壊れかけのRadio
徳永と言えば本曲を想い出す方も多いであろう。歌詞にもある通り、思春期の無垢な少年が大人へと足を踏み出す際の戸惑いや周囲との隔絶感を、使い古した「壊れかけのラジオ」に託した詩想と、次第に盛り上がりを見せる曲想と徳永の歌唱が玄妙にマッチした佳曲。
「初めて買ったラジオ=無垢だった少年」→「壊れかけのラジオ=現在の混迷した自分」と言う詞の流れと共に、抑え気味だったボーカルが次第にシャウトに近い歌唱に変わって行く構成が巧み。低中音部は掠れ気味の声で囁く様に歌い、高音部は透明感のある音質で伸びやかに歌う徳永の歌唱も本人の特質を活かしている。
誰もが少年少女期に持っていた愛玩物の記憶を利用した、「壊れかけのRadio」という曲名も、ある種の懐かしさを覚えさせるもので、巧みと言える。また、その曲名から連想される詩想・曲想が見事に具現されている点も素晴らしい。徳永の代表曲であると共に、青春時代の煩悶を切々と歌い上げた名曲と言える。
「初めて買ったラジオ=無垢だった少年」→「壊れかけのラジオ=現在の混迷した自分」と言う詞の流れと共に、抑え気味だったボーカルが次第にシャウトに近い歌唱に変わって行く構成が巧み。低中音部は掠れ気味の声で囁く様に歌い、高音部は透明感のある音質で伸びやかに歌う徳永の歌唱も本人の特質を活かしている。
誰もが少年少女期に持っていた愛玩物の記憶を利用した、「壊れかけのRadio」という曲名も、ある種の懐かしさを覚えさせるもので、巧みと言える。また、その曲名から連想される詩想・曲想が見事に具現されている点も素晴らしい。徳永の代表曲であると共に、青春時代の煩悶を切々と歌い上げた名曲と言える。