政治家の殺し方
著者の中田氏が本作の中で書いているように、これは彼の名誉挽回の為ではなく、改革を推し進めようとする志のある人間と、既得権益にどっぷりと浸かっている業界団体、公僕たる意識のない公務員、闇の勢力との戦いを、市長当時の体験をもとに、何が政治の裏で行われているのかを明らかにしてくれている著作である。
私が普段感じている様に、地方議員の仕事ぶりに疑問を持っている方には是非とも読んでいただきたい内容が豊富に記されています。市民自ら自立して、政治の世界をしっかりと見ていきたいと、読書後そう思いました。
nanoblock 鎌倉の大仏
色が緑過ぎる部分はありますが、他はブロックという縛りをものともしない再現性。
ディフォルメで元々大きめの頭部がさらに大きくなっていますが、
特徴的な白毫も、色を変えることで存在を際立たせていますし、
可動ブロックを使うことでブロックのポチを螺髪に見立てているなど、工夫が見られます。
また、大仏背面の明かり取り(換気?)の部分や大仏胎内を見学するときの
入り口もむかって右奥にしっかり再現されています。
ほんとに、限られた制約内で、きちんと特徴を再現しようとする努力には
正直脱帽です。ひとつだけ言うなら、もう少し薄めの緑はなかったんでしょうか。
しかし それだけではない。/加藤周一 幽霊と語る [DVD]
本当に頭の良い人は、難しい事を難しく言わない、加藤周一さんの語りを聴いて、しみじみそう思いました。
加藤周一さんと言えば、必ずと言ってよいほど評論文が入試で採用され、その難解さに閉口した記憶があります。
この映画を観る前は、話について行けるか心配していましたが、それは杞憂でした。加藤周一さんの話し言葉は、とても分かりやすいです。そしてその主張には、必ず反論できないごもっともな理由付けが用意されてます。
なぜ戦争はいけないか。それは戦争で一時富を得たとしても、死ぬとき望むことが家族の将来だからだ。自分の人生の最後の一瞬に、戦争を望むひとは誰もいないからだ。これを言われたら、誰も反論できないと思いました。
自ら戦争を経験し、そして世界を渡り歩き、日本を客観的に評価できる彼の言葉を埋没させてはいけないと思いました。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
北鎌倉の坂に建つ小さな古書店。
そこの店主は黒髪、長髪の驚くほどの美女だ。
本を読むことができない「体質」の五浦大輔にとっては、縁のないお店、縁のない女性……のはずだった。
祖母が残した夏目漱石の「漱石全集」第8巻。そこに記された献呈署名と、ビブリア古書店の印。
古書店を訪れた五浦は、古い本に秘められた人の秘密に触れることになる。
ジャケ買い(死語??)した一冊。
本好きにとって、「古書」や「古書店」というのは何か感じるものがあります。
本好きの男にとって、「本好きの美女」というのは妙に惹かれるものがあります。
本を読み終えると、読んだことが何か自身の体の一部になった気がします。
古書を見ると、その本を読んだ人の何かが写っている気がします。
そんな、本好きの人が書いた小説だ……と思うだけで、読んでいてワクワクします。
物語は古書と、その古書の持ち主に関わる秘密を描いた短編連作集。
ビブリア古書堂の若く綺麗で、人見知りな店主が安楽椅子探偵のごとく、古書と持ち主にまつわる物語を解き明かしていきます。
ストーリー展開が強引なところもありますし、取り上げられている作品と物語のリンクがそれほど濃くありません。登場人物ももう少しアクが強くても良いかなぁと思っています。
……芳崎せいむさんの「金魚屋古書店」のような感じの作品、あちらは漫画古書ですが。
それでも、個人的にはとても好きな作品です。
ビブリア古書堂の店主、栞子さんが活き活きと古書に収められたストーリーを話す雰囲気、顔つき、声質が浮かんでくるような気がします。
存分に楽しみました。
プラレール 江ノ電 鎌倉駅 J-06
かなり昔に「高原の駅」という情景パーツがありましたが,その駅舎部分を
プラキッズ用に底上げして使っている駅ですね。
近年稀に見る,昔のプラレールの情景パーツの心意気のような物が感じられる
駅だと思います。絶版になってしまったのがとても残念!
買えるうちに買っておきましょう。