耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)
本作は、ペレストロイカが成功したソビエトをモティーフとした、架空世界における学園コメディである。
……と端的に書いても、おそらく未読の方にはどのような作品か、想像しづらいだろう。
しかしそのぐらい、本作の作品世界は独特であり、またそれこそが本作を傑作たらしめている美点でもある。
主人公であるレイチ・レイーチイチは、政府高官の父を持ち、そのコネで名門「八高」に入学する。
「八高」には、辺境国家の王族など、様々な出自を持つ生徒が集まっており、
レイチは民族、習慣、思想や政治対立を超えながら、クラスを団結に導いていく。
ストーリーラインだけを追うとごく普通の学園物ライトノベルであるが、
一人称文体の語り口が非常に砕けていて、ひたすら全編エロとパロディネタだけで進んでいくため、
そうした印象がかき消されている。
作品のテーマ自体は、差別との戦い、体制への反抗、父という存在の超克、青年期の不安……と、
一昔前の教養小説のごとき重厚なものなのに、口当たりはとても軽い。
こういう状況と文体をあえて乖離させる手法は、
独特で面白いと感じる人と、受け付けないって人がいるようだが、
私はライトノベルの新しい可能性を感じた。
もう五回は読んだが、読むたびに新しい発見がある。
本来なら星六つ、七つをつけても惜しくはない作品である。
ざわざわ下北沢 [VHS]
私自身は東京に住んだ経験はありませんが、昔姉が下北沢に住んでいたので何回か行ったり泊まったりしたことがあります。
”シモキタ”は雑然として若者があふれる街、というのが私の印象です。
この映画はその下北沢にたむろする老若男女の日常を捉えた作品。
起承転結のあるストーリーとは異なり、回しっぱなしにしたカメラ映像を後から編集したような印象さえ受けます。
彼らの生活、今の時代の雰囲気を切り取って残しておきたい、という制作者たちの気持ちが映像からにじみ出ていました。
主人公の有希(北川智子さん)はNHKの朝ドラに出てくるような清楚な人で、彼女の目を通して風景・光景を見ているような錯覚を起こしそう。
たむろするカフェではいろんな人に囲まれてくつろぐ一方で、ヒトとヒトとの関係がやや希薄な都会の孤独感も描かれていて、不思議な浮遊感を醸し出しています
夕刻に住宅街の踏切を電車が通り過ぎるシーンが何度となく出てきますが、あの光と闇のバランスが”雑多な東京の今”を象徴しているような気がしました。
30年後に「こんな時代があったなあ」と懐かしむ人が多いんじゃないかな。
評価は東京に住んだことのある人とない人で変わりそうですね。
※ 有名人・有名俳優がチョイ役でたくさん友情出演しています。フジ子・ヘミングさんんがピアノを弾いたり、スナックのママが鈴木京香だったり。
韓国オリジナル版 禮智美人 よもぎ蒸しパット 10枚入り イエジミイン
よもぎの香りがすこし強い気もするけど、何時間も暖かさが持続して寒い季節にはとても重宝する商品だと思う。もう少し安ければリピすると思うけど。ちょっと値段が高めの為星3つです。
イン・コンサート [DVD]
仙波さんをはじめとして、ドラムス4名・和洋パーカッション15名・ベース3名という超分厚いリズム隊(しかも手練れ揃い)が奏でる多彩なビート。このリズムにブラス・和楽器・個性豊かなヴォーカル(ゲスト含む)が絡んで、もう気持ちよすぎる展開。あまりに自然な5拍子「寿司屋のケンさん」、リズム隊はっちゃけまくりの「オレカマ」など聴き所満載でアッという間の90分でした。これでCDとほとんど変わらない値段とは・・・コストパフォーマンス良すぎです。小川美潮さんのカラーも随所に登場しますので、美潮さんのファンの方も是非。