白華の檻 ~緋色の欠片4~(限定版)
他の方がお話の内容や、システム面について詳しく書かれているので、私はその他で思ったことについて書きます。
ネタバレを含むので、お気を付け下さい。
まず言えることは、緋色好きなら買って損なしです。
私は全作緋色をプレイしましたが、白華をやって全ての事が、かっちりとはまった気がしました。
白華をやれば全部わかります。
初代緋色で守護者や美鶴、おばあちゃんとのやり取りの背景には、白華時代に描かれているものがあるのだと紐解くことができました。
初代緋色の守護者、言蔵家、典薬寮、玉依姫、宇賀谷、キャラたちが見ていた昔の記憶。
今までの登場キャラが、これまでのゲームで見せた行動や言葉は、やはりご先祖様から受け継がれているもので、どこかしら拓磨たち守護者と重なります。
それが白華で違和感なく描かれていて、各ルート涙が止まりませんでした。
白華をプレイしていると、拓磨たちと珠紀に与えられた試練や壁を思い出します。
それぞれにあたるご先祖でのルートをやっていると、初代緋色のスチルや台詞が次々と思い出されて余計に涙を誘われました。
幻灯火であれば祐一先輩、空疎尊であれば真弘先輩、胡土前なら卓さん、○○なら○○。(ネタバレすぎるので伏せます)
彼らが珠紀に接するときの気持ちは、こんなにも昔から築かれたものなのだと。
気の遠くなる昔と思えますが、そこがまた緋色のいいところ。
後、古嗣以外のキャラの恋愛END、悲恋ENDをフルコンプすれば、初代緋色の設定ともちゃんと繋がります。
恋愛ENDだけ見ると、全てが綺麗に解決してしまいますので、初代緋色と繋がらないのは当たり前です。
なので、そこのつながりを見られたい方は、必ずご先祖様の悲恋もフルコンプすることをお勧めします。
辛いですけど進めると、あぁ、そうなって初代につながるのね、ってなります。
もう、終始ティッシュを手離せませんでした。いや、ほんとに。
白華をやった後に、初代緋色をやったのですが、今までとは違った視点でプレイできました。
歴史を知った分、重みと涙が増しますが(笑
ですが個人的には、白華は一つの作品としても素敵なものだと思います。
もちろん、初代緋色と繋げてやると、その分感動はあると思いますが、
白華の檻という作品自体しっかりと作られているので、緋色初めての方にもおすすめできるものだと思います。
但し、シリアス、甘さ控えめがやはり緋色の特徴なので、苦手な方はご注意ください。
反対に、緋色大好きな方は、泣きすぎて翌日目が腫れるという症状にご注意ください。
あと、サントラもとても素敵です。スチルに台詞、サントラが相俟って、
相乗効果なんてものではないほど、心に響きました。
緋色も現代、未来ときて、今回過去が出ました。
シリーズとしては十分な数が出ましたが、緋色大好きな人間としてはまだまだこれからも展開を期待するところです。
白華は、三柱のお話ですが、こうもっと遡って常世神のとか……(話が広がらないのわかりきってますが)
白華をプレイして、ますます緋色が好きになりました。
FD希望!!
RUSH 5 (Feelコミックス)
今回も絵について小言をいわねばと思ったのだけど
読み進めるごとにニヤニヤしている自分に気づいて
これは負けを認めるしかないかなと思いました。
はい。とても面白かったです。特にパパ登場の部分
(帯に書いてあるからいいよね) は、何故そういった
男性の心理がわかるのかなって思います。どういう
着地のさせ方をするのか楽しみでしたが、いい感じ
でしたね。アキちゃんの優しさもね、ママと百合の
育て方がよかったともいえるでしょうね。それと
アキちゃんも実は成績いいの?という話もあるんだ
けど、そこはサラリと流されていたり。
百合とりっちゃんは今回、新しいことにチャレンジ
していますが、これも突拍子もなさそうで、色々と
考えてのことだとわかってきたりします。
そのエピソードでも、おじさんが関わってくるんだ
けど、画伯は背が低くて人のいいおじさんが大好き
なんでしょうね。
ママはもちろん素敵だけれど、りっちゃんのママも
いいなあ。あの冷静さと世話しいな部分もいい♪
新しい登場人物も加わって、まさか話広げるつもり
なのかしら。明らかに含みを持たせているよなぁ。
ああいう中途半端な出し方すると話の中で時々登場
させなきゃならなくなると思うんだけどなー。一体
何年計画のつもりなのかしら?もちろん付き合い
ますけどねw。
遙か、君のもとへ・・・ 遙かなる時空の中で 八葉抄 オープニングテーマ
これはアニメソングということですが、それで終らせてしまうのは勿体ないんじゃないかな?
と思う素敵な曲です。
トラック1の「遥か、君のもとへ…」は一見アイドルみたいですが(笑
お三方の声がとても綺麗でカッコ良くて、初めて聴く人も飽きないと思います。
個人的には高橋直純さんの色っぽい歌声がオススメですv笑
トラック2の「flowin'~浮雲~」も素晴らしい曲なのではないかと確信してます!
