検事 霞夕子 夜更けの祝電
霞夕子シリーズの第2弾。なんと前作から15年ぶりの続編です。『橋の下の凶器』『早朝の手紙』『知らなかった』『夜更けの祝電』の4作が収められていますが、どの作品も前作以降の夏樹静子の成熟ぶりを感じさせる充実した出来です。前作では単に犯人が狡知を巡らせたトリックがささいなことから崩れてしまう面白みだけに頼っていましたが、本作では殺害に至る動機や、殺害後の犯人の心境などに心を打つものがあります。
『知らなかった』や『早朝の手紙』というタイトルは火曜サスペンス劇場で放映されたものにもありました。しかし、本作に収められているのはドラマ版とは全く異なるストーリーです。この辺りの夏樹静子のテレビとの微妙な距離の取り方も興味深いです。
『知らなかった』や『早朝の手紙』というタイトルは火曜サスペンス劇場で放映されたものにもありました。しかし、本作に収められているのはドラマ版とは全く異なるストーリーです。この辺りの夏樹静子のテレビとの微妙な距離の取り方も興味深いです。
心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)
何しろ体調が思わしくなく病院巡りになりまして最終的に「貴方のような人は心療内科へ・・」とドクターに言われイザ心療内科へ・・近くにありましたので(ネットで検索しましたらものすごくすばらしい説明に明るい兆し?に思え予約をしました)所が・・・違いました。あげくのはてに「心療内科」から「心療内科」へ回され入院で薬だけの入院でした。この本の「心療内科」と病院を羨ましく思います。それと同時に「心療内科」が今、沢山ありますが惑わされないようにしないと大変です。病気は病気の場合もあると自分自身で感じてます。この本は私に取りましては1つのかてになりました。(良くも悪くも)
Wの悲劇 [DVD]
薬師丸ひろ子、という女優は、30代以上の
ある世代にとって「特別な存在」であるように思えてならない。
スクリーンでしかお目にかかることができず、
(実際、20代の彼女は、テレビ出演が極端に少なかった)
その儚い歌声と美しい立ち姿、独特の空気をもった存在感。
そして、ほとんど何か憑いてるんじゃないか、と思える演技。
この「Wの悲劇」はその「憑いてる」感が特にはっきりしていた
作品だと思う。「顔ぶたないでよ!あたし女優なんだから!」
この台詞は、当時映画CMとしてテレビでもラジオでも
流れていたが、そのインパクトといったら。
それから、彼女自身が歌っていた主題歌も本当にいい曲だった。
行かないで、そばにいて、と歌いながら、実は、映画では
行ってしまうのは彼女。笑顔で、スカートをお姫様のように広げて。
あなたは女優。私たちの特別なひと。今でも。
ある世代にとって「特別な存在」であるように思えてならない。
スクリーンでしかお目にかかることができず、
(実際、20代の彼女は、テレビ出演が極端に少なかった)
その儚い歌声と美しい立ち姿、独特の空気をもった存在感。
そして、ほとんど何か憑いてるんじゃないか、と思える演技。
この「Wの悲劇」はその「憑いてる」感が特にはっきりしていた
作品だと思う。「顔ぶたないでよ!あたし女優なんだから!」
この台詞は、当時映画CMとしてテレビでもラジオでも
流れていたが、そのインパクトといったら。
それから、彼女自身が歌っていた主題歌も本当にいい曲だった。
行かないで、そばにいて、と歌いながら、実は、映画では
行ってしまうのは彼女。笑顔で、スカートをお姫様のように広げて。
あなたは女優。私たちの特別なひと。今でも。
親分はイエス様 [VHS]
映画上映当初から気にはなっていたものの、鑑賞の機会に恵まれず時が経ち先日ようやく鑑賞にこぎつけましたが、期待以上の出来で大変大きな感銘を受けました。純愛と信仰という非常に分かりやすいテーマでかつ現代日本社会では受け入れられにくいテーマを、これほど美しく作品化した邦画はかつて無かったのではないでしょうか。すでに信仰をお持ちの方、或いは人生をやり直したいがきっかけがつかめない、そんな貴方に是非お薦めします!
親分はイエス様 [DVD]
冒頭の暴力団の抗争シーンを見ると、Vシネマにありがちなありきたりのストーリーを一瞬連想させられるが、主人公のイエス・キリストとの”出会い”のくだりから、涙あり笑いありの人間ドラマへと移っていく。日本人のキャストがコワモテ系で韓国人のキャストが善人達ばかりという点には、大人の事情を感じるが作品的には大正解と考える。特に主人公の勇次の妻の母親が、潜伏していた大阪から帰ってきた勇次と初対面となった時にかけた言葉が秀逸。私はこの言葉を聴いた瞬間涙が一気にフィーバー確変モードに突入した。ちなみにこの母親の台詞のシーンはクライマックスの韓国シーンでもあるが、こちらは別の意味で私はお気に入りである。宗教に興味がない人もこの映画はお勧めしたい。