ルトガー・ハウアー 危険な愛 [DVD]
バーホーベンの初期のオランダ映画で、しかもルドガーハウアー主演と聞いて、さぞかし残酷で破壊的、そして破滅的な映画だと思い、気のすすまぬまま見たのだが、意外に、純粋な愛を描いた作品としてとてもよく仕上がっているのに驚いた。
確かに性行為、排泄、吐瀉等、一般的に見苦しいとされている描写が多いが、それらすべてをひっくるめた愛の表現をバーホーベンは目指したのではないだろうか?美しいものは、すぐに壊れやすく、生死はつねに表裏一体。作品にたびたび表れる蛆虫が象徴的だ。
バーホーベンの初期の作品ではあるが、まだハリウッドに染まっていない、彼の純なパッションが感じられ、彼の作品を理解する上で、必見の作品といえる。
ターキッシュ・デライトはお菓子の名前。作品の最後にでてきます。