Spyro Gyra
"OPUS D'OPUS"、"PYGMY FUNK"などは本流のJAZZに近いですが、Jay Beckenstein作曲の"Shaker song"は親しみやすいメロディで、最初のアルバムとしてグループの色々なものを盛り込んだように思います。音のバランスもその後のアルバムと少し違うようです。
ヒットした"Shaker song"、The Manhattan Transferによっても歌われ、多くの人が知っていると思います。Jay BeckensteinとJanis Siegelが学校時代に知己があったというのを何かで読んだ記憶があり、それが縁で歌われたのかもしれません。
Morning Dance
リリース当時輸入盤(懐かしい!もちろんLP)しかなく、スパイロ・ジャイラというバンドの情報もほとんどなく、謎のバンドという感じでした。しかも既存のジャズやロックなどの特定のジャンルの匂いのしないところが、謎を深めました。雑誌の断片的な記事や口コミで徐々に広まって来ました。国内盤が出た頃には、好きな人はほとんど既に持っていました。
今聴いてもいいアルバムです。フュージョンと言えばこのアルバムは外せないでしょう。個人的にはこのアルバムのカリビアンな雰囲気が好きです。ジェイ・ベッケンシュタインのサックスの暖かいサウンドとスチール・ドラムのせいでしょうか?
スチール・ドラムはジャコ・パストリアスが使用したりして今では普通ですが、当時は何の音なのかわかりませんでした。スチール・ドラムを初めて聴いたのはこのアルバムだったのかもしれません。そういえば、バハマの海岸にはスチール・ドラムをやっているストリート・ミュージシャンがたくさんいました。
個人的にはこのアルバムから始まる3部作あたりが特に好きです。後年のスムース・ジャズ風なのはあまり好きになれません。