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CRISIA
タイトなリズムではあるがかなり荒削りな仕上がりだった
ファーストアルバムに比べ
この2枚目はより整った仕上がり感があります。
前作と比べると甲乙つけがたいのですが
名曲「痛いマイハート」のような
代表曲がないのが「痛い」
それでも一枚のアルバムとしての
まとまり感はあるので聴きやすく
この時代にも今の時代にも稀有な「大人のバンド」
の雰囲気はより強まってます。
それにしてもこんな上質なバンドが
たった2枚で終わってしまうなんて
日本の音楽業界もなんだかなあって思います
まあ復刻されただけでも良かったのですが。
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生きること
妖しいんですよ。
「パンには餡をいれー!」なんてぶっ飛んだこと言っててかつ妖しいんですよ。
最後に入ってる「オーロラ」なんか、何処かに連れていかれてしまいそうな感じが…そこが凄くいい。でもこの曲何故かライブでやってくれないんですよね。
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熱唱!!ストリートファイターII
基本的に、キャラクターの曲に歌がくっついたといった感じなのですが、ゲームをやった事がある方は、少なくとも楽しめます。「2.紅のケン」は、俺は強いぞー!的な典型的な熱血野郎の歌です。「3.ブランカが街にやって来た!!」「4.張り手一発日本の心」「6.遥かなるインディア」「7.恐怖!バキューム男」は、ギャグ的な歌のような。「5.ロンリーウルフ」は少し悲しい感じがしますが、力強さも感じたりします。「8.嵐になれ」は、ちょっとイメージ違うんじゃ?弱々しいリュウ…?「10.仮面のナルシスト」は一番のオススメ。熱いです。自分の世界にひたっています。あのスペイン人の歌です。歌詞は日本語ですが、歌っているのはスペイン人です!「12.沈黙の墓標」は、よく分からない曲。静かですけど。ひたすらうなっているだけのような歌。ベガのイメージって無口なんですかね。「1.夢へのポジション」「9.バイソンズ・ドリーム」は、まあイメージ通りというか、ストレートな歌という感じですね。「11.タイガー伝説」は、渋い!の一言につきます。英語で歌ってます。
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ヒカシュー・スーパー(紙ジャケット仕様)
再発は嬉しいのですが、やはりわざわざCD化するので
あれば、シングル「超少年」と「私はバカになりたい」
およびそのB面でアルバムとテイク違いの「スカート」
も収録してほしかった・・。
スタジオテイクは他のレビュアーさんの言う通り、
再発CDのボーナスで聴けるものばかりなので、よけいに。
しかも「超少年」と「私バカ」はアナログ時代から
「ガラスのダンス」や「白いハイウェイ」と違い
非常に入手困難なので。
ライブでも「超少年」をリクエストされるファンの方が
たまにいらっしゃいますが、演奏してくれませんものねえ・・・。
(ぼくは「スカート」リクエストして三田さんに「ムリムリ」
って却下されたことあるなあ・・・)
日本のレコード会社はマスターテープをすぐに処分
したがるそうですが、これもそれが原因でしょうか?
いつかコンプリートな形で再発されたらな、と思います。
タイトルの「スーパー」は巻上さんたちがバンドデビュー
いぜん「ウィークエンド・スーパー」というエロ雑誌の
ライターをしていたところから、付けられたのかな?
ベンチャーズバージョンの「パイク」は、「カメレオン」
という彼らのアルバムに収録されています。
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ビジネス
もう「痛いマイハート」を聴くことはできないと思ってました
偶然アマゾンで検索したら、出てたじゃないですか「復刻版」
改めて聴いてみると、演奏力と曲のレベルは相当なもので
アレンジやトラックダウンでちょっと細工すれば
そのままロンドンでも売れそうな感じ
この時代の日本には早すぎる出現だし、相当「大人向け」の
演奏と音楽性ですね。
他の2名のコメントにあったように
今にして思えばバービーボーイズはビジネスのフォロアーのような
気がしますし、けだるさをエゴラッピンは引き継いでいると思います
今となってはビジネスの再結成なんて無理な話だとは思いますが
短命で終わってしまってすごく残念なバンドでしたね。