ブラバン!六大学野球
先行で出た「TOKYO BIG 6(収録曲はほとんど同じ!)」は演奏や録音状態が悪く、まるで
どこかのホールでカセット一発録音したみたいな内容でちょっと失望しました。
こちらも過去に評判の良くなかったブラバン〜シリーズだったので、正直あまり期待はしてなかったのですが、これがいい!高校野球とは違うぜよ!と、プロが本気モードで演奏してるってのが、ビシビシと伝わってくる迫力ある演奏でした。神宮で聴くのとは、ちょっと遅いテンポですが、ロックでもライブ盤とスタジオ盤ではスピードが違うので、まぁ許容範囲です。CDのクレジットに譜面協力で各校の応援団の名前が入ってました。なるほど、オリジナルの譜面を使えば変なアレンジもなく、こんなにカッコよく出来るんだと実感。
チャンスパターン・メドレーには「TOKYO BIG 6」と違って曲間のコール(かけ声)がしっかり収録されているのも盛り上がります。ホントは曲中コールも入れて欲しかったけど・・・。
又、メドレーなのに各曲の頭出しが出来るのも親切でいいと思います。
おかげで、大好きな慶應の「突撃〜コール〜ダッシュケイオー」をリピート再生してガンガン聴いてます!高校野球でも使っている曲、多数有るんで「ブラバン甲子園」次回があるなら、ぜひこの六大学野球アレンジで収録して欲しいです。今年の慶應高校みたいに!
余談ですが、リーダーとチアと吹奏楽部員が肩を組んでるジャケットは神宮でお馴染みの風景。ジャケ裏の、神宮球場外で、次の出番を待っている応援団のイラストもよかったです!
ブラバン甲子園から始まったこのシリーズ、3作目にして、ようやく最高の内容になったと思います。
ブラスタ甲子園
高校野球といえば甲子園。選曲のタイトルだけを見ると神宮球場じゃないの?と思う人も多いかもしれませんが、聴いてみれば春夏の甲子園のスタンドで一度は聴いたことのある曲だ!と思い出すはず。
今回の作品はは古き昭和の時代から新しい平成に放送された野球アニメのテーマ曲をフューチャーしています。バストロンボーン担当の足立恵子は甲子園のアルプススタンドでの応援演奏経験がありかなり力を入れているようです。
神戸出身の甲子園命!の本村紗織のボーカルは今回も健在。ちょっと変わった「タッチ」を披露。まぁこれは音を弄らずにそのままストレートに出した方がよかったのでは?と思えるだけに個人的にはちょっと不満。
野球の応援というとどうしても金管楽器が主役、というイメージが強いわけですが、井口久美子の切なさ炸裂テナーソロがはっきりと耳に残り、今までの彼女の印象とはちょっと違う一面を聴かせてくれています。
「青春ライン」は収録されている中でも比較的に新しい曲で、アレンジの際にいきものがかりの吉岡聖恵のボーカルをかなり意識したのではないかと思われます。原曲を知っている人が多いと思われるだけに好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。