まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)
あまりにも有名な「トキワ荘」。手塚治虫をはじめ寺田ヒロオ、赤塚不二夫、藤子不二雄、石ノ森章太郎・・・という、いづれ漫画界の巨匠といわれる「才人」たちが将来を夢見て一同に集っていたという、ある「アパート」の物語。その住人、通い人だった(今日では)ビッグネームの漫画家達が、その「青春時代」を過ごした「トキワ荘」を各々が思い入れたっぷりに描いている「トキワ荘物語集」。なるほど、話では聞いていたが、これを読むと当時のトキワ荘での様子が手に取るように分かりやすく描かれていて、あらためて、その奇跡的な才能集団に驚かせられると共に、貧しいけれど、そこには若さがあり、不安があり、仲間があり、情熱があり、そして「夢」があったんだなあという、こちらまでノスタルジックになってしまう良作品である。各々のタッチが皆、個性的で楽しく、やはりというか、先ず最初に登場する手塚治虫氏の「擬人法」で完全に「トキワ荘ワールド」に吸い込まれてしまうこと必須である。巨匠たちの描く各々の「トキワ荘」、この夢のような世界が実際に存在したのである。
少年のころの思い出漫画劇場 スポーツマン金太郎 寺田ヒロオの世界
著者の作品は、どうしてこう暖かいのだろう。
「背番号0」、「スポーツマン金太郎」、「暗闇五段」の三作が著者の代表作だが、それ意外にもたくさんの作品がある。
そして、どれも登場する少年たちは生き生きとしている。
生命力に満ちあふれている。
思えば、著者が最も活躍した昭和30年代は、世間はまだまだ貧しかった。
だが、大人たちには未来への希望があった。
それが、少年たちに活気、元気、生きる力を与えていた。
だから、著者の作品に登場する少年たちは、みんな明るく、そしてけっして希望を失うことがなかった。
叩かれても、最後には必ず立ち上がった。
私は著者の作品の中では、「背番号0」が大好きだ。
少年野球チームのメンバーであるゼロくんが主人公だが、野球の話ばかりではなく、友情、愛情、信頼、責任、家族、仲間といった、子供たちにとって大切なものをテーマにしている。
そして、そこに必ず暖かい大人の存在、少年たちを見守る大人の大きさが、同時に描かれている。
子供たちにとって大人は、自分たちの力の及ばないときには助けてもらい、しかし必要以上の干渉はされない、という、とっても理想の存在に描かれている。
実際に昭和30年代の大人がみんなそうだった訳ではないが、著者の理想とする大人と子供の関係、あるべき大人と子供の姿が描かれていたのだと思う。
それは、「スポーツマン金太郎」に登場するプロ野球関係者やマスコミ関係者でも同じだ。
今、改めて著者の作品を読み返して、私ははたして、そういう大人になったのだろうかと考えてしまった。
子供たちが、自分もああいう大人になりたい、と思うような大人が少なくなり、世の中から未来への希望がなくなったため、著者は作品を発表しなくなったのかもしれない。
大人がしっかりすれば、子供たちもキチンと成長する、というのが、著者が作品に込めたメッセージなのかもしれない。
さて、「暗闇五段」だけは青年が主人公だ。
結構な長編であり、かつて若き千葉真一主演でテレビドラマ化もされた作品である。
私は幼い頃に、ドラマ版をリアルタイムで見ている。
千葉氏主演のドラマとしては「七色仮面」や「アラーの使者」のようなヒーローものとは異なり、かなりヒューマンドラマだったことが、氏の役者としての成長に役立ったのではないかと思う。
これもまた、心温まる良い作品である。
今の時代では、著者の作品は古くさいだろう。
説教くさいと感じるひともいるかもしれない。
しかし、こういう良い作品は、子供たちに必ず良い影響を与えるはずである。
どんな時代でも、子供たちの心には変わりはない。
だから今、こういう作品をもっともっと読みたい、いや、子供たちに読ませたいと、願うものである。
トキワ荘の時代―寺田ヒロオのまんが道 (ちくまライブラリー)
川本三郎の「お墓参り」に登場する寺田ひろおは野球少年漫画「背番号ゼロ」で有名だった。みんな読んでたな。いまは誰もしらないらしい。ハイカラな漫画で「ゼロ」の家庭でヒットを打つとホームランだったかお母さんが「カツレツ」を作ってくれる。川本は都会のいいとこの子供だから食ったことあるだろが「とんかつ」も食べたことない。野球のルールにも厳しくゼロ少年が審判をしていて打者の立つラインがあるじゃない?それを踏んでバントしたら三振と同じでアウト。それで判定を巡って喧嘩。これ知らなかった。トキワ荘は池袋の近く椎名町だったかな?私の南池袋の下宿の近く。見にいったが何所か解らない。なんか悲惨な最期を遂げて意外。野呂という作家は早稲田と関係なし。元自衛隊員。珍しい。自衛隊といえば。まあいいか。森敦と同じ受賞。日野啓三なんか落選。太宰の娘さんも落選だから実力者。よんだことない。名前がよめなかった。永井荷風は東大でない。しかし慶応大学教授。三田文学である。知らなかった。川本も小石川の生まれなの?高校は麻布学園。麻布に荷風の家があった。空襲で焼失。二人ともおぼっちゃん。ポルノを書いたとは知らない。ほんとなの?慶応の先生がそんなことしていいの?よんでみたいきも。ストリップは好きだったとか。見たことなし。ノーパンしゃぶしゃぶは1度でいいから行ってみたい。お終い。俺なんか楽しいことなにもなかったよ。それなのに「品性を疑う」悔しい。