バトルアスリーテス大運動会〈4〉 (電撃文庫)
この物語は「神崎あかり」という天才に挑む者たちのドラマである。
努力し、人生すら犠牲にできる情熱を持った稀代の才能のまえに、夢を散らされていく少女たち――
代価は一瞬の賞賛のみ。失われた時間は帰らず、敗北は心を砕いてゆく。それでも、人は挑むことをやめられない。
勝者がいれば、敗者がいる。勝者になれるものはわずかだ。
だから、勝負を描くことは、敗者を描くことである。
これほど見事に「敗北」を描いた作品は稀だろう。夢半ばで去っていく彼女たちは、みな美しい。
過酷な世界の果てに、無垢なる瞬間がある。
そこはエゴも打算もなく、純粋な世界
少女はそれを「光」と呼んだ…。
素晴らしい結末だった。
これ以上の作品を倉田氏が残せるかは疑問だが、氏の偉大な才能には敬意を表したい。
バトルアスリーテス大運動会 OVA [DVD]
この作品も登場してから長い時間が経ったが、従来のスポ根アニメとは一線を画した所は特筆出来る。かつてのスポ根アニメといえば、ただひたすらに「努力してライバルに勝つ!」のが目標であり、他のものにはあまりベクトルが向いていなかったと言える。
しかし、「タッチ」が登場してからはスポーツもののアニメの流れが変わって来たと言える。恋愛にも目が向いてきたのである。
この「バトルアスリーテス大運動会」の世界には恋愛が殆ど存在しないが、どちらかと言うと、友人や家族との絆を大事にした作品のようだ。
この作品が登場した頃は今で言う「萌え」の直接的な表現は存在していなかったが、昨今の「萌え」ブームにのっとってアップデート化した作品としてアレンジメントを加えるのも不可能な事ではあるまい。
でも、流行るからといって直接的に「萌え」を採り入れるのもこの作品の本来の味を失わせる事となるであろう。確かにもう一度復活するか、続編をTV版のみならずリリースして欲しいものであるが、直接的では無く、メタファーとしての「萌え」を採り入れるのも強ち悪い事では無いと思うが、如何なものであろう?
バトルアスリーテス大運動会TV ― アスリート・サウンドトラックスJUMP
バトルアスリーテス大運動会のサントラです、
大運動会のサントラのほとんどは印象的なPOPなので
初めて聞く方も気に入ってくれる方も多いと思います。
夕焼け・TSUBASAのみ聴きたい場合は
TsubasaのシングルCDをお勧めします。
バトルアスリーテス大運動会 OVA&TV 〈期間限定生産〉 [DVD]
マジで超うれしいんですけどぉ!!!
昔見たTV版が好きで、欲しいなぁと思ってたんですが新品がほぼ無い…。
だから諦めて中古で我慢しようとしてました。
そんなところに、この値段的にもかなり良心的なBOX(しかもOVA付)を出してくれるなんて!!
涙で携帯画面が見えない……っ!!
ありがとう、バトアス!!
買ったらまたレビューするからね!