アベノミクスの逆襲
財務官僚であった著者の経験が、実体経済に生かされれば日本が20年以上にもわたるデフレ経済に悩まされることもなかったと思う。平成の鬼平と称された当時の日銀総裁が行った不必要な公定歩合引き上げが、GDP成長に大きくブレーキをかけた。89年竹下内閣での消費税3%を決めたときは、物品税の廃止を同時に行ったからあまり影響を受けなかった。1997年橋本内閣での消費税2%増税はその前年い所得税を引き下げたがその効果が薄くGDPは97年の523兆円をピークにして下がり続けた。小泉内閣(2001-2006)は増税をしなかったのでプライマリーバランスはもう少しでマイナスからプラスに転じるところまで行ったと著者は書いている。しかしGDPの中身を観察すると、公的資本形成すなわち公共投資を減らし続けたことで達成されたと反駁するのは小生の偏見なのだろうか。公共投資対GDP比率を見ると95年8.8%が2012年4.4%まで減らし続けた。笹子トンネルの事故もその影響を免れないはずである。
なにはともあれ、デフレが止まっていない2014年4月に消費税を3%引き上げたことは筆者の言うとおり政治上の問題で避けられなかったとは言えあまりにも景気を冷やしてしまった。筆者の言う全品目軽減税率3%が実施されたら日本経済は大きく成長しプライマリーバランスも黒字化できる。
経済学者やエコノミストはたまたマスコミの増税推進の発言に疑問を抱いたら是非一読をお勧めする。
なにはともあれ、デフレが止まっていない2014年4月に消費税を3%引き上げたことは筆者の言うとおり政治上の問題で避けられなかったとは言えあまりにも景気を冷やしてしまった。筆者の言う全品目軽減税率3%が実施されたら日本経済は大きく成長しプライマリーバランスも黒字化できる。
経済学者やエコノミストはたまたマスコミの増税推進の発言に疑問を抱いたら是非一読をお勧めする。
アベノミクス批判――四本の矢を折る
大企業に勤めてない、株を所有してない者には、アベノミクスの恩恵がないのに、なぜ安倍さん評判が高いのか??の庶民です。この本は、アベノミクスの実像を説得力をもって説明しています。多くの人に読んでもらいたい本です。