小説を呼んでから見ましたが、それに比べると幾分あっさりとした印象になっていると思います。
特に、戦闘行動時の自衛隊やSATの描写、現場指揮官と官僚の衝突などは少し薄いと思いましたが、全体的に非常事態時の政治家の苦悩、法律のずさんさなどの人間模様に焦点を当てている印象を受けたので、仕方ないかと思います。
1時間40分ほどの尺でしたが、結構テンポよく流れていたと思います。
このような事態にならない様、また、このような事態になった時にしっかりと対処できる国になって欲しいと祈らずにいられませんでした。
宣戦布告 [VHS]
お粗末な現代日本の国防意識を捉えた内容である。
いかに今の日本が危機感のないお粗末な国防意識であるか この作品は警告として日本人なら見ておくべきだと思う。たった数十名の侵略者だけで、もし原発や国会を狙われたら即時反撃できない日本は簡単に破壊・機能不全にされてしまうという現実の恐さを認識するべきである。
日本の陸上自衛隊人数を各県に割り当てると・・・・こんな数で国民を護らねばならないのです。
前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録
☆この本に書かれている事は簡単には説明できません。それはあまりにも失礼に当たるからです。読み終えた後、ただひたすら涙が止まりませんでした。筆者は本のタイトルになっております戦士を略しまして、あえて【英雄】と呼ばせていただきます。心から敬意と尊敬の念を込めて。本題に入らせていただきますが、英雄たちは命を捨てる覚悟を決めて救出作業に挑み、言葉ではなく勇気ある行動で示したのです。その姿には感動という言葉を超越した、熱き日本人魂に心を打たれました。そして、なおさらやりきれない気分にもなりました。あまりにも凄惨な震災現場の光景に…。出来れば自分が身代わりになって代わってやりたいという錯覚にも陥りました。口先では何でもかんでも言えますが、いざ、行動に移すのは難しいとつくづく実感し、憤りを感じて情けなくなりました。あまりにも無気力な自分自身に…。未曾有の危機的大災害とも言うべき、東日本大震災の余波は未だに続いています。余震も度々起こり、不安感が拭いきれず、完全に復興には至っておりません。復興には、まだまだ何十年も長い年月を要するでしょう。ですが、少しずつながら徐々に復興の兆しと希望の光が見えてきてます。それはあの震災現場で命懸けの救出活動に勇敢に挑まれた真の英雄=【日本人】の活躍があったからです。それに比べて国家、すなわち政治家=(国会議員)の連中は一体何をした!。もちろん私が一番憎悪を燃やしている東電にも全責任がある事は否定できまい。政治家たちのあまりにも無体で無知な言動と醜悪な恥部、腐敗堕落ぶりを目の当たりにした時は、悔し涙ができる程、感情が沸騰し、怒りが収まらなかった。政治家たちにはこの本を読め!と、憂いと怒りを全身全霊に込めて、単刀直入に訴えたい。血が通った人間なら救出活動に向かった英雄の人達の胸の内を少しでも良いから察してほしい。二次災害と被爆の恐怖に脅えながらもそれに屈することなく信念を突き通した英雄たちの心情と気持ちを…。私の想いと感情が先走ったレビューになってしまいましたが、全ての日本人たちに止まらず、世界中の国の人々にも是非とも読んでいただきたいと切に思う。改めまして日本の熱き英雄の皆様にお礼を申し上げます!。本当にありがとうございます!。最敬礼!。そして何よりもこの本を原作者で、徹底的な取材とリサーチを行い、地獄に近い危険な現場に命をかけて対峙する英雄たちの生々しい現場をありのまま記録した麻生幾氏にもこの場を借りまして深く感謝致します。最後に。日本は必ず這い上がる!。絶対に諦めないし、ギブアップしません!。日本人の底力は凄いのだから。誇りと気概を持ったこのような英雄たちが日本を守り育て、一生懸命に支えている限り!☆。
外事警察 [DVD]
皆様のNHKが視聴率を完全無視して送り出した極上の暗黒ドラマ。
ドラマの世界を素直に受け入れてしまうような方だと押しつぶされてしまうような圧迫感で、その意味では見る者を選ぶドラマではある。
またエンタティメントの良否の判断基準に自身の倫理観を含めているような方も視聴を控えたほうがいいだろう。
とにかくこのドラマときたら、リアリズムを重視した結果、画面は見づらいし声は聞き取りづらく、隠語、専門用語が飛び交う割に説明的なセリフはほとんどなく、視聴者のことなどこれっぽっちも考えていないのではないかとさえ思えてくるが、この外事警察というドラマにはそれを補って余りある魅力にあふれている。
放送から1年以上経ち、キャストの素晴らしさ(外国人を除く)や丁寧に伏線を拾った脚本の見事さは他の方のリビューで語りつくされている感があるので、ここではあえて述べないが、平和ボケの日本を舞台にあえてスパイものに挑戦しこのレベルの作品を作り上げたNHKのスタッフには心から敬意を表したい。
視聴率が5%程度だったらしいが、20人分の一人になれたことを感謝したくなる、そんなドラマである。
ZERO〈上〉 (幻冬舎文庫)
日本の公安警察の実態については、例えば青木理氏の『日本の公安警察』(講談社現代新書)などで描出されているが、本書は余り表舞台に立つことのない公安警察官、警視庁公安部外事第二課に属する警部補を主人公とした警察小説である。
『極秘捜査』(文藝春秋)等を除き、麻生幾氏の小説を読んだのは、映画化された『宣戦布告』(講談社)に次いで2作品目であるけれども、『宣戦布告』では、やはり公安当局のインテリジェンス・エキスパートによるディスインフォメーション工作によって「日本の危機」を脱却した。『ZERO』では、このインテリジェンス・エキスパートに焦点をあて、中国大陸における逃避行など、多少破天荒ともいえるストーリー展開ではあるが、それなりに私は引き込まれ、読み切ってしまった。
ただ、後半はサブマリーナたちの微に入り細をうがつ描写が多く、後半の部分だけで別に1冊書いた方が良いのでは、と思われた。このあたりにもエンターテイメントという点で、本書の評価が別れる所以ではなかろうか。