Cabin Fever [DVD] [Import]
雪深い林を抜けると、忽然と現れるL・ヘルムのスタジオ。黒カラスの公開レコーディングに集まったファンは100人くらいか。スタジオというよりは、普通の別荘のような建物内は決して広くなく、立錐の余地もないばかりか、吹き抜けの中二階にまで無理やり詰め込んだ感じ。ひな壇があるわけでもなく、もちろんバンドメンバーも身動きが取れないほど狭苦しい。行われたのはそんな雰囲気。手を伸ばせば、すぐ届きそうな、プレミアムライブ。
スタジオライブっぽいのを想像していたが、全体としては、曲と曲との合間にオフショト風景なんかが挟み込まれる(L・ヘルムも登場!)公開レコーディングのドキュメンタリーと言った感じかな。パッケージを開くと、「Before the frost」「Untili the freeze」のイメージイラストが対を成すように左右見開きに。そしてどこにも曲目表がないが(笑)、上記リスト通り、「Before〜」「Untill 〜」それぞれ4曲づつを含む計10曲((11)はエンドクレジットに流れるのみ)。リラックスした雰囲気の中、想像通りの素晴らしいライブが展開される。
(4)はリッチのボーカルで、ヴェルベット・アンダーグランドのカバー。兄カラスと比べると、やや線が細い感じだが、G・ハリスンみたいでいい感じだね。まぁ特に「Untill〜」の方の曲に顕著なんだけど、全体的にレイドバックした感じだし、レコーディングがメインなので、無理に観客を煽るようなこともないんだけど、客席が近しい分、1曲ごとに曲紹介やらのコミュニケーションを取りながらの進行が微笑ましい。正直言うと、黒カラスのライブなんだからさ、もう少しガツンと来て欲しいなぁとは思って見ていたところ、そんな中(10)の凄さが際立ったね。ライブ映えする曲だとは思っていたが、イントロが鳴った瞬間、空気が一変する、凄まじい破壊力のあるナンバーだわ、これ。黒カラスを代表する曲になっていくのかもしれないね。
Warpaint (Dig)
いや待ってたよ。この変らない素晴らしさ!(変るわけないけどね)もう一曲目のGOODBYE DAUGHTER OF THE REVOLUTIONでOK。ルーズで絡み合うまさに彼らならではのロック、ブルーズ、ソウル満載のアルバムでカッコイイの一言!!新しく参加したギターのルーサーはリッチとの相性はぴったり。あの音の隙間で絡み合う感じがたまらない。ストーンズ、フェイセズ、オールマン、デッド、ツェッペリン、エアロ、AC/DC、ディランあたり好きな人は絶対ハマルはず。よくぞこんないいアルバムとともに帰ってきてくれました。素直にありがとうって言いたい!早くツアーで日本来て最高のライヴ見せてくれ!
For Those About to Rock: Monsters in Moscow [VHS] [Import]
メタリカ、AC/DC、パンテラ、ブラック・クロウズの4バンドのモスクワでのライブ映像。ロシア(地元)のバンドも1曲参加している。
当時はPANTERA目的でこれの日本版を買いました。演奏されているのは「カウボーイズ・フロム・ヘル」「プライマル・コンクリート・スレッジ」「サイコ・ホリディ」の3曲(要するにメジャー1stの冒頭3曲)です。
凄まじい内容です。暴動も起きております(警備員は警棒を振り回していますし、血だらけの観客もいます)。今観ても興奮してしまいます。このビデオは永久保存版です。なぜこれがDVD化しないのか不思議ですね。
ウォー・ペイント・ライヴ~ライヴ・イン・L.A.アット・ザ・ウィルターン
「WAR PAINT」で見事復活を果たしたBLACK CRPWES。そんな彼らが、またまたコンセプト・ライヴとも言える作品を発表した。「WAR PAINT」の全曲を曲順そのままにライブ・アルバムに収めるという内容である。ライヴ・パフォーマンスには定評のある彼らだけに、その内容は期待通りではあった。ただ「WAR PAINT 」を既に購入した人にとっては、この作品がどれほどの意義あるかは甚だ疑問ということも事実湧き起こった。確かにディスク2では、ストーンズやクラプトンの曲を彼らなりの解釈により、いい演奏を聴かせてくれており十分価値ある内容には仕上がっている。「WAR PAINT」をまだ未購入な人にとっては、ディスク1で「WAR PAINT」が楽しめ、ディスク2では垂涎もののBLACK CROWESライブが堪能できるのだから間違いなくお買い得な作品であろう。どちらを購入するか迷っている方には、「WARPAINT LIVE」をお買い得感と、この作品でしか聴けないディスク2ライブがセットで購入できることを考え合わせると、やはりこちらがお薦めということになろう。
Croweology
やはり活動停止してしまうBlack Crowesのラストアルバムは過去曲のアコースティックバージョン。
前作がアメリカンロックとしてのひとつの頂だったようにも思えるので休止も仕方ないかもしれないけど、正直卑怯でしょ。
で、本作は2枚組で約2時間という収録内容、おそらく一発どりで比較的リラックスしたバンドサウンドで尺長感は否めない。
が、バンド一体感はやはり抜群でこれで休止してしまうのはあまりに勿体ない。
同じ面子で早めに復活してほしいものです。