壁の花の聖夜 (ライムブックス)
ヒーローは「壁の花シリーズ」のヒロインだったリリアンとデイジーの兄、レイフ。
家のために貴族の令嬢との結婚をお膳立てされた彼ですが、なぜか心惹かれるのは貴族の令嬢ではなく、その付添い人である女性ハンナ。
色々な葛藤が繰り広げられながらも、壁の花たちの協力もあってとても賑やかに展開していく心温まるストーリーです。
手に取った時は「薄っ!」と思ってしまい(笑)、内容も薄いのではないかと心配しましたが、そこはやっぱりリサ・クレイパス、筋道立っている展開にさすが!とうならずにはいられませんでした。読み終わったときは「むしろ中編でよかったかもしれない」と思ったほど。
壁の花たちのその後がたくさん描かれながらも、レイフとハンナもちょうど良く話の展開におさまっていて満足な一冊でした。
しかし、やはり「壁の花シリーズ」を読んでいないと面白さは半減するかもしれません。
「壁の花」ファンの方は必読!という感じですが、未読の方は「壁の花シリーズ」も合わせてのご購入をお勧めします。