隊務スリップ 1 (ビッグコミックス)
終戦記念日にとある新聞に紹介されているのを見て、読んでみたくなりました。おまんじゅうやの個性豊かな社員が軍事訓練に強制的に参加させられてしまう。ありえないと思いながら、癒し系の主人公に魅かれてしまいます。極端ではありますが、娯楽としても、未来の日本を考える材料としても、面白い本だと思います。
隊務スリップ 2 (ビッグコミックス)
東京は核テロで壊滅、憲法9条は削除され軍事面が強化されつつある未来の日本。
軍部は兵員不足を補うため一般社会人を訓練して軍に編入する計画を進め、主人公ら饅頭屋も
倒産の危機を回避するため軍に出向。三ヶ月の訓練の後、テロ組織と多国籍軍が熾烈な戦いを
続けるアフリカの戦線に送られることになったのだが…。
計画を通じて徴兵制復活を目論む軍部、それを阻止しようとする主人公の青乃 盾(実は反戦
団体の超戦士)、同じく饅頭屋の一員になりすまし青乃の動向を探る特高(特別高圧警察)の
尾地、アフリカ送りのサラリーマン部隊800名を指揮する冷徹な龍騎大佐と話の本筋は一応
シリアスっぽいのですが、ギャグとしか思えぬ演出の数々。青乃に指令を与える反戦テロリスト
(笑)が九条直道、一方で軍部には安多賀大将というのがいるし、日米は「集団的袋叩き権」で
結ばれており、軍の精鋭・特殊殲滅隊は全員顔に黒パック、ユカイツリータワーからはビームが
発射されて反戦団体のヘリを撃墜とか色々とムチャクチャです(笑)。
まああまり露骨なプロパガンダ漫画なんぞそうそう受け入れられないでしょうから、反戦思想を
ギャグコメディの皮で包んだ饅頭のようなマンガと考えるべきでしょうか。
皮がかなり厚いので餡の味が読者に伝わるのか疑問ですが(笑)。
軍部は兵員不足を補うため一般社会人を訓練して軍に編入する計画を進め、主人公ら饅頭屋も
倒産の危機を回避するため軍に出向。三ヶ月の訓練の後、テロ組織と多国籍軍が熾烈な戦いを
続けるアフリカの戦線に送られることになったのだが…。
計画を通じて徴兵制復活を目論む軍部、それを阻止しようとする主人公の青乃 盾(実は反戦
団体の超戦士)、同じく饅頭屋の一員になりすまし青乃の動向を探る特高(特別高圧警察)の
尾地、アフリカ送りのサラリーマン部隊800名を指揮する冷徹な龍騎大佐と話の本筋は一応
シリアスっぽいのですが、ギャグとしか思えぬ演出の数々。青乃に指令を与える反戦テロリスト
(笑)が九条直道、一方で軍部には安多賀大将というのがいるし、日米は「集団的袋叩き権」で
結ばれており、軍の精鋭・特殊殲滅隊は全員顔に黒パック、ユカイツリータワーからはビームが
発射されて反戦団体のヘリを撃墜とか色々とムチャクチャです(笑)。
まああまり露骨なプロパガンダ漫画なんぞそうそう受け入れられないでしょうから、反戦思想を
ギャグコメディの皮で包んだ饅頭のようなマンガと考えるべきでしょうか。
皮がかなり厚いので餡の味が読者に伝わるのか疑問ですが(笑)。
ビッグ・マグナム 黒岩先生 [DVD]
実は「静かなるドン」よりはるかに面白い新田たつお原作のコミックをまさかの横山やすし主演で実写化。ただ実際は西川のりおとのダブル主演の様相が強く、紳助竜介がゲストで登場するなど、当時のメインターゲットだったであろう「ひょうきん族」世代に目配せをしたキャスティングになっている。変声期前の木村一八がアイドル然と出てくるのにも開いた口がふさがらない。
ほかにも長門勇、南利明、志麻いづみ、朝比奈順子、井上麻衣、高田純次、ベンガル、三谷昇、斉藤ゆう子、たこ八郎、そして伊東四朗などアクは強いが芝居には定評のある実力派個性派をズラリ揃えており、その異様に豪華なキャストだけでも当時のプログラムピクチャーとして立派に成立している。しかも監督は当時の東映きっての職人監督・山口和彦である。
結果、本格的なバイク&爆破アクション、脱力系の笑い、そして脇役の濃い芝居とやっさんの棒読み台詞が過激に交錯する問答無用のバカ邦画に成り果てた。このバカさ加減、鈴木則文の『パンツの穴』と並び立ってると思う。
バイクと不良が暴れ回る(つまりは『マッドマックス』インスパイア系)映画としては、実は広い意味で『狂い咲きサンダーロード』とかともつながってくる1作だが、インディーズならではの勢いとハングリーさ加減でギリギリスタイリッシュに見せる『狂い咲きサンダーロード』などに対し、こちらは天下の東映ならではの大上段的な泥臭さ満載。
原作も相当に面白いので、映画とは別にリメイクすべき作品と信じる。深夜ドラマはどうだろう。無理に映画をトレースする必要もないし。木村一八主演でVシネマっていうのも見たい気はするけどね。
ほかにも長門勇、南利明、志麻いづみ、朝比奈順子、井上麻衣、高田純次、ベンガル、三谷昇、斉藤ゆう子、たこ八郎、そして伊東四朗などアクは強いが芝居には定評のある実力派個性派をズラリ揃えており、その異様に豪華なキャストだけでも当時のプログラムピクチャーとして立派に成立している。しかも監督は当時の東映きっての職人監督・山口和彦である。
結果、本格的なバイク&爆破アクション、脱力系の笑い、そして脇役の濃い芝居とやっさんの棒読み台詞が過激に交錯する問答無用のバカ邦画に成り果てた。このバカさ加減、鈴木則文の『パンツの穴』と並び立ってると思う。
バイクと不良が暴れ回る(つまりは『マッドマックス』インスパイア系)映画としては、実は広い意味で『狂い咲きサンダーロード』とかともつながってくる1作だが、インディーズならではの勢いとハングリーさ加減でギリギリスタイリッシュに見せる『狂い咲きサンダーロード』などに対し、こちらは天下の東映ならではの大上段的な泥臭さ満載。
原作も相当に面白いので、映画とは別にリメイクすべき作品と信じる。深夜ドラマはどうだろう。無理に映画をトレースする必要もないし。木村一八主演でVシネマっていうのも見たい気はするけどね。