とても繊細でにごりがない歌声というか、お二人の微妙なハモりが絶妙にマッチしていてとても綺麗です。
とても良い曲で、歌詞にも素敵な意味が込められているし
買って損は無いと思います。
歴史の涙 昭和・終戦の長い一日 [VHS]
このテレビドラマは、大宅壮一『日本のいちばん長い日』をもとに、1980年にTBSで放映されたものである。
内容は映画『日本のいちばん長い日』と類似しているが、複数の女優がでてくるところにちがいがある。
1980年以降の女子供が泣きわめく日本の戦争映画の類型だろう。
わたしはDVD『日本のいちばん長い日』のレビューでも、この作品は駄作とコメントした。
あらためてみなおしたが、女優がでてくるたびに緊張感がとぎれてしまう。
冬の撮影のせいか、真夏の暑苦しさが感じられず、『日本のいちばん長い日』にくらべると、かなり見劣りがする。
ただ、女優の場面を無視して、この作品をみるとおもしろいことに気づく。
『日本のいちばん長い日』が、とにかく徹底抗戦あるのみ、という狂信的な態度を強調しているのに対し、
『歴史の涙』は、国体護持が明確にならないまま戦争をやめるべきではない、という考えを強調している。
それが椎崎中佐と畑中少佐の描き方にもでている。
映画では、椎崎中佐が主導だが、ドラマでは畑中少佐のあとをついていく感じになっている。
畑中少佐は、映画では狂信的な青年将校だが、ドラマでは理知的でおとなしい人物として描かれている。
畑中少佐が漢文の台詞で、天皇に対する忠義を説く場面がいくつかあり印象的である。
畑中少佐は映画のような人物ではなかったといわれているので、このドラマの方が実際にちかいかもしれない。
いまのTBSでは考えられない脚本なので、DVD化はどうなのだろう。
宮城事件に関心のある方は、いまのうちにVHSの中古を入手されたほうがよいかもしれない。
余談だが、映画でもドラマでも、省部の陸軍将校の真夏の軍装の考証は、これで正しいのかという疑問が以前からある。
なお、登録情報に「田中良子」とあるのは「中野良子」の誤りである。
白華の檻 ~緋色の欠片4~ (通常版)
OPが思わず息の飲む美しさと携わっているスタッフの人達(主に夏空のモノローグ)が新たに作りあげてくる作品を待ちわびていました。
※初代緋色は未プレイです。
2人目とEDは迎え終わっています。一週スキップなしで約8時間。
システム周りは(インストール済)苦しくなる面はなく、回収できたあとのスチルシーンなど回想、辿ったEDも再び鑑賞することが可能です。
全7章、共通ルートから始まり3人+2人と二手に分かれたルートに別れ最終的に個別ルートで物語は進んでいきます。
主人公の詞紀は緋色でおなじみの玉依姫の宿命を賭す罪人。(本人自称)
自らの犯した罪に自責をしている影響か、感情を閉じ込めているようで精彩を欠くところもありながら、
他人の心の痛みを自分のことのように分かろうとする姿勢を忘れない、思いやることができる聡明さが滲み出ているコです。
(着飾ることよりも、どちらかといえば剣の稽古を好む面など好感持てました☆)
主人公も剣を扱うことに長けているので自ら敵と戦う、戦って道を切り開く。
これほどに「真摯」に命を賭けて剣を奮う主人公は、私は乙女ゲームでなかなか出会ったことはありません。震えました。
詞紀と結ばれていく男性キャラたちも、俗にいう「捨てキャラ」がいません。
クセがあり、頼もしくもあり、かすかに色気がある(ひとり、異なりますが・笑)と、魅力に関しては折り紙つきです。
物語ははじまりからまもなく経たないうちに、「剣」を狙う「オニ」の出現で、勝ち目の薄い戦いを強いられる佳境に追い込まれると最初から急き立てられていきます。
「戦う」ことが物語の全体でとても重要な位置を占めています。(休息している時の方が若干霞むくらいに)
プレイしていき中身が少しずつ明らかになってくると、想像以上に過酷な重い展開が目の前に何度も立ちはだかります。
膝をつき、倒れそうになっても光を望むことを諦めない詞紀や幻灯火を筆頭に男性キャラたちに胸が熱くなりました。
個別ルートに入ると選んだ男性キャラの「罪」が表面的に浮きあがり、
その罪に詞紀が深く触れ途方もない困難をともに想いを通いあわしていく内容は、正直冗長に流れてしまうところもありますが、
気持ちがじわりと溢れてくるものがあります。丁寧に繊細で温度を感じるように描かれています。
逆に、好みがあると思われますが、物語や世界観に置ける構想や背景が細かく(神関係)描写することに走りすぎていると感じるところがあり、
(伝えきれないところを補足しようとしたのかも知れませんが)私はなかなか入り込めず楽しさにブレーキがかかってしまうことが度々ありました。
スチルは各13枚から15枚。絵師のいけさんの描く目を奪われる華麗なイラストは拍車をかけて物語を盛り上げてくれます。
音楽はOPを筆頭に降り積む雪が印象的な緋色の世界を包み込むような曲達がとりわけ耳に優しく馴染みます。
物語はどこまでも悲壮感が続きます。(ごくまれに夏空や神なる君とを思い出させるような口元が緩んでしまうキャラ達のかけあいは本当に息抜きになります☆)
どこまでも目を逸らしたくなる逃れられない罪がのしかかってきます。
その罪の重たさが物語に深みを濃く与え、恋することを切なく紡ぐ。
思う以上に「罪」や「戦い」を絡めてきているので、好き好きを踏まえると全開でおすすめは躊躇しますが、
私にはゲームから離れた後も惹かれたキャラに思いを馳せるくらい充分心を置くことができる、
OPの素晴らしさに偽ることのない内容の1本です。