直伝!ロック・グルーヴ・ドラミング [DVD]
日本で人気のあったMR.BIG(解散しましたが)のドラマー、パット・トーピーが教えるドラミング・テクニックです。
内容のほうは、ドラマーだけではなく、MR.BIGファンにもお勧めしたいものです。
テクニックでは、彼のオリジナルティを前面に出したもの(これが楽しいです!)で、本人の説明もわかり良く、カメラアングルもわかりやすく、何をどうやっているのか研究しやすいです。
その他に本人のインタビューで、メンタル的なことや自分がどうやってここまで来たのかとか、ライブでのドラムソロも収録。おまけに自宅の練習スタジオで、コレクションのスネアを披露しています。
アクチュアル・サイズ
たしかにハードな曲がなくなった。それでもファンはこの路線についていた。
しかしこのアルバムのレコーディング過程において不満のあったベースのビリー・シーンはクビ(脱退?)、後任も定まらずMR.BIGは解散。
この作品はエリックの歌を生かした曲が多い。それがはMR.BIGの武器であったが、やはり激しい曲もないと寂しく聴こえてしまうのがテクニカルバンドの宿命だ。リッチーももっと幅広く曲を書けて、しかもギターは超上手い人だったが、このバンドでは彼の才能が世に出ることがなかった。それが悲しい。
それでも彼の書いた「シャイン」はポップで良い。ベースが珍しくルート弾きなのも興味深い。
ホワット・イフ・・・(初回限定盤)(DVD付)
オリジナルメンバーによる新作は14年ぶりとの事・・・う〜ん長かったなぁ。
正直、ポールが抜けてから興味がなくなり、私の中では終わったバンドでしたが、1曲目からブッ飛びました。
パットの激しいドラムで始まる「undertow」で完全にヤられました。
演奏は以前よりハードでヘヴィになっており、ライヴ感満点です。プロデューサーがケビン・シャーリーと言う事も生っぽい音になった要因でしょう。
とにかく、全盛期を超えるエネルギッシュさをもって全開でロックしまくっている彼らの姿に感激しました。
特筆すべきはエリックのVo!今回は曲によって歌い方や声を使い分けており、それが見事にハマっているんです。楽器陣が凄いのは相変らずなんですが、まだまだ余裕で演奏しているんでしょうね。
アルバム全体としても1曲目の異様なテンションの高さをラストまで維持していて、彼らの最高傑作と呼んでもいいのではないか?と思います。
ライヴ・フロム・ザ・リヴィング・ルーム
今年の1月の録音とは恐れ入りましたが素晴らしいバンドアンサンブルを聴かせてもらった。本当にこのバンドは上手いしチームワークもいいし文句のつけようが無い。一夜漬けで編曲したと下手な解説に書いてあったストリングスは効果がイマイチだし、ラストの和太鼓も必要性が全く感じられない企画で疑問な点もありましたが、名前どおりビッグなバンドでこういったアコウスティックギグはどうしても小さな会場でシークレット扱いで行われるのが残念ですね。武道館やドームでは無理でしょうが1000人程度のハコだったら何とかできるとは思いますが無理なのかナァ。
こうなると昔(96年)シンガポールで録音されたハードックカフェでのライブも聴きなおしてみないといけませんね。
バック・トゥ・武道館(BACK TO BUDOKAN) [Blu-ray]
フルハイビジョンでTVを見慣れてくると映像の質が気になりますが、ブルーレイなら画質も満足です。
大きなスピーカーをつなげて、思い切りラウドに再生すると、武道館に行けなくてもショウの熱気が伝わってきます。
それに、ブルーレイならディスクは1枚!盛り上がってる途中でディスクを換える必要もなし!
このライブの見所は沢山ありますが、何と言っても、オリジナル・メンバーで13年ぶりに再結成したMR. BIGが彼らのキャリアの頂点の1つの象徴であった武道館公演を再びやってくれたところにあります。
長年待ちつづけたファンの熱気、MR. BIGとしてそれに応えることができる彼らの喜びが映像と音から伝わります。エリックが本当に嬉しそうに "We're Back!"と言った表情、ステージに映し出される懐かしいバンドのスナップ写真に気づいてギターを弾きながらステージ上を見上げるポールの表情なんて見ているとこっちも感慨深い。
彼らの代表曲の数々をライブならではの演奏で見て聞けて、時を経ても艶のあるエリックのボーカルはバンドと歌うことでパワフルになっていくので、やっぱりMR. BIGはライブ・バンドだと再認識します。
MR. BIGとして久しぶりのギターソロをガンガンに披露してくれるポールのダブルネックギター、そこに登場するビリーのダブルネックベース(!)で繰り広げられる掛け合い、エリックとパットも参加してのダブル・ヒューマンカポも楽しめる。
ビリー、ポール、パットの完璧なアカペラコーラスで始まる"It's for you"からヘビィなアレンジがカッコイイ"Mars"は全員が歌えて、演奏技術の高いこのバンドならではのライブ限定のお楽しみ。
ライブでのお楽しみと言えば、楽器交換お楽しみタイムの"Smoke on the water"で嬉々としてドラムをたたくポール(本当に楽しそう!)やビリー&パットのボーカルも楽しめる。
MR. BIGのライブを記録した映像として最高の1枚だと思う。Must Have!
2011年の震災直後に日本への熱い想いを旨に来日してくれた、彼らのAround The World Tourの映像も楽しみで仕方ないです。もちろんブルーレイで楽しむつもり。お願いだからブルーレイだけ発売を遅らせたりしないでくださいませ。