読売ジャイアンツ DVD年鑑 season’07-’08
07年の優勝速報盤を“酷評”してしまったので、それなりに期待していたが・・・。
どうしてこういう構成にするかなぁ?
いちばん腹立たしかったのは、画面を縦横それぞれ3つに分割し、面積にして9分の1しかない中央部分にメイン映像を出して、周囲を同じ映像のピンボケで囲む、というレイアウト。肝心の画面が小さい上に周りをボケボケが動き回るので、見づらいったらありゃしない。“額縁に入れて飾っておきたい名場面”というつもりなのだろうか。
優勝盤の評で“追加”収録を期待しておいた映像も皆無。せめて現在売り出し中の坂本選手の初タイムリーの絵ぐらいはあるか、と思ったが。アウェイ球場(ナゴヤ)だったせいで映像の権利が取れなかったのだろうか。
全体の半分以上を新入団選手の紹介やファン感謝デー、キャンプの映像が占め、07年の優勝の感動や余韻が思いっきり殺がれる構成で、正直泣けてきた。
他の球団、TやDやFやMの盤は知らないが、少なくともこんな、ファンを欺くような内容ではなかろう。
期待しただけ失望も大きかった。せいぜいが、出ないよかマシだった、というところ。
木々は八月に何をするのか―大人になっていない人たちへの七つの物語
大人は子どもを知らないと言ったのは、ルソーさんでしたか。
今も昔も ――とりあえず近代の始まりからこっちはずっと――
子どもへの接し方というものは、難しくも大切な問題としてあるようです。
そういった観点から、この本を、
ちょっと背筋を伸ばして読んでみるのも良いかも知れません。
悪いことをした子どもには「お仕置き」が必要です。
でも、頭ごなしに怒鳴りつけるのは「お仕置き」ですか?
この短編集の表題作では、もっと素敵な「お仕置き」を読むことが出来ます。
誰だって、大人にならなきゃいけないんです。
空想を見限って、当たり前の世界世間に身を投じなければならない。
でも、私たちが子どもだったのも確かなこと。「未確認生物学者とその生物たち」は、
子どもであることから大人であることへの、鮮やかな成長を描いた作品です。
見守る側の人間の視点で書かれてますから、最後はちょっと寂しい感じもしますけど……
それに、子どもらしさを残した大人って、本当に受け入れてもらえるのでしょうか?
それは、大人びた子どもを受けいれてあげられますか、という問いにもつながるでしょう。
さて。あなたはこの生物学者を、笑うことなく受け入れてあげられますか?
他5編。親子で読めば、それぞれ全く違う意味で、深い感動を得られることでしょう。