Low Power
この人はノン・ミュージシャンであろうとする人。のイメージ。これは前作バンビまでしばらく続いた音楽志向の揺り戻しのような作品。静かなウーリッツアの演奏のみで構成されたアルバム。抽象画家Gilles Caronのアートワークがとても印象的。アルバムタイトルのローパワーを文字通り受け入れるか、Iggy Pop & The Stoogesへのコミカルなメッセージと見るか、ある種の暗示的な迷走を描いたアートワークとゆったりしたアンビエントな音作りを末永く楽しみたい。
コード進行も調性も旋律も練習曲のように極めてシンプル。ゆったりした左手の伴奏と右手の旋律。演奏には立花ハジメ本人はかかわっていなかったけれど、レコーディング当時、マイキングとウーリッツアのコンディション確認の為にスタジオには姿を見せたというハナシを聞いたことがある。どことなく飄々とした作風が個人的にはとても気になる1枚。
H
plastics解散後、ギターをSAXに持ち替えた立花ハジメのソロ第1作。
全篇フリーキーな(とういうと聞こえはいいが正直下手だっただけ?)
なSAXがメイン。といっても同時期のラウンジリザーズやジェームス
チャンスのクールさとは一線を画したキュートかつPOPな世界が展開する。
中学生の頃聞いて「ああほんとに音楽って何をやってもいいし楽しいものだ」
と思ったのを思い出す。アートワークも今見ても斬新そのもの
法律入門 判例まんが本〈3〉憲法・民法・刑法・商法・民訴・刑訴
法律入門時に判例を見ても文字ばかりでイメージが付きにくく、あまり頭に残らず忘れやすい現状があります。しかし、本書では判例がまんがと解説で掲載されている為、文字ばかりの判例よりも解りやすく、イメージが掴みやすいので、頭に残り忘れにくくなります。なので、判例を憶えるのに適しています。
法律入門者だけでなく、改めて判例を知るにもオススメの本です。
Mr.TECHIE&MISS KIPPLE
ラジオ番組のトークで知ったのだが、彼は普通の人よりも物事を論理的に考えるタイプらしい。
この作品のタイトル「Mr.TECHIE&MISS KIPPLE」も、その裏に意味されているのは「2通りのセックスの隠喩」であるとの事だ。
しかし実際この作品を聴いた人達は、この音楽の中にそんな小難しいテーマがあることなどどうでもいいと思うであろう。
なにせ、その当時の日本の最先端を行く、ムチャクチャ刺激的で気持ちの良い音だったからである(この流れは次の「太陽さん」で頂点に達する)。
けれども実際には、この音は、彼が日本人として「日本人がファンクをやるとどうなる?」という非常に真面目でデリケートな命題に対する答えである。
つまり、むちゃくちゃ理詰めで作った作品なのである。「日本で日本人がやっていて格好が良い音(要はファンク)」を一生懸命考えて
IS(1) (講談社コミックスKiss (460巻))
知識的には半陰陽は知っていたが、実際のISのケースについて興味深く読めた。性同一性障害とはことなり、男でも女でもないという孤独感がひしひしと伝わってきてかなり痛い。かなり重い内容をさらっと読ませしまう表現力、ストーリーに感心した。2巻めからがISの主人公にまつわる長編になっており、絵が稚拙なので1巻でいまいちと思われた方も、めげずに2巻以降をぜひ読んでほしい。主人公、春の生き方に涙が止まらなくなる。久しぶりに女性コミックで徹夜して読んだ傑作。