科学忍者隊ガッチャマンII COMPLETE DVD-BOX
全105話の大容量な「科学忍者隊ガッチャマン」が完璧な形で終了して、4年後。その完璧な芸術品に続編ストーリーを作らなくてはならなかった製作者スタッフに心から同情してしまう。
このガッチャマン2では「悩むヒーロー」を描いたとの事ではあるが、悩むだけなら最初のシリーズで忍者隊の5人も南部博士もレッドインパルスも充分に悩み傷ついていたので、どうもそのへん、初期コンセプトが弱かったのでないかと思う。
新しい登場人物、パンドラ博士とゲルサドラも魅力が薄い。また、この2人が実は親子だったという設定も、なんだか無理矢理悲劇を創り出しているように感じられて感激できない。ゲルサドラの最期も必要以上に少女趣味でお涙ちょうだい的なので、少々シラけてしまう。
あくまでもカッコよく未来的で、颯爽としたヒーローものであって欲しいのだが、そのあたりの味付けがヘタクソで全体的に面白みに欠ける。
一度死んだジョーを復活させざるを得なかった、という点でもう、この作品の悲劇は始まっていたように考えられて仕方ない。
大好きな科学忍者隊に罪はないので、☆は3つつけた。
ゆきむすめ (こどものとも絵本)
「おおきなかぶ」でもおなじみの、佐藤忠良さんの絵です。
子供のいないおじいさんとおばあさんがある日、雪で女の子を作ります
ゆきむすめは、みるみる大きくなり、美しい子に育っていきます
大切に可愛がられた娘は、夏とおひさまが嫌いでした。
最後は、悲しい結末ですが子供たちはこのお話しがとても好きです。
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
大きなかぶを、みんなで力を合わせて引っ張る話です。
五歳の子供に読んでみました。
子供を、ひざに乗せて、
かぶを引く時に、子供を揺らしながら、
「うんとこしょ どっこいしょ」と読んでいくと大喜び。
子供も、ぬいぐるみを連れてきて、両手に抱えながら
一緒に引っ張っています。
また、かぶを引く人が
一人ずつ増えていくのも、おもしろいようで
「次は、○○が来るよねー。でも抜けないよねー」と
覚えたストーリーを話しながら、ニコニコしてます。
「読んで」と、リクエストの多い本です。
小さな町の風景 (偕成社の創作文学 (44))
最高。一話が2ページくらいの短編集。どの話も教訓めいたうるささもなく、静かにこころの琴線をふるわせる。といってもさほどハイレベルでもない…感受性のにぶい私でも響いたのだから。子どもが読んでも、大人が読んでも楽しめる。難があるとすれば、あのカバーイラストか。いい雰囲気を出しているが、現代っ子の私は読む気をなんとなく削られた。
中学受験をするお子さんには特にお勧め。ここからの国語の出題がけっこうあるらしいので。
とある事情から読まねばならなくなり、正直気が進まなかった(あのカバーイラストで読む気がなくなった)が、読んでみたらなんと!って感じです。感受性ゆたかな小学生のお子さんがいる方、ぜひ読ませてあげてください。