あの頃映画 松竹DVDコレクション 「この子の七つのお祝いに」
他のレビュワーさんたちと同様、私も子供のころに観てトラウマになってた作品です。
やっぱ恐ろしかったです。
展開がスピーディというよりご都合主義的だったり、
個人的に演出に古臭さを感じたりもしましたが。
それを補って余りある迫力がありました。
「変わった凶器」「気が狂った母」「人形」「廃屋」が出てくる点で、
ダリオアルジェントの「サスペリア2(←これも私のトラウマ映画)」と通じる所があると思うのは
私だけか?
人斬り [VHS]
盾の会を以て三島由紀夫自決の報道は、私が高校二年生にして最大の驚愕したショックな出来事であった。この1969年作品「人斬り」五社英雄監督・勝プロ製作による土佐藩下士である岡田以蔵を描いた巨編である。映画リハーサルでの三島演じる人斬り半部衛の切腹シーンは、本当の自決を覚悟しての事と思われる割腹リハーサル後の刀は三島の手から離す事ができないほど固かった。撮影話から推察しても「憂国」「MISHIMA」同様かそれ以上の三島由紀夫氏への理解を高める上では大きな価値ある映画であると考えます。しかしながら、何故DVD化されないのでしょう???非常なる疑問です。DVD化を願って・・・。
小説・コント55号 いくよ、二郎さん はいな、欽ちゃん
コント55号の全盛期を知る人にとっては、何とも魅力的な本だと思います。天才肌をもって謡われた欽ちゃんこと萩本欽一さんは、想像以上の下積みを経験されていました。小劇場からTVへ雪崩を打って演芸人が進出してゆく中で、TVの方法論によらず、逆に自分たちの笑いでTVそのものの笑いを変えてゆく様が、重苦しい葛藤とともに描かれています。ナイーブな笑いの革命者、反逆者と言えます。コント55号の演出は欽ちゃんに支えられていたのは確かですが、欽ちゃんのアドリブに強烈に対抗できる人が二郎さんだったということも良く分かります。やはり不世出のコンビですね。コント55号の笑いは、この二人だけのもので、ジャンルに括られない凄さがあります。この本は、二人の出会いの頃から、売れっ子になるまでの時代が描かれていて、笑いの原点が偲ばれます。二人の伝記に近いでしょうか。コントの凄さについては今ひとつ十分とは思えませんでしたが、こればかりは実物を見ないと無理でしょうか。ちょっと後半端折っている感じもしますが、55号のファンの方には十分お勧めできます。
新・雪国 [DVD]
正直なところ、笛木優子のヌード目当てでした。(笑) 期待していたほど濡れ場は多くなく、確かに他のレビューにもあるように単なるヌード目当てだったらがっかりだと思います。
ストーリーを評価するなら、主人公である2人の生い立ちと今の心境、それと背後の「雪」の情景を組み合わせて観たほうがいいと思います。映画を観ているのだけど、小説を読んでいるかのように登場人物のセリフから行間を読み取るような感じで。(笑)
GOLDEN☆BEST 坂上二郎
二郎さんのベストアルバム、やっと発売になりましたね〜。痺れる美声は言うことなしなのですが…、二郎さんの十八番「憧れのハワイ航路」も入れて欲しかったな〜。ちゃんと昔にソニーさんから懐メロ名曲集というLPが発売になっておりますので音源は残っていると思うのですけど…。