われら青春! Vol.1 [Blu-ray]
念願の『飛び出せ!青春』をブルーレイで手に入れ、一気に見て以来「やっぱりこっちも押さえとくか…。」という想いが日に日に強くなり、たまたまおサイフの方も余裕があったのをいいことに、同じ太陽学園が舞台で、スタッフや助演陣がほぼ同じ、この『われら青春!』も行ってみっか、ということになった。
オレは小4で本放映を見ているのだが記憶がほとんどなく、再放送も少なかったため、実に新鮮な気持ちで見ることができた。
見ていて強く感じたのは、同じ基本設定でも“何か新しいもの”を生み出そうというスタッフたちの心意気だ。
キャラ設定や筋の運びがやや古風な印象だとか、女生徒たちのルックスがどうもグッと来ないとか、そういった部分は気になったものの、安易な二番煎じに走ることなく、まるで香港コメディー映画のようにハイテンションな世界が展開し(教頭(穂積隆信)と塚本先生(柳生博)、このコンビのエスカレートぶりにも注目!)、なおかつしっかりと泣かせる要素も入れてくれている。
そして『青春とはなんだ』以来、このシリーズの重要な挿入歌である「貴様と俺」がBGMや応援歌として多用される一方、じっくり見ていると、この翌年始まる『俺たちの旅』につながるエッセンスもあったりして、これが日曜夜8時の日テレ青春学園ドラマシリーズの“結論”―結果として、ひとまずのシリーズ最終作となったが…―であるような印象も受ける。
DVDのマスターを流用したという画質はなかなか良好。音質は『飛び出せ!』のようにクリアではなく、“昔のドラマ”らしく、こもっている。音声カットは沖田先生のあだ名のみ。映像特典はなし。
それにしても、岡田プロデューサーの当初の構想通り、もし松田優作が主役の先生を演じていたら、果たしてどんな表情をみせ、どんなドラマに仕上がっていたか。想像しながらこの『われら青春!』を見るのも一興かもしれない。
青春ド真中! ミュージックファイル
小六禮次郎(ころくれいじろう)の感動的な傑作曲がCD発売され感無量
残念なのは収録できる時間がありながらLP収録の、めぐり逢い 3:09 、自由のサンバ 3:39 の2曲がCD収録されていないこと
でも、修学院高校の情景、さまよう青春、今日も下宿に朝が来る、にぎやかな通学路、涙から始まる希望、せつなさ持て余す午後、がCDでは聴ける
それにしても青春ドラマの作曲で小六禮次郎を超える作曲家は未だ現われてない
青春ド真ん中!、夕陽が丘の総理大臣、この2CDで小六禮次郎の感動を呼覚ます楽曲の才能は本当に絶頂期だ
ぜひ多くの”青春好き”な人達に聴いて欲しい
青春ド真中! [DVD]
なんとも嬉しい再発売です!
初版でもレビュー書いたのですが、再発売との事でこちらにも書かせて頂きます。
修学院高校名物教師「バクダン(中村雅俊)」「ヘー(秋野大作)」「ボーヤ(神田正輝)」中村雅俊さん演じるバクダンこと中原 俊介は後の傑作「ゆうひが丘総理大臣」の大岩雄次郎へと続く、キャラのベースとなっています。キャストも井上純一、草川祐馬、藤谷美和子など「ゆうひが丘」メンバーが登場しており、当時この後すぐに放映が開始される「ゆうひが丘」のルーツ的作品とも思えるほどです。各キャストもイキイキとしていて本当に楽しそうで、こちらにまで伝わってきて引き込まれます。ファンの間ではゆうひが丘よりこちらの「青春ど真ん中」こそ傑作との声も高く、見逃せない1作です。
ある意味、時期的には「ゆうひが丘」と共に頂点のド真ん中にあった作品だと思います。
未見の方、ゆうひが丘ファンの方も是非観て頂きたい傑作です。
われら青春! Vol.2 [Blu-ray]
『飛び出せ!青春』も好きな人にとってのボーナス・エピソード(?)、「われら同級生!」のことをメインに書かせていただこうと思う。
木次(沖正夫。のちの森川正太である)と畑野(降旗文子)が結婚することになり、思い出深い母校の教室で式を挙げたいということから、片桐(剛達人)、柴田(頭師佳孝)、そして沖田先生(中村雅俊)の大学の先輩でもあるビギン(村野武範)ともども、太陽学園へとやって来る……という筋立て。
ビギンは本倉先生―今回は登場せず―と結婚して太陽学園を辞め、今は島の小学校の教師をしているという(どうでもいいけど、髪の伸びっぷりがすごい。TV『日本沈没』の撮影に入る直前だろうか)。
いっしょにやって来た教え子たちは、全員大学生になった模様(柴田の落武者風ロンゲが目を惹く。片桐は『電撃!!ストラダ5』でヒーロー業をこなした直後。木次はほぼ『俺たちの旅』のワカメに近づいている)。
となると、心中複雑なのが“高校5年生”の山本(穂積ペペ)だ。
その山本のことが原因で『飛び出せ!』チームと沖田の生徒たちとの間に不穏な空気が流れて……。
まぁ、『われら』での山本は何も気にかけることなく、時に先輩風など吹かせながら気楽にやっているかのようにみえたが、ダブった当人がその事実を気にしていないわけがないのであって、そのへんの苦渋を軸に、しかしシリアスなだけでなく、ビギンにベタ惚れだった真樹(青木英美)が、久々の再会にどう対処するかなど、楽しい要素も入れ込んでドラマを展開させるあたり、さすがは敏腕脚本家・鎌田敏夫である。
ついでのようになってしまったが、この巻では他に「やればやれるさこれが青春!」がおすすめ。軽い、楽しめる話だと思っているうち、いつのまにか怒涛の感動モードへと突入して行く。あの「ふれあい」が初めて歌われるのも、この巻収録の第13話だ。お聴き逃しなく。
「ゆうひが丘の総理大臣」ミュージック・ファイル
青春ドラマの曲を書かせたら小六禮次郎の右に出る作曲家はいないと思う
特に ゆうひが丘の総理大臣 青春ド真ん中 の2枚は是非とも揃えたい
この2枚のCDであなたは今日から高校生の気分満点になれること間違いなし