ヴァレリー
乙女音楽研究所というレーベルは、乙女音楽とはいいつつも、実際はとても骨のアーティストをプッシュしてくるレーベルだな。
第一弾アーティストだったフレネシにもそれは感じたのだが、この第二弾のブルー・マーブルを聴いてさらに確信した。
ポップスの魔法が確かにこの四十数分のアルバムには宿っているのだ。
膨大な音楽の情報を基にしながらもひたすらポップという一点に焦点を絞って、あくまで軽やかに仕上げた作品と言える。
聴き心地はスイートでも、ここに詰め込まれた音楽のテクニックやアイデアは、非常に深いものがあり、そこいらの似非オシャレポップスとは
次元が違うと言ってしまっても過言ではないだろう。
聴けば聴くほど、また聴きたくなるし、新たな発見があるという意味では、プリファブ・スプラウトやハイラマズが絶好調だった時と比べても
遜色がないほどに素晴らしい。
ヴォーカルでフィーチャーされているオオノマサエさんは、CMソングなどで活躍されている方らしいが、どことなく歌声が、かの香織と似ている。
決してかわいい声というわけではないが、ヴァレリーの「不思議の国のアリス」のような幻想的世界観を生み出すのには、間違いなくハマっている。
現時点で、誰もレビュー書いてないけど、これ聴いたら確実に絶賛したくなると出来だと思うんだが…