楽しいムーミン一家 ~ママと運命の出会い 他 [DVD]
以前に販売されていたバージョンは2話で千円でしたので少しお得、不景気さまさまですね。1990年にテレビ放映されて大人気だった「楽しいムーミン一家」が嬉しい嬉しい再DVD化です。今回のDVDではムーミンパパの出生の秘密を知る事が出来、更に若い頃のムーミンママも登場とファンにはたまらないお話ばかり、いやぁー、どんな境遇であれ常に前を向いて生きるパパは素敵ですね、1990年という時代を感じつつ、実に懐かしい気持ちで観賞する事ができました。
たのしいムーミン一家 (講談社 青い鳥文庫)
私が初めて読んだ長編小説。
最後まで読みきるのが全然苦じゃなかったのを覚えてる。
彼らの生活の中には自然が溶け込んでいて(動物だしね)、
私まで一緒にその自然を感じているような気分になってしまう。
内容は、ちゃんと強弱があって飽きさせず、
ひねくれたお話ではないので理解しやすいです。
ユーモアも、優しさも、ドキドキも・・・
めいっぱい盛り込まれた物語。
私は、飛行鬼が怖かったのに好きでした。
たのしいムーミン一家 (ムーミン童話全集 2)
子供向けではない、大人の鑑賞に充分耐え得るシリーズ作品。
世間体や容姿にこだわる人、他者を見下す人、常に何かに怯える人、マイペースに徹する人、
何かを集めずにはいられない人、他者の視点に立てない人、独善的な親切を押し付ける人…
ムーミン谷が、私たちの世界と同じである事に気付くはず。
主人公であるムーミントロールは良くも悪くも「普通」の体現キャラクターで、読者に最も共感され易いと思う。
彼の意外に繊細な面が魅力的。「男の子は男らしく」という性差別が日本ほど酷くないのかな。
周囲は情緒的なムーミンを愛しているが、本人はハードボイルドなスナフキンに憧れている。
ムーミンパパがニョロニョロの放浪に憧れるように。定住を旨とするムーミンママとは対照的だ。
まぁ父も子も、帰る場所=ママがあるからこその放浪願望なのだが。
孤独を愛しても、完全なる孤独には耐えられない「社会的な動物」である面がよく出ている。
シリーズを通して読むと、あのスナフキンがあのミィの甥であったり(ミィの姉がスナフキンの母)と、
アニメでは知り得なかったエピソードが発見でき、なんとなくお得感。
作者の祖国の情勢不安を反映した「彗星」などは、近付く崩壊への恐怖が現代に通じて読み応えがある。
最終巻が多少尻切れトンボだが、ムーミン谷を出てしまった一家が、そのまま消息を絶つのも当然の話で。
どこか打ち捨てられた島の灯台に、彼らが住みついているような、ぼんやりとした余韻を楽しめる。