極黒のブリュンヒルデ 1 (ヤングジャンプコミックス)
岡本先生の作品は「エルフェンリート」のころから大好きでした。
「ノノノノ」も好きで全巻購入しました。
前作の二つでは後つけ的なストーリーもありました。
そのあたりの構成も含めて良い意味で岡本節と言えるのでしょうが。
本作は、ストーリー展開もテンポがよく、伏線もさりげなくはられています。
ストーリーの展開のなかに自然に強烈に盛り込まれる岡本ギャグは、
あいかわらず健在で凄く楽しめます。
ストーリー展開には計算された整合性があり、絵柄も洗練されています。
それでいて先が想像できないという面白さがあります。
本作より岡本先生の作品を読むという方でも、この作品に引き込まれるでしょう。
エルフェンリート Blu-ray BOX
海外での評価が非常に高いアニメーション作品。大好きな神戸守監督作品ということもあって見ましたが、これは凄い。
これでもかというくらいとてつもなく残酷な描写が続きます。これも漫画やアニメならでは表現出来得ることには違いない。しかし、この目を背けたくなるような惨さも、幾つもの傷ついた魂が抱える辛さ、悲しさをむしろ力強く象徴して余りあります。
全13話からなる構成には無駄がなく、それでいて感慨深い静けさを伴った余韻をも持ち合わせています。崇高ささえ漂う悲しげで美しい音楽も物語に深みを与えていて極めて印象深い。
確かに全編を暗さが貫く作品ですが、何故かある種の優しさと救いがそこにはあります。残酷でやるせなくも、不思議と温かく希望がある。突き詰めて言えば赦しと愛がそこにはあるのです。この独自の雰囲気はかつて味わったことの無い類のものです。
この独自の雰囲気は万人向けでは決してありませんが、一度観たら忘れられない、まさしく傑作と呼ぶに相応しい、この作品ならではの芸術性が秀でた一編です。
エルフェンリート 6th Note [DVD]
相変わらずお約束の「グロ描写」は欠かすこと無いのですが、それに比例しての「萌え」も描かれています。
もし、ディクロニウスが可愛くなかったら、誰も買わんでしょうに。
それだけ、インパクトがあると思っています。
作品を通してなのですが、ルーシー/にゅうの人格の落差と、作品の世界観というのが比例しているような感じですね。
エルフェンリート 7th Note [DVD]
「もっと観たかった」というのが正直な感想です(まだ幾つか謎は残っていますし)。
昨今のアニメは残酷描写を規制しすぎてる所為か、戦闘シーンなどがどうしても迫力不足になり白けてしまう事が度々あったのですが、この作品でそういう事はほとんど無く、ストーリーも良かったので最後まで一気に観れました。
どこか「デビルマン」を彷彿とさせる重いテーマは、久しぶりに“人間”というものを考えさせられましたね。
万人ウケはしないでしょうが、そこがかえって良かったように思います。
最初の数話だけ観て投げ出した人も多いようですが…これは最後まで観なければ、良きも悪きも解らない作品なのではないでしょうか?
…残酷描写が苦手な方には、どうしようもないかもしれませんけど…。
極黒のブリュンヒルデ 2 (ヤングジャンプコミックス)
カズミや小鳥など物語の中核を担うであろうキャラ達が登場する本巻。
特にカズミは良い味を出しています。
1巻の冒頭他、伏線の回収はマダマダでしょうが
期待の持てる盛り上げ方と言えますが。。。
如何せんノノノノを始め前科の多い作者ですから
第1話のダム落下後の夢でした。という夢オチなどしそうな事だけが心配です。。。