青の時代 (TENMAコミックス LO)
所謂『青の時代』は抜ける漫画では無い。男女の性描写は控えめだし、その絡みを特に強調する事も無い。ただ掲載漫画誌の方針で、必然的に性描写が要求される。その中で、男女の思春期の機微を自然体で表現している。特に「三丁目ロイヤルコーポ裏秘密基地」や「ロリータ」などは秀逸な作品だと私は思う。まるで清岡純子女史の初期の作品集を観る様な感覚に陥る。また一面ではジブリ作品とも通じるものがあるようにも思う。前作の『恋愛賛歌』よりもより洗練された良質の作品集だと私は思う。
青の時代 DVD-BOX
当時見たのは高校生だった頃で、もう一度見てみたら結構良かったです!!最初はリュウ・トシ・マサシととんでもない不良でしたが、最初の場面でどんどん変わっていきます!!最初はトシも横柄な態度でリュウと衝突してましたが、リュウに影響され、どんどん変わっていきます!!
二重人格の要素・守るべき人・茜とリュウの図書館の出会い・朱里とリュウのシーン・後にリュウと茜を助太刀するトシ&マサシ等、結構良く出来てる作品だと思います。「若葉のころ」より面白かったです!!特に堂本剛・奥菜恵・小橋賢児は「若葉のころ」では共演しておりましたので、当時、ドラマの開始前は、期待しておりました。評価は文句なしの5!!
同じ脚本になりますが、「to heart〜恋して死にたい〜」もお勧め!!
KinKi Single Selection
キンキキッズは、ジャニーズの中で最も歌手として長けたグループであると思う。堂本剛の見事な歌唱力に加え、彼の声と相性の良い堂本光一の声は(光一の方は下手くそさもあるが)確かに聴きたいという気にさせる。そして彼らは良い持ち歌も多いので、『歌手』として素晴らしい。このアルバムにしてもやはり出来がいいと思う。アイドルグループの中でも別格の存在なんだなと思わせる一枚。
「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年
青汁の量がどんぶり一杯、という批判的なレビューを読んだ上で、私も一読してみました。
私も毎朝、2人分の青汁を作っていますが、500gの野菜からだいたい400ccほどの青汁が取れます。
つまり、野菜を汁にすると8割ほどの汁が取れることになります。
著者は150gの野菜を使っているので(ゆずを少し入れてることもあるようですが、ごくわずかです)、
だいたい120ccの野菜汁を飲んでいる、ということになると思います。
また、ちゃんと読めば分かるけども、彼女が作っている『どんぶり一杯』のうちの200ccは、ただの水です。
そこに120ccの野菜汁が入っている。あとは塩がほんの少し入ってますが、そのくらいです。
合計で320ccの野菜汁ということになり、作り方を読めばわかりますが、半分以上が水なんです。
それに、どんぶりに見えたかもしれませんが、あれは確かに抹茶茶碗です。写真で出ているので分かります。
それらをどう思うかは自由だと思いますが、私は十分、すごいなぁと思いました。
その一杯を、著者は感謝して受け取っていますし、文面を読んでも、野菜を軽んじてなどいません。
(どこをどう読んだら、そういう考えになるのか…感じ方は人それぞれとはいえ、ちょっと疑問です)
また、著者は極端な絶食を自慢しているわけでもなく、ただ必要に迫られてやっているうちに自然にそうなっただけと言っています。
いくら減らしても太ってしまうので、どんどん減らしていたみたいですが、こういう人は彼女だけではありません。
甲田療法を知ればわかることですが、他にも何人も、似たような状況にいる人がいます。
霊的なことは好みが分かれるので、そのあたりで嫌悪される人が出てくるかもしれません。
私は『あるかもしれない』程度に考えていますが、そういうものが嫌いな人、
世の中には色んな人がいるということを認めたくない人は、あまり読まないほうが良いと思います。
ただ、何度も何度も再読したいかと言うとそうでもなかったので、☆をひとつ減らしました。
しかし興味深いですし、実際の体験というのは重みがあると、私は思います。
ニーチェ入門 (ちくま新書)
ニーチェの言葉は常に挑発的で刺激に満ちており、時にその言葉のうちの一つに雷を打たれることはあるが、その全体の内実をそっくりそのまま受け取るということは困難さを極める。ニーチェに刺激され、自らの哲学を展開するのは多い一方で、ニーチェそのものに即してなるべく忠実にニーチェをより感受しやすい形に翻訳したものは数少ない。しかし、ニーチェは少し触れただけでは火傷を負ってしまうような、さまざまな誤解を引き起こしやすい思索家であることは確かである。すなわち最もそういった翻訳作業が必要とされる思索家ではなかろうか。ここで展開されれニーチェ論は最も標準的な論であり、若干物足らない感もあるが、ニーチェにおいてはそれこそが実は最も困難な作業なのではなかろうか。読みやすく、また納得いかない部分も少なく、良書と思われる。