紫炎龍
通常ショット(バルカン・追尾ミサイル・レーザー)とボムを駆使するオーソドックスな縦シュー。
グラフィックを含め、発売時期を考えても古くさい。
ただこのゲーム、特異なシステムを採用していて、パワーアップする(している時間?)ほど難易度が上昇していく。
そのため攻略方法としてはパワーアップはしても一段階、ボムは3個以下をキープするのが重要らしい。
フルパワーアップ状態だとどんどん難易度が上昇し、後半は凄いことになるが、ボム連発でクレジットも消費すれば、ゴリ押しでクリアは可能。ボス戦もその場復活なのがありがたい。
ただラスボスのみやられるとステージ最初に戻される(ステージ自体は短い)ので、コツをつかむまでは苦労するかもしれない。
苦労したあげくのエンディングは。。期待しないでください。
自分がいいと感じたのは敵のやられ方。
空中の敵を撃つとその場で小爆発し、墜落していって地面もしくは海面でもう一度爆発して大破するのである。
この細かい演出はすばらしい。ボスだけではなく、ザコ1機1機がそういう散り方をしてくれるのにはちょっと感動。
一見の価値はある。
SIMPLE2000シリーズ Vol.37 THE シューティング ~ダブル紫炎龍~
「紫炎龍」と「紫炎龍エクスプロージョン」のカップリング作品。
「紫炎龍エクスプロージョン」の方は、難易度がとても易しく、
ある程度シューティングに慣れている人なら、ハード設定でも二、三回のプレイで
ノーコンティニュークリア出来てしまいそうなほど。
少々物足りないですが、シューティングをやり始める人の入門用としては
丁度良いかもしれません。
システム面では、特定の条件をクリアすると、
おまけステージを遊べるようになるという要素がありますが、それ以外は
これといった特色がなく、このゲームならではの面白みと言える物は
薄いように感じました。
「紫炎龍」の方は、手ごたえのあるゲームバランスになっていて
普通に楽しめる出来ですが、アーケード版のベタ移植なので
こちらを目当てに買うのであれば、おまけ要素が豊富な単品移植版を
おすすめします。
花嫁は紫龍に乱れる
最近、大川透さんのファンになってCDを集め始めた。
貴砺さんの命令調セリフ「〜するがいい」というのがかなりスキだ。
元々重低音ボイスは大好きだったのだが、大川さんはその中でも、キレが有る声質なのでツンデレVIP役がとても合う。
これからも貴砺さんには色々と活躍してもらって、重低音夢の競演CDが出る日を待ち望んでいる。
ドロップアウト 龍の咆哮 (講談社X文庫 さK-03 ホワイトハート)
『甘い爪痕』、『堕天使の焦燥』、これの全3巻。
香港マフィアで次期香主(ボス)候補の劉華勝と、学生時代の旅行で華勝と知り合った事から
数々の岐路を経て、新宿で無資格で医療行為を行う修哉が、紆余曲折の末、平穏?を得るまで
の物語。
華勝を強く愛し求めながらも、人を傷つける側の華勝と救う側の自分の違い、マフィアの幹部
との世界の違い、また、自分の存在自体が華勝の弱点になる事への恐れ等から今一歩踏み出せ
ない修哉と、激しく深い愛情で見守り続ける華勝。
設定のわりには、起こる事件はそれ程ハードではなく、ちょうどいいエッセンス程度なのは、
人によっては物足りなさが残るかも知れません。
そういった点からいうと☆5つに少し足りない感も否めませんが、登場人物がどれも魅力的で
存在感があり、その彼らの関わりややりとり、そして何より、恋愛面をとてもとても楽しむ事が
できたので☆5つにしました。
修哉は若干ウジウジしますが、環境を考えれば仕方のないこと。それより、そのウジウジごと
そっくりくるみ上げてしまう華勝の男っぷりに惚れ惚れです。
そして修哉も、華勝に並ぶに相応しい男でありたい、という気持ちを形としていきます。
まさにBLならではのカップル、といったところ☆
実相寺さんのイラストも色っぽくて本当にステキでした。
いつか機会があれば、華勝の義母弟・華炎の幸せな恋愛を是非、読みたいです。
ドラゴンキーパー―紫の幼龍
傷ついた最後の宮廷龍・ダンザは、生まれたばかりの息子龍・カイを龍守り<ドラゴンキーパー>であるピンに託し、ピンの友達である瀕死のネズミ、ファを連れて、蓬莱島へ飛び立った。ピンは、ダンザを逃がすために、ピンを信じて『宮廷』の龍守りに任じてくれた皇帝・リュウチャを結果的に裏切ってしまった。ピンは、宮廷からも、龍を邪な用途に使おうとする死霊術士やドラゴンハンターたちからも逃げ、隠れなければならない。ピンは、無事にカイを育てあげることができるのか?ピンとカイの運命は?
頼るものが無くなったピンですが、ある日、ファが戻ってきます!そして、ダンザを狙っていた死霊術士が現れ、ピンの平穏な生活は終わりを告げます。ダンザには経験や知恵がありましたが、カイはピンが護らなければなりません。カイを護るにはどうすればいいのか?長命であるドラゴンを導き育てるために、自分が死んだ後のことさえ考え始めるピン。不老不死を追い求め続ける皇帝。自分の欲望に囚われすぎた人々と、カイを思うピンの純粋な心が対立します。この巻で自分の生い立ちも明らかになったピンですが、追われる身であることに変わりはありません。最終巻である次巻が楽しみです。