FAKIN' POP
もっと新曲を収録して欲しかったです。全部シングル持ってるとつまらないかな…久しぶりのアルバムだから半ベストのようなアルバムになると思っていたけど、カップリングまで入れなくても良かったのに。
淡谷のり子~ブルースの女王~
カラオケで他の人が雨のブルース、君忘れじのブルースを歌うのを聞き、その曲に惹かれ涙がこみあげてきました。作曲が服部良一や長津義司、作詞が藤浦洸など往年の優れた方々。即アルバムを購入聞き、歌は作詞・作曲と歌手の3人の芸術家の力がミックスして人の心をうつのだと痛切に感じました。淡谷のり子はブルースの女王といわれていますが、このアルバムを聞いて彼女の真髄は、シャンソンにあると認識しました。特にアデュー、暗い日曜日、愛の讃歌は圧巻。淡谷のり子はカンツォーネ、オペラなどの声量もある日本の生んだ第一級の歌手であることがよくわかります。その人がより万感の思いをこめて歌いこなすこのアルバムは永遠に残ってほしいと思います。遠かったシャンソンがより身近になりました。ちなみに私は59歳です。新人の歌手が排出され、本物の歌手が育たたないなかで、大人が聞きほれるアルバムです。CDプレーヤーが壊れ、合わせてこのCDも一部壊れたため、追加で2個も注文してしまいました。
歌謡紀行IX ~松島紀行~
ますます円熟した歌を聞かせてくれる水森かおり。近頃ではさらに女っぽさが加わり、老いぼれの私をも元気づけてくれます。とりわけ「松島紀行」は聞きよいブルースで、新境地とも言えますね。私見ですが、「熊野古道」以来の大作だと思います。
徒花図鑑 齋藤芽生作品集
絵には人に見せびらかす絵と独りこっそり楽しむ絵とが
あると思います。これは後者の絵です。
オリジナルを所持していても自室に掛けて
誰にも見せません。
朝日新聞の歌壇の挿絵シリーズで初めて見て以降
展覧会のカタログを取り寄せるなどしてきました。
一冊の本として世に出たことが嬉しいような
自分だけの画家さんの気分を味わっていたかったような
複雑な気分です。
透明感のある薄暗く静かな色の奥にお話が沈んでいます。
どうとでも解釈のできるような話ではないので
人を選ぶかもしれません。
演歌の女王 DVD-BOX
このドラマ、教室の女王の続編と思って見ると失望します。まったく新しいタイプのいわゆる「実験映画」です。一見すると、かなり退屈めの、どっかでみたようなコメディドラマですが。。。一皮むくと、マルチストーリー、マルチエンディングの世界が広がります。見方によって死んだはずの人が生きていたり、生きていたと思ったら死んでいたり、男の子だと思ったら女の子だったり、不倫、殺人が満載かと思うと、ラブロマンスがあったり、ホラーな展開からスピリチャル展開まで。ドラマ内に仕掛けられた細工に気づくたびに、何度でも繰り返し見たくなりますので、レンタルではなく、DVDの購入をお勧めします。(どのような細工があるか全然わからない方は、最終幕雪山でのひまわりのバッグが消えていることや、第8幕でヒトシが毒薬を注射器に詰める場面の左手が若い女性の手になっている点に注目してください。)