「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)
「一色に染まった議論はどこかに必ず誤りがある」
と、私は思う者である。
だから「脱原発」大合唱の今こそ読んでも良い本であると思う。
注意することは「原発推進派が仮面をかぶって書いた本である」
可能性はあるのかないのか、
あげられているデータには恣意的な操作がなされていないか、
反証可能性はきちんと残してあるか、
などを点検しながら読むことであるが。
少々の傷はある。というのが僕の感想である。
「飛行機事故は、一度起きると大量の死者をだすから、飛行機は危ないように思えるが、
合計すると車による事故死者の方が多いのである。
よって、車のほうが飛行機より危険なのである」
という文章を、無邪気に信じてしまう人な読まぬがよろしい。