劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス [VHS]
当時3歳の娘と初めて一緒に見に行った映画です。
以後ハム太郎ファンになり、ハムちゃんズの名前も全部覚えました。
お姫様を悪から救うというストーリーはわかりやすく、
ハム太郎たちを応援したり、一緒に歌を歌ったり、一心同体状態で楽しんでいます。
ハム太郎がチューされてほあんとなるところなども面白いようです。
4歳過ぎてからは、あまり見なくなっちゃいました。
旬が短かったので星4つです。
ブラック・ジャック OVA DVD-BOX
自分自身が学生の頃、テレビ版ブラックジャックが放送される前から本OVAは知っていたので、チャンスがあれば
DVDとして手に入れたいとずっと考えていた。そして入手し、また観てみた。当時の感覚が甦り、大作であり名作で
あることを再確認させられた。
一貫して流れているテーマは、もちろんブラックジャックが治療に関わってはいるが、それを通して描かれているのは複雑な
論理の対立である。国家間の闘争、負の遺産、医療の闇など様々である。どれもとても完成度が高い。
大人向けのアニメとしては、かなりのクオリティである。興味のある方は是非ご覧下さい。
EMOTION the Best ガンバの冒険 DVD-BOX
斎藤 惇夫の「冒険者たち」を原作とするTVアニメ。
擬人化した動物たちを主役とするアニメは多いですが、本作はその中でも間違いなくトップクラス。ガンバたち冒険に出るネズミを7匹と、原作の約半分にしぼったおかげで、各キャラの個性がよりハッキリと描かれ、原作よりも楽しめます。
画も、動画の少なさを逆に利点とした演出で、特に疾走シーンは動きのちょこまかぶりが逆にスピード感を出しています。黒ギツネ・ザクリが、黒マジックで書き殴ったような姿でありながら、それがとてつもない恐怖感を生み出しているところなど、最近のやたら細かく書き込む画に慣れた目にはかえって新鮮です。
本作では、どうしても終盤におけるノロイとの戦いばかりに目がいきますが、そこに至までの冒険もまた、見応え十分。何しろ、タイトルもガンバの「戦い」ではなく「冒険」なのですから。
序盤の海の旅は、ネズミたちの逞しさが描かれ、特に7〜9話における黒ギツネ・ザクリとの戦いは見応え十分。ザクリは群れを持たず一匹狼(ギツネ)である分、ノロイほどの驚異はありませんが、その強さ、したたかさはノロイに決して引けを取りません。個人的にはノロイとの戦いよりザクリとの戦いの方が好きなほど。
中盤、陸に上がってからノロイ島に着くまでは、強敵との戦いがなく、時には牧歌的なのんびりとした雰囲気も漂うため、人によっては中だるみに感じるかも知れません。しかし、ここでは毎回のように人間が登場、人間社会の中のネズミたちの姿が描かれ、ロードムービー的おもしろさが詰まっています。人間が町を捨てた故、そこにいたネズミたちもいなくなってしまう11話。祭りという故郷を思い起こす舞台の中、忠太がホームシックにかかる12話。野ウサギを助けるため、人間を正面から敵として位置づけた14話。そして15話では、人間とガンバの一夜限りの言葉なき交流が描かれます。
そしていよいよ本番、終盤のノロイとの戦いは他の人もレビューしているように絶望と緊迫の中、どうやって危機を乗り越え、ノロイから生き延びるかが描かれます。
そう、ノロイを倒すか、ではなく、ノロイから生き延びるかです! この内容に説得力を持たせるのはやはりノロイの恐怖。強さと残忍さだけでなく奸計にも長けた悪魔の白イタチ。その最高潮はやはり最終回。それまで普通にネズミたちと会話していたノロイですが、最終回に限っては一言も話さず、恐怖の魔獣として描かれます。もはや言葉による駆け引きは無用、生きるか死ぬか。ラストの死闘は本当に恐怖です。
もしも財布と時間に余裕があるならば、思い切って購入すべきです。見たことのある人ならばかつての興奮を、見たことのない人ならば、今のアニメとは違う何かを感じ取ることができるでしょう。