恋する女たち [DVD]
この映画がDVD化されているのを知り、早速購入しました。
内容はともかく、どこか昭和の香りがする1980年代らしい映画です。
リアルタイムで見たのは私が二十歳の頃。
青春時代を思い出しました。
月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (コバルト文庫)
『月の輝く夜に』真綿で首をしめるようなお話でした。コメディーではないし、瑠璃さんのような人もいません。すごく感情移入しにくいのですが、読んでみてください。一見、どの登場人物も何を考えてるのか、わかりません。しかし一皮むくと、たぎるような思いが隠されています。短い話の中に、政略、恋、復讐、繰り返される歴史などが織り込まれ、読みごたえがあります。
また登場する男性キャラが、今までにないタイプでクラクラします。
氷室さんのお話がよめるだけで幸せです。いつもと趣はちがいますが、このあとにある、『ちぇんじ』等でも楽しめるとおもいます。
もっとお話しをよみたかったな。
月の輝く夜に (花とゆめCOMICS)
「なんて素敵にジャパネスク」や「ざ・ちぇんじ」のような元気一杯、平安ラブコメを期待する人には不向きです。
あえていえば「ジャパネスク」の人妻編後半のような愛憎劇です。
ゆったりとして静謐かつ織火のような物語は、ときにもどかしくも平安時代の恋を追体験できるような感覚を覚えます。
ただ、氷室冴子が狙って書いたのかどうかわかりませんが、紫式部風の自己憐憫的な物語展開なので結構好き嫌いはあるかも。
だから単行本未収録作品なのかもしれません。
ですが、山内直美の再現力には脱帽です。
漫画にするにはかなり難しい話だと思うので、本当によく描いたなと思いました。