもって5つ星、それはここではおいといて。
往年のマントヴァーニの豪奢さとはほど遠いですが、まがりなりにもアコースティックなストリングスオケで、近年のイージーリスニング系のように半端なエレクトリックが入って却ってチープになってるのとは訳が違う。
ジミー・キャロルなる人物が問題のアレンジャーで、このアルバムのブックレットにも写真が載ってますが、エルキュール・ポワロみたいなハゲと髭の人ですね。当時はそれなりに実績はあった人なんでしょう。あの時代(1950年頃)は、こんなベタなアレンジのムード音楽が受けていたんだろうと思います。確かに結構頑張ってはいるんですよ、ジミーおじさん。ちとチープな瞬間もあるけれど。
その時代毎のムード音楽・イージーリスニングは、薄っぺらい消耗品としてハイブラウな人々からは軽んじられ、大衆からも一瞬のうちに忘れ去られる、ジャズ以上にはかない存在でした。今の日本ではいっときあれだけ売れたポール・モーリアやクレイダーマンだって過去の人なのであって、50ウン年前のムード音楽音源なんてどうやって入手すればいいのかも想像が付かない。バードの音源なんていくらでも売ってますが、ジミー・キャロルアレンジのムードオケなんてまず無いです。そう、実はこのアルバム、「ジミー・キャロル・オーケストラ(?)」にバードが客演している貴重なアルバムなのです、というのは冗談ですが、いっそバードの生きた時代をしのんで、そのくらいの聴き方をするのも一つの楽しみ方かも知れません。
往年のマントヴァーニの豪奢さとはほど遠いですが、まがりなりにもアコースティックなストリングスオケで、近年のイージーリスニング系のように半端なエレクトリックが入って却ってチープになってるのとは訳が違う。
ジミー・キャロルなる人物が問題のアレンジャーで、このアルバムのブックレットにも写真が載ってますが、エルキュール・ポワロみたいなハゲと髭の人ですね。当時はそれなりに実績はあった人なんでしょう。あの時代(1950年頃)は、こんなベタなアレンジのムード音楽が受けていたんだろうと思います。確かに結構頑張ってはいるんですよ、ジミーおじさん。ちとチープな瞬間もあるけれど。
その時代毎のムード音楽・イージーリスニングは、薄っぺらい消耗品としてハイブラウな人々からは軽んじられ、大衆からも一瞬のうちに忘れ去られる、ジャズ以上にはかない存在でした。今の日本ではいっときあれだけ売れたポール・モーリアやクレイダーマンだって過去の人なのであって、50ウン年前のムード音楽音源なんてどうやって入手すればいいのかも想像が付かない。バードの音源なんていくらでも売ってますが、ジミー・キャロルアレンジのムードオケなんてまず無いです。そう、実はこのアルバム、「ジミー・キャロル・オーケストラ(?)」にバードが客演している貴重なアルバムなのです、というのは冗談ですが、いっそバードの生きた時代をしのんで、そのくらいの聴き方をするのも一つの楽しみ方かも知れません。
Charlie Parker Omnibook: For C Instruments. (Treble Clef Version)
パーカーの有名テイクを採譜した定番本。
パーカー好きはもちろん、バップ好き、ジャズの勉強としてのバップへの取り組みなど、幅広い使い道があります。
C用のみではなく、Bb用、Eb用があります。
ただ、調がすべてハ調で扱いで臨時記号として表記されているのが、かなり見ずらかったりします。
パーカー好きはもちろん、バップ好き、ジャズの勉強としてのバップへの取り組みなど、幅広い使い道があります。
C用のみではなく、Bb用、Eb用があります。
ただ、調がすべてハ調で扱いで臨時記号として表記されているのが、かなり見ずらかったりします。
マスターズ・オブ・アメリカン・ミュージック チャーリー・パーカーの伝説 [DVD]
jazzが好き。
中でも特にアルトサックス奏者である、チャーリー・パーカーが好き。
そういう方には、彼の人生の系譜がよく分かる、面白い内容だと思います。
中でも特にアルトサックス奏者である、チャーリー・パーカーが好き。
そういう方には、彼の人生の系譜がよく分かる、面白い内容だと思います。
バード [DVD]
伝説のサックス奏者チャーリー・パーカー。ジャズマニアであるクリントイーストウッド監督のマニアックな映画。パーカーのサックスの音は実際の音を使用している。独特のつやのある響く音とアドリブで一発でパーカーと分かる。夜中のセッションでのアドリブに、まさに命を削る男。名演奏の裏には、自らの表現をすべてアドリブにこめるために、これほどの苦悩が隠されていたということ。エキセントリックな天才を演じるウィテカーの演技も素晴らしい。映画としては、全体的にダークな夜の世界を描いている。ジャズの楽しみ方のひとつは、ジャズマンのつむぎ出す強烈なアドリブの応酬によるワンアンドオンリーな場の緊張感ということを教えてくれる映画。