2007年7月よりアニメ化も予定されている「ぽてまよ」の2巻です。

今回収録されているのは「コミックハイ！」にて2005年10月号から2007年1月号まで連載された分と、カバー下マンガには1巻に収録されていなかったK-BOOKSで配布された『4KOMA　VALENTINE　2005』（非売品）の1ページが収録されています。

2巻で目をひくのは、素直の母の森山未来の回想と、ぽてまよとぐちゅ子の頭に咲いた花が散るまでをシンクロして描く「かあさんのこと」「おしまいのこと」「そしてはじまりのこと」でしょうか。死という重いテーマでありながら、やわらかに誰かを思う気持ちが積み重なっていく描写には、4コマということを忘れさせるほどに心の物語があります。

ただ個人的に気に入っているのは、深夜のコンビニでのOLとぽてまよとの出会いを描く「いぬやまさんのこと」です。ぽてまよが、犬山さんの心をやわらかくほぐしていきます。

ときどき、ぽてまよは心の薬なんじゃないかと思います。

自分だけが過大評価しているだけかも知れませんけど素晴らしいの一言です。
このジャンルの到達点と言われる所に達っした奇跡の作品の一つだと思います、
騙されたと思って見てみて下さい、きっと何かへんな気分になると思いますよ?それは幸せです。

第2巻です。アニメ放送開始の約1月前に発売されたと思います。当時は、アニメ版らきすたが全盛の頃でした。元々、らきすたも好きでした。しかし、アニメ版に疑問を感じ、原作と共に見切りをつけました。ぽてまよの未放送地域では注目度が限りなくゼロなので、ぽてまよファンは我慢を強いられたものです。単行本入荷数も片手で足りたほどですし。

第2巻からコミックハイ連載分になります。しかし、自分はリアルタイムで読んでません。移籍されて連載しても、そのうちうやむやになって消えてしまうという不信感があったからです。当時、まだまだマイナーだったコミックハイだったから尚更です。

第2巻から制服のデザインが変わっていますが、当時もえよん誌上で公募されたものです。以降、中学生編終了まで使用されることになります。

そして、何といっても25-27話抜きには語れません!!4コマ史上に残したい名作エピソードです。4コママンガに初めて「涙」を持ち込んだ作品ではないでしょうか。家族の絆・人の死をテーマにした作品になっています。しかし、ただ泣かせるのではなく、ところどころに笑いをちりばめ、徐々に涙に誘う構成は今見ても新鮮。心がだんだん優しくなってきます。

このエピソードの成功がストーリーものへの転換を加速させたと言えるでしょう。他に、新キャラとまりちゃんが出てきたり、絵柄も現在に近いものになったり、第2巻は、ぽてまよにとって変革の時期でした。

最後にもう1つ、20話をおすすめしたい。夜のコンビニで繰り広げられる、ぽてまよと犬山さんの交流を描いたこの話は、ぽてまよの中でも人気の高い話の1つ。ぽてまよは人を幸せにするために、やってきたのでは?と想像させてくれるところが好き。

未読の方は是非読んで頂いて、感動してもらいたい。アニメ版の出来が良かったのは、原作が優れていた事を忘れてはならない。